ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




楽器があるところには、必ずあるのに、

まず日の目を見ることもなく、お客さんの皆さんに気にされることもほとんど無いのが、楽器のケース

 

楽器は、ある意味、自分の身体以上に、僕たちミュージシャンにとって、大切なものです。

たとえば、風邪をひいてしまっても、楽器があれば演奏はできますが、

いくら健康バリバリ1000%でも、楽器が無ければ、あるいは、壊れてしまっていれば、僕たちは何もできないのです。

・・・仕方なく、クネクネ踊ってもアレですものね(笑)。

 

街中で、ギターをケースに入れて持ち運んでいる人はよく見かけますね。

あと、ヴァイオリンとか、サックスなども、比較的多いです。

 

・・・が、キーボードとなると、これがなかなか

最近は、シンセなどで軽量なモデルが出ておりますので(たとえばこちらなど。今、学生さんなど若いキーボーディストに人気のモデルです。5キロちょっとしかありません。)、ソフトケースに入れて、背中に背負って持ち運んでいる方、もう、この重さですから女性も見かけますが、プロ用の機材は、やはり重たいのです。

61鍵盤(5オクターブ)のモデルで10キロ~15キロ(たとえば、これとか。昔に比べたら、プラスチック部品が多いので、軽くなった方ですけれども。)、ピアノと同じ鍵盤数の88鍵盤のものですと、約30キロ(これとか。安全さんのツアーなどでメインで使っていたものです)~40キロ(これとか。S足学園ではレッスンにこれを使っています)とかになります。

で、こういったものを、一台ではなく、たとえば4台~6台とか、何台も使うので、とても背負って持ち運べるものではないのです。

しかも、僕たちのツアーなどでは、トラックに楽器を積み込みます

となれば、荷台に、何台も重ねて積めるように、ソフトケースでは困るのです。

というか、……確実に嫌がられます(笑)。それでしたら、購入したときに入ってくる段ボール箱の方がまだ使えます。

現に、僕も「段ボールケース」のまま使っているものもあります。段ボールは、結構丈夫で、何年でも使えるんですよ。

持ち手がないのがアレですが、そもそも軽いですし、しかも・・・最初から楽器についてきてくれるというのも(笑)。

 

ですが、やはり基本的にはハードケースというものを用意します。

このハードケースにも、色々と種類がありまして、中でも「フライトケース」と呼ぶものが一番頑丈にできていますので、特に長いツアー用には一般的にこれを使います(たとえばこういうもの。頑丈そうでしょう)。

 

しかし、フライトケースは、丈夫な分、非常に、非常に、非情なまでに、重たいのです。

中身を入れない状態の、空っぽのケースだけでも、88鍵盤モデルのものなどは、一人で持ち上げるのがやっと。階段での上げ下げなどは無理だったりします。

さらに、お高いんですよー。楽器を買うのはいいですが、ライブなど、外に持ち運んで使いたければ、必ずケースも買わなければなりませんから、これが、なかなか大変なのです(もちろん、仕方ないんですけどね)。

 

写真のMP9500(MP9000も同じ形なので流用できます)用のものは、僕が特注で作ってもらったものですが、めっちゃくちゃ重たい上、価格も、見積もりを出してもらった時、「まじすかー!」って思わず言ってしまったほどでした。上のフライトケースのリストの88鍵盤のモデルのもの+特注代金でした(これまた、仕方ないのですが(笑))。

 

ちなみに、僕が持っている中で、今までで一番高かったフライとケースは……

そう、アレのものです。

こちらのページの一番下に出てきます

 

でもね、これなんて、まだまだ、小さい方です。

たとえば、厚見さんのC3(オリジナルサイズ。本体だけで200キロとか)にもフライトケースがありましてね・・・。

フライトケースだけでも、分割して、二人がかりでないと運べないという(笑)。

 

勿論、ギタリストたちも一本一本に全部ケースが必要で、ドラマーも、一つずつ全部ケースが必要です。いつだってケースの山に囲まれています

ミュージシャンには、ケース問題がつきものです。置き場所とかも結構に大変なんですよね。

 

皆、楽器が大好きですが、楽器を買うと、まるで消費税のように、必ず、ケース代が必要なのです(笑)。

 

あ・・・本物の消費税もついてきます(笑)。

 

へきるちゃんリハーサルも順調に三日目を終えまして、残りあと四日。

大みそかまで、走り抜けますよー。

 

大量のケースの合間を縫ってね(笑)。

 

ではー。



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