ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




そう、新ショウガの季節がやってきておりますね。

ちょっと今さら感もありますが(笑)。

 

さっぱりとした、ほどよい辛さですので、

こんな感じで刻んで、生で食べられる。

 

昨夜はさつま揚げと一緒に食べましたが、ええ、もちろん、食べてますよ。

栃尾揚げもね。

みずみずしく、ほどよいピリ辛さが、食欲も刺激しますし、お酒もすすみます。

まあ、もし何もなくても、食欲も、お酒も、そんなには変化がないようなのですが(笑)。

 

最近観た映画から、印象深かったものを二本、ご紹介させていただきますね。

まずは、

リダクディッド」(公式サイト。予告編はこちら

ブライアン・デ・パルマという監督は、いわゆるヒット作としては「キャリー」「アンタッチャブル」「ミッション・インポッシブル」などで有名ですが、

スカーフェイス」「カリートの道」などといった、僕の大好きなアルパチーノの渋い作品や(アルパチーノで僕が一番好きなのは・・・んー、難しいですが「セント・オブ・ウーマン」が表、といいますか、泣けて、美しい作品として、そして、裏側が「フェイク」、こちらは、切ない作品として。この二本をまずお勧めさせていただきます。他にもほとんど全部好きなんですけどね。)

 

そして、問題作の一つ、「カジュアリティーズ」。

こちらはベトナム戦争時の話で、アマゾンによるあらすじとして

「1966年、ベトナム。ミザーブ軍曹の率いる分隊は、偵察任務の途中で少女を誘拐し凌辱した上に殺してしまう。ただ一人少女を犯すことを拒んだエリクソンは、隊から孤立。彼は事件を上層部に報告するが、不祥事が明るみに出ることを嫌った上官に、左遷されてしまう…。」とありますが、

今回ご紹介するこの「リダクティッド」もこの路線といいますか、戦争の暗部を描いた作品です。

 

今、「イスラム国」という言葉を、毎日のようにニュースで見ます。痛ましい事件が、毎日、起きています。

これまでも、色々な視点、題材を元に、イスラム国家と、英米との問題を描いた映画が作られてきましたが、

デ・パルマ監督のこの作品を見て、

・・・本当に、こういうことがあったのだとしたら(映画は、極めてドキュメンタリーに近いタッチで描かれたフィクションです)、

また根が深い問題だ、と考えさせられてしまいます。

 

覆面をしたイスラムのテロリストが、捕まえた兵士やジャーナリスト、・・・単なる旅行者までもを、カメラの前で殺した、というニュースが後をたちません。

「ひどい。なんでこんなひどい事をするんだろう。信じられない」

世界中の多くの人が、そう思うと思います。

実際、まさに人の道を外れたとしか言いようがない、まったく酷いことです。

 

しかし・・・。

 

映画を観ていると、

 

逆に、

さっきの言葉を、

米国(兵士)の方に向かって、思うのです。

 

「ひどすぎる」

 

と。

 

当然、テロリストは最低です。

しかし、なぜ、こんなことが起こっているのか、僕たちはあまりにも、その根源について考えることが出来ていないと思います。

この映画とて、その一端でしかないと思いますし、そもそも、フィクションです。

しかし、

「ありそう」

と思わせる何かがあるのも、また事実。

 

人間って、素晴らしいものですが、

例えば戦争という極限状態というのは、その人間をわずかな期間で狂わせるほど、

酷いものなのですよね。

酷いのは、最低なのは、・・・争いそのもの、

なのだと思います。

 

 

ちょっと重くなりましたので、もう一本、ご紹介しますね。

 

アカデミー賞に史上最多の24回ノミネートという天才、ウディ・アレン監督の「ギター弾きの恋

予告編はこちら

主演のショーン・ペンがアカデミー主演男優賞、

サマンサ・モートンが、一言も話さないヒロインを演じて、アカデミー助演女優賞にノミネートされました。

1930年代、いわゆる”古き良き時代”(ちょうど第二次世界大戦前)のアメリカの、ジャズ・ギタリストのお話です。

 

ちょうどこの間の、念願のポーク弁当を食べた水曜日、T京音大で、ベースの鳴瀬先生が、野呂先生に

「ねえ『ギター弾きの恋』観た?最近観た映画の中でも、すっごく良かったんだよ、観てよ!」と(カシオペアがカシオペアに映画を薦めている、の図。凄いですよね(笑)。)

とお話をされていて、「川村くんは?え、まだ観てないの?観てよー」と僕にも水を向けて下さったのですが、

はたと気づきましたら、ちょうどその三日ほどまえに、ケーブルテレビの番組欄を見ていて、観たいと思って録画予約をしていた映画の中の一本がこの「ギター弾きの恋」だったのです。

 

勿論、観ましたよ。

 

音楽も素晴らしく、お話も面白く、二人の名優の演技にもぐいぐい引き込まれ、あっという間に観たのですが、

ふと、

これは・・・女性はこの映画をどう見るのか、と思いました。

男性視点と女性視点では、この映画はけっこう見方が違うのではないか、と思ったのです。

よろしかったら、いつでも結構ですので、ご感想をお聞かせ頂きたいな、と思います。

 

それにしても、ウディ・アレンという人は、本当に天才だと思います。

この人のことを思う時、

”感性”

という言葉が、浮かぶ人です。

 

今はもう78歳にもなられたウディ・アレン監督。

この切ない恋の話を撮った時、63歳。

なんとみずみずしい感性をもった方なのか、と改めて驚かされます。

 

ではー。



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