そんなに長い期間ではないのですが、水泳教室に通っていたことがあります。
習いに行っていたのは、池袋にございました、72m×36mという、大きな、その名も「マンモスプール」。
もともと、スケートセンターだったものを、夏はプールとして利用していたのだそうです。
確かに、名前が「池袋スケートセンター」ですね。
開業は昭和35年とのこと。
「本格的な夏を迎えようとしている一日、池袋スケートセンターのインドアマンモスプールがオープンした。このプールは、今までのスケート場そのままをプー ルに改装したもので、長さ七二㍍、幅三六㍍の大きさ。水深は一・二㍍、水温調節、完全浄化、ロッカーなども完備している。 プールの真中には南国情緒豊か な浮島があり、ヤシの木や熱帯の花が植えられ、プールサイトにはデッキチェア―なども置かれている。さらにこの島では、ハワイアンバンド演奏が行われ、泳 げない人でも水着を着てバンド演奏を楽しむことができる。」
うーん、この文章を読んで、おぼろげながら記憶が蘇ってきました。
確かに、ヤシの木やデッキチェアなどがあって、売店で焼きそばなどを買って、プールサイドで食べた覚えがありますので、単なるプールというより、少しレジャーランドのような様相だったのですね。何度かですが、家族で行った覚えがありますので、こちらの光景、記憶の片隅にございました。
ですが、スイミングスクールの時間には、勿論そのようなレジャー感はなく・・・
そのギャップが、なんだか寂しかったというか、こう、・・・違和感がずっとあったのも覚えています。
ここは、たしか遊びに来るところに、なんだか「はい、あれやりなさい、これやりなさい」と言われているような。
「プールは、ただ遊ぶところではないのか」
とこれまた、何とはなしに、残念な気持ちがあったような、
今、これを書きながら、そのあたりの記憶も蘇ってまいりました(笑)。
(こんな風に、連鎖的に思い出すものなのですね・・・)
とにかくプールが大きかった。天井もおそろしく高くて・・・。
それが、逆に寂しく感じたという、不思議な感覚。
巨大建造物ならではの、空虚感とでもいいましょうか。
遊びに行って、人がわんさといると、楽しいのですけどね。
考えてみたら、普通の25メートルくらいの大きさのプールだって、
誰もいなかったら、寂しいかも(怖いかも)・・・ですよね。
なーんて、自宅にプールとかで優雅に過ごしている人からしたら
「なんだそれ」
な感覚かもしれませんが(笑)。
ちょっと久しぶりにプールに行きましたら、そんなことを思い出しました。
スイミングスクールはあまり長続きしませんでしたが(あの空虚感のせいにしておこう)、
でもね、水に入るのは、気持ちいいですよね。今でも、大好きです。
僕がプールに似合うかどうかは、・・・別としてでございます(笑)。
ではー。