当日は、朝、塩ラーメンといさりび丼を頂いてからは、会場入りまで何も食べなかったので、
(途中、面白いお店があるので行きましょう、となっていたのですが、・・・残念なことに、閉店されてしまっていたのです)
だいぶお腹がへっていたところへ、お弁当の差し入れがございました。
GLAYさんのファンの間では当然のことのように有名だという、
ハセガワストアさんの「やきとり弁当」
なんと、ハセガワストアさんからの差し入れでございました。
GLAYのメンバーの皆さんが、アマチュア時代からよく食べられていたものということで、
事前に「函館に来るならば、是非」と緑ちゃん倶楽部の会員様からもおすすめされていた一品でした。
個人的には、ハセガワストアさんに行くすべも知らず、だったので、これは嬉しい一品でした。
この後のライブ本編のMCでも、僭越ながら口を挟ませて頂きまして、このお弁当の事に触れたのですが、
僕が勢いいさんで、蓋を開け、紅ショウガを入れて、さあ食べよう、としたところで、
TAKUROさんが
「これね、コツがあるんです。」
「・・・?」
「こうね、くしを少し出しまして」
と、やきとりの”くし”を、お弁当の箱から、外にはみ出すように、手前に2センチほど出し、改めて、蓋をしたのです。
「で、こうやって・・・(グリグリグリ)、くしを抜くと」
お弁当の蓋を手で押さえながら、はみ出したくしを、器用に回して、抜きます。
当然、やきとりだけが、お弁当の上に残るのですね。
「ね、食べやすい」
・・・なるほど。
「はあ、では」
僕もやってみます。
グリグリグリ・・・
グリグリグリ・・・
TAKUROさんのようにはするっと抜けず、力を入れても、やきとりがついたまま飛び出てくる。
もう、美味しそうに食べ始めているTAKUROさんを見て、
「(さすがだ)」
と思いました。
うん十年のキャリアはだてではありませんね。
ファンの皆様も、当然のことのように知っておられましたね。
ようやく僕もくしを抜き、蓋を開けましたら、
・・・紅ショウガを先に載せてしまっていたおかげで、
紅ショウガが散ってしまって、
綺麗ではありませんでした。
当然、紅ショウガをかけるなら、くしを抜いてから、というのが本道でしょう。
覚えました。
と、TOKIさんを見ると、
普通に、くしを付けたまま、お弁当を食べているではありませんか。
「TOKIさん、なんかコツがあるらしいですよ。こうして、くしを抜くと、食べやすいそうです」
「・・・わたしは、・・・別に、食べる時に、その都度、くしから抜けばいいです」
・・・たしかに。
・・・どっちでもいいのか(笑)。
TAKUROさんは、そんなTOKIさんの言葉も耳に入らないようで、
ライブの譜面に次々に目を通しながら、真顔で、もくもくと食べておりました。
やきとり弁当を。
(そうかー、こうやって、ご飯を食べるときでも、譜面のチェックをするんだなあ。偉いなあ。)
僕なんて、食べるときは、食べるのに夢中ですからね。
お恥ずかしながら、音楽のことなんて、忘れてるんじゃないか、という感じです。
その点、TAKUROさんは、熱心です。
次々に、譜面を捲り、じっと見つめています。
そして、
「・・・あ」
と声を出されました。
譜面の大半は僕が書いたものをコピーしてお渡ししたものでした。
「何か、間違いでもありました?」
「・・・このお弁当、ご飯の中にも塩やきとりが入ってるよ。」
「?」
すかさず、マネージャーさんが
「ハセガワストアさんの計らいじゃないでしょうか」
「そうかー、凄いなあ。ありがたいねえ」
そして、また、目は譜面に・・・。
(でも、ちゃんとやきとり弁当、味わっていたのですね。)
どうやら、普通は、タレのやきとりが三本、その下にはノリをしいて、後はご飯、なのだそうですが、
この日のお弁当には、なんと、ご飯の間に、塩やきとりがちりばめられていたのです!
僕は、最初からこんなに素晴らしい、スペシャルなやきとり弁当を頂いてしまったのですね。
見ると、
TOKIさんは
・・・食べ終わっておりました。
とても、静かに。
別段、何事もなかったかのように。
色々と、お二人とも、さすがだな、と思ったひと時でございました。
やきとり弁当、とっても美味しかったです。
こんどいつか、ジャンボやきとり弁当を頂いてみたいですねえ。
(あ、今発見!くしの抜き方、書いてある(笑)!)
ではー。