稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昇段審査で大切な事(2月15日の木曜会稽古)

2018年02月16日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
今年6回目の木曜会稽古。
20時から21時過ぎまで。全員で30名ほど。
四條畷の市民活動センター体育館。
先週より少しはマシだけど寒い寒い。
本日は昇段審査に向けての稽古中心。

師匠のお話。

審査で大切なことは、気迫、気勢、やる気、必死さ、
それをどう見てもらうのかが重要である。
自分の力量は限られている。
その限られた力量をすべて発揮できるには、
発声であり、残心であり、身構え、気構えである。
立会い、打突時の発声、残心における間合いの取り方を特に意識すべきである。

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稽古の内容はほぼ先週と同じなので特筆すべき内容のみ記す。

1)面を着けずに素振り
右手ずらせて上下素振り。右手ずらせて水平付近までの素振り。
左手は大きく頭上まで振り上げる。足は大きくつま先を出す。
右足が遅れないように。右足と左手が糸で繋がっているように。
身体が前かがみにならないように。反り返るぐらいに。
前傾で構える人は竹刀を当てるのが早いかも知れないが打突の強度と冴えが出ない。
これは腕の稼動範囲が小さいからである。手首が強ければそれで良いというものでもない。

普通の素振り。(空間打突、ゆっくり振り上げて素早く打つ)
打突は左手だけで成立するものではなく最後は右手で打つものだ。
しかし最初から右手だけでも駄目で、左手の運動の中に右手で打つ動作が加わって、
打突の強度と冴えが生まれるのである。

2)面を着けて基本稽古
遠間蝕刃での発声が大事。
入る時は柔らかく目線が下がらないように入る。力で入らない。
基本稽古でも実戦のつもりで。
入ったからすぐ打つのではなく、入って止まって(溜めて)、素早く打つ。
肩残心で振り向いて構え3本打ち終わるまで気を抜かない。
中心を取って入ろうとすると中心を取らせてくれない。
構えたそのままの形で一足一刀の間に入る。
そして五せいがん(眉間、左目、顔の中心、咽喉、臍)を攻めて打つ。
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せいがん(五つのせいがん)について【備忘録】
正眼=喉
青正眼=左目、「あおせいがん」
晴正眼=眼と眼の中心、「はれせいがん」
星正眼=額の真ん中、「ほしせいがん」
臍正眼=臍、「へそせいがん」
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間合いについて(審査員から見た印象の違い)

竹刀の先が交わった状態で気合を出し技を出すのと、
遠間蝕刃の間で気合を出し、慎重に間合いに入って技を出すのとでは、
審査員から見た印象がまったく違う。緊張感が違う。
竹刀が交差した状態で気合を出しても(見た目の)緊張感は無い。
これを意識しながら稽古すべきである。

3)小手に対する応じ技の稽古
遠間から蝕刃、そして一足一刀の間に入る。
一足一刀の間にスッと入ると相手は小手を打ってくることが多い。
小手に対する技(表擦り上げ面、裏擦り上げ面、相小手面)は重要。
擦り上げは手の平、手の甲で受けて摺って伸ばして打つ。横に払うのでは無い。

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終了後に師匠に質問。
「肩残心で振り返った時に相手の面が空いていたら引き面を打っても良いか?」
師匠曰く「武士の情け、打つのは見苦しい」なるほどなるほど。


(稽古前の風景1)


(稽古前の風景2)


【感想と反省】

基本稽古でも実戦を意識すると緊張感がまったく違うのものである。
小手に対する擦り上げ技がうまく行かない。
昨夜より柄を短くしたのでそのせいかも知れない。
柄は短めか長めかどちらが良いかまだわからない。
もう少し慣れれば短めのほうが良いような気がする。
地稽古では習った技ではなく思わず得意な技が出てしまう。これでは稽古にならない。反省。
コメント
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