稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

昨夜(2月21日)の稽古(長正館矢田中稽古)

2018年02月22日 | 剣道・剣術
昨夜の長正館の水曜稽古。
日中は暖かだったのだが夜は風が強くけっこう寒い。
矢田中学校体育館にて19時半から。
井上館長は口頭指導のみ。
最初は4人、最終5人。

人数は少ないがそれなりに良い稽古が出来る。
稽古は人数が多ければ良いというものでは無い。
大切なのは縁を切らない稽古、自分から仕掛けていく稽古だ。

最近は稽古の合間に写真を多く撮るようにしている。
百聞は一見にしかず。瞬間の姿から反省し見直そうというわけだ。


写真1(井上勝由先生は肩を痛めておられるが毎回来られて口答指導されている)


写真2(左、Ⅰ剣士の打ちはかなり柔らかくなってきた、審査を控え、小さく面を打てるように)


写真3(F六段と弟子の出小手の稽古、打ったあとの捌きと残心を反復練習する)


写真4(弟子の面打ちは、面が得意のF六段と相面になっても打ち負けないほど上達してきた)


写真5(以前は横から打つこともあったが、後ろから見ると真っ直ぐ打ち込んでいるのがわかる)


写真6(K五段とF六段、K五段は、攻め溜めが不充分で、右足の出し方も課題が多い)

写真6の課題。
攻めが不充分なので相手が攻めを感じない。攻めが効かないので溜めも無い。
結局、適当に間合いに入って打ちに出るが、足はそのまま右手主動で振り上げてしまう。
極端な右手打ちとなり足が付いてこないので打ちの冴えも出ない。


写真7(K五段は、相面になった時に打ち負けないという思いか強く、右手に力が入り過ぎてしまう)


写真8(アップで見ても、竹刀の柄を親指の付け根だけで左下方向に押してしまうクセが抜けていない)


写真9(切り返しの際、大きく振り上げているつもりだが「左拳がおでこ」ではなく「右拳がおでこ」だ)


写真10(弟子の面打ち、思い切った良い打ちが出せるようになった)


写真11(打って、すれ違う際に、相手を視線で追っている、これが師匠の言う「肩残心」でこのまま振り返って構える)


写真12(I剣士の切り返し、右足先を滑らすように前に出すべきなのに、右膝だけが先行してしまっている)

右足の踏み出し方は本当に難しい。
右足を前方に投げ出すように前に出て右足踵から着地するパターン。
右足を膝と一緒に高く上げて強く踏み込むパターン。

これらを矯正するために「右膝を前に出すようにして」と言う指導者もいる。
しかし右膝ばかり意識すると上の写真12のように足先が遅れてしまう。

実際には右足のつま先から床を滑らすように前に出す。
初動で足先が先行する場合と膝が先行する場合があるが、
いずれにしろ足先から滑らすように前に出す。

床すれすれで右足が移動して行って、
身体が倒れこむモーメントを打ち消すように床をトンと踏む。

その時に右膝が伸び切らないように右膝を意識するが、右膝だけが前に出るわけでは無い。
つまり右膝が伸びきっている者に「右膝を前に出すようにして」と言っているのである。

あくまでも「右足を滑らすように前に出す」ことが大切なことであって、
それを無くして右膝だけ出すと、出した右足が戻るような打ち方になってしまう。
これは「戻り足」といって姿勢が前後に崩れる悪いフォームなのだ。

上の写真2と写真4の右側が「右膝が出ている」写真。
出ているといってもこの程度なのだ。決して右膝だけが出ているのでは無い。

上の写真6と写真7の左側が「右膝が出ていない」写真。
打突の前後の瞬間は右膝が出て脛が垂直となった状態で着地するのが良い。

文章で説明するのは難しい。ああもどかしい。
コメント
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