稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

右足スイッチ(木曜会定例稽古、2019年4月11日)

2019年04月12日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
四條畷市立四條畷西中学校の体育館。
20時から21時30分過ぎまで。今年11回目。
参加者25名ほど。

私は別枠で初心者O野君の指導。
別枠だが、全体の流れに沿っての基本打ちを繰り返す。
指導の合い間に師匠のお話を聞く。

---集合礼でのお話---
昇段審査は試合では無い。
六段は六段としての基本、七段は七段としての基本、
八段は八段としての基本が出来ているかどうかを見ている。
攻め、溜め、打ち切り、残心が、出来ているかどうかである。
打突部位に当たらない原因が相手にあるのなら合格する。
「当たらなければ合格しない」というわけでは無い。

遠間でしっかりした構えを作り、触刃までにしっかりと発声をし、
気構え、身構えを整えて相手を威圧し、交刃、打ち間に入っていく。
そこからは、ここだと思ったら躊躇ぜず、しっかり打ち込んでいく。
相手が避けて、打突部位から外れても、試合ではないので審査では評価される。


(全日本剣道連盟「剣道試合・審判・運営要領の手引き」より)

有効打突の条件は12項目。
相手に原因があって打突が外れても、
あとの11項目が出来ていてば審査では一本と同じである。

体幹を崩さずに、ゆっくり打てるようになれば、
構えを崩さずに、一寸(いっすん)の攻めが通用するようになる。
八段審査に受かる人は例外なく右足スイッチが入っている。
足を出しながらでも良し、出して一回止めても良し。

---(本日の稽古内容)---
稽古は、面を着けずに素振りから。
面を着けて切り返し、正面打ち各種、小手、相小手面、返し胴。
最後は1分間(最初の10秒は打たない稽古)の回り稽古を4回。
切り返しで終了。

---途中でのお話---
剣道の技は「(相手を完全に)崩して打つ」ことは難しく、
出頭技か返し技しか無いのが現実である。

打ったあとの残心は2歩で回らず1歩で回ること。

右足スイッチをして相手が反応したところまでが剣道。
あとは出たとこ勝負。打つ時は打ち切ること。

小手は覗いて打たないこと。
返し胴は中途半端な間合いではなく相手の懐深く入ること。
相手の鎬に触れながら摺り上げての返し胴もある。

審査での初太刀での返し胴はよくない。
疑心暗鬼が生じてそのあと思い切った面が打てなくなる。
逆に自分がきちんと攻めて打った面が返され、胴を打たれたとしても、
その胴は後打ちの胴なので(打った相手は)評価されない。

---終礼でのお話---
最初の10秒で合気になることが大事。
しかし相手が打ち気にはやった場合は応じなければならない。
自分から打ち気にはやることのないように。

攻め、溜めまでが剣道。
あとは自分を信じて打ち切ること。
そして残心。


(切り返し)


(触刃の間)


(交刃の間)


(右足スイッチ)


【感想・反省点】

前回と同じく初心者のO野君相手に基本打ちをする。
180センチを超えるO野君には、なかなか良い面が打てない。
力で打とうとすると冴えが無くなるのがわかる。
力を抜くとスピードと打突の冴えが出る。

回り稽古に参入。立ち合い稽古である。
若い人たちの中に入ったので、なんだか合気にならなかったのが残念である。
あまり自分から打たず、どこでどう動けば相手が打ってくるかを観察していた。
私の右足スイッチは、まだまだ不完全である。
コメント
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