言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「時代においていかれたテーラーの復活」(その3)

2012-05-09 10:32:11 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
先週はいつの間にか、この創作分の配信を忘れてしまいました。
期待していた人がいたら、ごめんなさい、でした。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「時代においていかれたテーラーの復活」(その3)


「ほら一風変わったジャケットとか、デザイン的に凝ったものとか人とは違ったものを着たいという人はほんの少数ですが、日本中にいるわけですよ」

「わたしも以前はたまにですが、頼まれたことありますよ。でも型紙がないので、苦労しますよ。その分新しく型紙から作るわけですから、まあ型紙ですからたいていは新しく作るわけですが、それでもパターンがありますから簡単なんですが、そういった一品ものの型紙はなかなか簡単には作れませんからね」

「そういった人たちを相手にすれば言い訳ですよ。ほかにもやはりどの店のサイズにも合わない体型の人もいるわけで、そういう人はオーダーしか頼ることができないわけですね」

「でも今じゃどこかに行けば身体に合う服なんて、あると思いますし、セミオーダーでそれもほとんど解決しますよ」

「それじゃ嫌なんですよ、そういった人は。だから自分なりにオーダーしてくるわけです」

「でも、町にはもうそんなオーダーを受けるところがない」

「そうです。だからインターネットで探すわけですよ」

「なるほどねえ。インターネットかあ」

「でもそれじゃサイズが測れないじゃないですかって聞いたんですよ。素朴な疑問として」

「サイズなんて、決まったところをはかるだけで、どんな人にも合うものが作れますよ」

「そう、そうなんです。同じこと、言ってましたよ、その人も」

「そうか、こちらが指定したところを自分ではかってもらうわけか」

「きっちり測らないと身体にフィットした服が作れないと考えるのは、素人さんらしいですね」

「そうです。服のサイズは幅が合って、ある程度合っていれば、不思議とその方が身体にフィットするんですよ」

「そう言ってましたね。あまりその指定したサイズで作ってしまうと、合わないんですってね、スーツなんかは」

「だからインターネットでも十分注文可能ってわけか。なるほどね」

「そうです。そういうことに特化したら、まだまだやっていけるわけですよ。テーラーさんも」

そこで大岡はちょっと顔をしかめた。

「でもわたしはコンピュータは、恥ずかしながらほとんど使えません。できないですね、わたしには」

本田は、大岡の思い込みを否定するように言った。

「何も大岡さんにそれをやりなさいって言うわけじゃないですよ。わたしが大岡さんならこういうことがやれるんじゃないかって思うことも今ありますけど、今日のところは大岡さんの思いやらどういったことならできそうかってことを聞き出すだけです。提案は今度訪問した際にしますから、今は現状と、
自分が思っていることをお話ししてください。後であのときはしゃべり過ぎたかなって思うぐらいに」


それから本田は、相づちを打つぐらいで、ほとんど大岡にしゃべらせた。

もうやめてもいいとも思っているが、やはり生き甲斐として、まだまだ手足が動いている間は、仕事をしていたいんだということが一番の強い思いのように、本田には感じられた。

その思いが、老けさせないひとつの手段でもあるのだろう。

それから1時間ほどが過ぎた。

大岡の話もだいたい煮詰まってきたようだった。

「それじゃ、だいたい大岡さんの思いも理解できました。今のお話を充分頭に入れながら、大岡さんらしいやり方でこの仕事を続けていける方策を考えてきます。そうですね、2週間ほどいただけますか」

「はいどうぞ。今さら慌てませんから」

そう言った大岡の笑顔には、何だか今までどんよりと目の前で曇っていた空が晴れたような気持ち良さがにじんでいるように、本田には感じられた。

本田は次回の約束の日取りと時間を決めて、店を出た。



                               つづく


<4>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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考え詰めるとアイデアは降りてくる

2012-05-09 10:11:38 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

曇っています。
今日から3日ほどは、またつくば市で竜巻が起きた日の天候条件とよく似た気圧配置になるということ。
雷3日という言葉は昔からあるそうです。
(これはずいぶん前にラジオで天気予報士森田さんから仕入れた話)
雷が鳴る気象条件の日はだいたい3日ぐらい続くということらしいです。
群馬は特に昔から雷の本場で、以前勤めていた会社の専務の家にも雷が落ち、テレビや何やらがダメになってしまったことがあると言ってました。
そういえば私の姉も雷だけは恐いらしく、実家で雷がなり始めると、蚊帳を出してきてその中に逃げ込んでいました。
昔の蚊帳は麻でできていて、雷よけになるということでしたが、果たしてそれは本当なんでしょうか?
平安時代以降の人たちは雷が鳴り始めると雷除けのおまじないとして「くわばら、くわばら」と唱えるようになりました。
この「くわばら」とは地名ですね。
菅原道真のふるさとにある「桑原」にだけはなぜか雷が落ちなかったという伝承があり、それで雷が鳴るとここは「桑原」だから落ちないでということだったんでしょうね。
なぜ菅原道真が雷に関係があるのかというと、菅原道真は陰謀によって九州の太宰府に流され、そのままなくなりますが、その死後各地で疫病が流行り、日照りが続いたそうで、さらには時の醍醐天皇の子どもたちが相次いで病死し、さらにさらに御所の清涼殿にも雷が落ち、死者まで出たということで、これはきっと菅原道真のたたりだと噂されるようになりました。そこでそれを恐れた朝廷は道真の罪を許し、怨霊を静めたと言われています。その怨霊を鎮めるために建てたのが北野天満宮です。それ以来道真は天神様とも呼ばれるようになり、天神様とはもともとは特定の神様ではなかったのですが、道真が亡くなってからいつしか火雷天神と呼ばれるようになり、清涼殿に落ちた雷は道真の恨みだということで、雷と菅原道真が結びつくようになったようですね。
分かったような分からないような………。

今でも雷に関係なく、誰かが怒るとふざけて「くわばらくわばら」と言って逃げる人がいますが、それは上記のような民間信仰の名残ですね。

前置きが長くなってしまいました。
………ので、今日はこれまで!
というわけにはいかないので、ちょっとしたヒントを。

アイデアを突然思いつくのは、突然のことが多いのですが、それまでにたくさん考えていないと、絶対に出てこないものでもあるのです。何も考えていない人が、課題を解決するすごいアイデアを思いつくことはありません。思いついたとしても、それは場当たり的な発想。実行段階で必ず、矛盾が出てきます。

行き詰まりを打破する道は、「考える」ことに尽きる。

上記の言葉はふたつとも、日本マクドナルドのCEO原田永幸さんの「とことんやれば必ずできる
」という本の中にある言葉です。

「あの人はいつでも面白いアイデアを思いつく」と人から言われる方がいますが、本当にぱっとその場で思いつく人は天才です。
天才ですからほとんどいません。

ほとんどの「アイデア溢れる」と言われる人は、いつも考えているからです。
どんな時でも考えているんですね。

アイデアが出ないという時は誰にでもあります。
そんな時にも考えることを放棄しないで、とことん考え詰めてください。
そうした後、まったく違うことに手をつけていると、あるときふいに先ほどまで考えていたことが降りてきます。

考えに考え詰めた後、風呂にでも入るかと、風呂につかっているとか頭を洗っている時などに、ふいにそのときがやってくることがよくあります。

考え詰めたからそれは神様からのプレゼントだと思いますか?
いいえそれは自分自身からのプレゼントなんです。

でも考え詰めないと“そのとき”はやってきません。
いい考えが出なくても、原田さんが言うように「とことん」考えてください。


さあ今日もがんばろう!

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