言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

空想商店街 「復活弁当」(7)

2012-05-14 10:48:13 | 空想商店街
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


  満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
  今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
  もちろんどこの商店街とも似通ったような、
  今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
  このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
  わたしにも皆目見当がつかない。
  さてさてどんなことになるやら。
  もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
  そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
  それでは今日もどうぞ。



空想商店街 「復活弁当」(7)



いつもなら閉じられている店のシャッターが、数年ぶりで開けられた。

そこに入っていったのは、満天通り商店街で青果店を営んでいる大艸と、理事長であり精肉店を営んでいる田島、それに役員で鮮魚店を営んでいる増野、そして同じく役員で雑貨店の村上の4人の商店主たちと、販促コンサルタントの本田だ。

そこは3年ほど前に閉店した大衆食堂だった。

閉じられたまま3年も経っているので、中はもちろんほこりがたくさん積もっていると思いきや、暗い店内のテーブルやカウンター、椅子などの上には、
うっすらとあるかなしかのほこりが積もっているだけだった。

「清さんは律儀な人だったから、毎年閉めていても1年に一回は掃除していたんだな」

増野が言った。

「ああ、ここを閉めた日は最後は涙を流して、ひとつひとつ触りながらお礼を言ってたっけ」

大艸が言った。

「でも、去年倒れちゃったからなあ。それまでは何とか再開したいって、いろいろがんばっていたけどなあ」

村上が言った。

「ここを使わせてくれって奥さんに言ったら、びっくりしてうれしがっていたよ」

満天通り商店街の現理事長でもある田島が言った。

「みなさんそれぞれ、歴史がありますから。閉店したからって、なかなか店を手放すことはできないですよね」

本田が最後に言った。

「それじゃ、まあちょっと調理場を見せてもらおうか」と田島を先頭に調理場の方へ進んだ。

電気は切ってあるので、それぞれ懐中電灯を点けて奥へと入っていった。

田島が調理場の隅から隅へと懐中電灯を移動させながら照らしていった。

きれいに片付いていた。

ステンレスの調理台の上には、大きさの違う寸胴が3つ伏せられている。

鍋や釜類もきちんとその場所におさめられ、まるで次に使われる時を待っているようにそれぞれの場所にあった。

「すぐにでも使えそうですね」

本田が言った。

「ああ、明日からって言ってもできそうだな、これなら」

田島が言った。

「大丈夫だ、これなら。いつでもOKだ」

大艸が言った。

「じゃあ早速電気とガス、それに水道に連絡して、使えるようにしてもらおう」

田島が言ったのを汐に、5人は外に出た。

これから始まる新満天通り商店街の第一歩が、これだと確信しながら。


<8>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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「いただきます」と「ありがとう」

2012-05-14 10:16:54 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝も晴れていますが、ちょっと靄がかかっていて、“薄晴れ”という感じですね。
“薄晴れ”って言葉は自分の造語ですが………。
薄曇りだと曇が勝っているような感じですので、それに対して晴れの方が優勢という感じの時に自分では使っています。
昨日はけっこうさわやかな一日で、まさに薫風という名の風が吹いていました。
外に出てみるともう半袖の人の方が優勢で、これから徐々に半袖派が優位に立っていく季節ですね。

ツバメの激しいさえずりが朝日の中で響いています。
台所にある勝手口の磨りガラスを通してツバメが羽搏いているのも見えます。
もうタマゴを産んだのでしょうか。
▼覗くわけにはいかないので、遠くから観察していますが、分かりません。



昨日はそのつがいだけではなく、それを含めて5羽のツバメが、一時、巣の傍の電線にとまってさえずっていました。仲間でしょうか、それとも巣にちょっかいを出しにきた他のツバメでしょうか。

今私のPCデスクの前の壁には、5月3日付の朝日新聞の見開き広告が貼られています。
広告主は「東京エレクトロン」という、あまり一般には知られていない企業の広告ですが、あまり広告然とはしていません。
それは新聞全30段を使った「元素周期表」なんです。




ヘッドラインは「世界のモトになる小さな部品」です。
No.1のH=水素からNo.118のUuo=ウンウンオクチウムまで。
ウンウンオクチウムって? これはまだ幻の元素だそうで、まだ詳しい性質は分かっていないそうです。

学校に行ってる時には“水平リーベ………”と覚えたものですが、すっかり忘れていましたね。
世界のすべての物質はこの元素表にある元素のつながりからできています。
水は水素と酸素だし………、と言いながら、その後はもう何がどのようにつながっているのかという知識はありませんが。
とにかく昔から化学に弱い自分をさらけ出してしまいましたね。

さてと、商売だって、たった一人の人とか、たったひとつの商品で始めるわけではないですよね。
何らかのつながりがあって初めて始められるものです。

ものを販売する先には必ずお客様がいて、そのお客様の先にはそれを食べるとか、使う人がいて、また商品を仕入れる取引先がいて、その取引さには生産者がいて、その生産者の前には素材とか種とかを扱う人がいて………と、様々な人々がたったひとつの商品を最終消費者に渡るまでにそれに携わっています。

ですから、商品ひとつひとつを大切にしたいと思います。
商品を大切にするということは、それに携わっているすべての人に感謝するということだと思います。


以前何かで耳にしたことですが、あるお母さんの話です。
そのお母さん、ある日子どもが通っている学校にクレームをつけてきたそうです。
「この子の給食費はうちで払ってるんです。ですから、いただきますなんて言わさないでください!」

笑い話ではなく本当にあったことらしいです。

食べるということは他の命をいただくこと。
それに対して感謝の言葉が「いただきます」です。

他の命に対して「ありがとう」と感謝するということですね。

そしてそれを食べられるように調理してくれた人に対しての感謝であり、それを生産してくれた人に対する感謝でもあるわけです。
もちろん、つつがなくそれを口に運べるように産んでもらったお母さんに対しての感謝もありますが。

「いただきます」はすべてに人やものに対する感謝の言葉です。
それを全然理解できない人が今この世の中に増えてきているということは、ちょっと恐い気もします。

「いただきます」と同じように「ありがとう」もまた同じですね。
「ありがとう」と言われて怒る人はいないでしょう。
(たまには、いるか)

お店でお客様に「ありがとう」と挨拶するのも、すべてに感謝するという意味での言葉ではないでしょうか。

何だか今日は、教会の牧師さんやお坊さんの説教みたいになってしまったなあ。
ま、いっか。



さあ今日もがんばろう!

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