こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
今週からまた新しい物語が始まります。
「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その1)
「あ、こうちゃん、おはよう。清水さんお早うございます。どうしたのこうちゃん? お熱でもあるの」
「あ、いえね、夏休みでしょ。こうすけがここに遊びにきたいっていうのよ。ごめんなさいね。病気でもないのに、押し掛けて」
いえ、とんでもない! 元気が一番ですからね。ね、こうちゃん、何したいの、ここで?」
「うん、あのねえ…………」
大橋小児科医院の朝は、こうした元気のいい挨拶が待合室から響いてくる。
しかしつい1年ほど前の待合室の雰囲気は、まるで活気の感じられない、病気の持つ元気のなさを象徴するような、どんよりとしたものであった。
それがなぜこのように明るく活気のある待合室にできたのだろうか。
それは………。
院長の田代先生は、診察中は何とか笑顔を見せているが、少ない患者の診察が終わると、その笑顔は困惑顔に変わる。
父親の医院を継いだのはいいが、患者さんはこのところ減る一方だ。
確かに同じ科目の医院も増えた。街中を車で走っていても、◯◯医院△△科という文字が、気にしているせいか、よく目にするようになった。
自分の腕が悪いということはないはずだ。
やってきた患者の病気にはきちんと対応しており、手におえない病気だと分かると専門科のある大きい病院へ行くように進めている。
何が悪いのか分からない。
じわりじわり、ゆっくりとしたスピードだが、患者の数が減ってきている。
それは毎日診察していると分かる。
あるとき、今日はなんだか午前中の患者が少ないなと思った。
そのとき初めて気がついたのだ。
そうだ患者が少ないのは今日に始まったことではない。
このところずっとこんな状態だ。
それまではだいたいお昼の1時までは途切れずに診察できていた。
それがいつか12時半頃で切れるようになり、12時になり、11時になり、今日などは10時半には途切れてしまった。
そういえば、昨日も11時頃で途切れた。
ひどいときには午前中5、6人ほどしか診察しない日も最近ではあったような記憶もある。
いったいどうしたのだろう。
学会で出かけたときなど、仲間と話をするが、みんな一様に患者が減ってきたという話になる。
やはり少子高齢化という見逃せない時代の流れもあるだろう。
それに輪をかけて、新規に医院を開設する医師も増えたからだ。
このまま行くと共倒れになってしまう。
どうしたらいいのだろう。
そんな悩みが尽きないとき、田代はある話をセミナーで聞いた。
そのセミナーは、病気の治療という専門を離れて開催された医院経営についてのセミナーだった。
講師は、たとえ医院といえども患者さんはお客様であり、患者さんで医院内を溢れさせるには、それなりの集客の方法を用いないと、この時代は難しい、
というものだった。
半信半疑で田代は、そのセミナーの講師の事務所に話を持ちかけた。
「先生のおっしゃっていたことは本当ですか。医院も小売店とまったく一緒だ、お客様を集めるためにはそれなりのツールを用いないといけない時代だ、
医者の腕だけではもう患者さんはやってこない、というのは」
「ええ、残念ながらその通りです。時代がそうなってきているんですよ」
田代は、このコンサルタントのアドバイスを受けてみようと思ったのは、コンサルタントに電話した翌日、ある話を患者さんが待合室でしていたのを耳にしたからだ。
「最近◯◯さん見ないけど、どうしたんでしょうね」
「何でも、三丁目にできた新しいお医者さんのところに行ってるらしいわ。サービスがいいからって」
「あら、でも、まだそのお医者さん、若いようだし、腕の方大丈夫なのかしら」
「だって、どこに行ってもほとんど変わらないじゃない、今は」
「まあ、そうねえ………」
その日のうちに田代は、コンサルタントに依頼の電話をした。
つづく
<2>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その1)
「あ、こうちゃん、おはよう。清水さんお早うございます。どうしたのこうちゃん? お熱でもあるの」
「あ、いえね、夏休みでしょ。こうすけがここに遊びにきたいっていうのよ。ごめんなさいね。病気でもないのに、押し掛けて」
いえ、とんでもない! 元気が一番ですからね。ね、こうちゃん、何したいの、ここで?」
「うん、あのねえ…………」
大橋小児科医院の朝は、こうした元気のいい挨拶が待合室から響いてくる。
しかしつい1年ほど前の待合室の雰囲気は、まるで活気の感じられない、病気の持つ元気のなさを象徴するような、どんよりとしたものであった。
それがなぜこのように明るく活気のある待合室にできたのだろうか。
それは………。
院長の田代先生は、診察中は何とか笑顔を見せているが、少ない患者の診察が終わると、その笑顔は困惑顔に変わる。
父親の医院を継いだのはいいが、患者さんはこのところ減る一方だ。
確かに同じ科目の医院も増えた。街中を車で走っていても、◯◯医院△△科という文字が、気にしているせいか、よく目にするようになった。
自分の腕が悪いということはないはずだ。
やってきた患者の病気にはきちんと対応しており、手におえない病気だと分かると専門科のある大きい病院へ行くように進めている。
何が悪いのか分からない。
じわりじわり、ゆっくりとしたスピードだが、患者の数が減ってきている。
それは毎日診察していると分かる。
あるとき、今日はなんだか午前中の患者が少ないなと思った。
そのとき初めて気がついたのだ。
そうだ患者が少ないのは今日に始まったことではない。
このところずっとこんな状態だ。
それまではだいたいお昼の1時までは途切れずに診察できていた。
それがいつか12時半頃で切れるようになり、12時になり、11時になり、今日などは10時半には途切れてしまった。
そういえば、昨日も11時頃で途切れた。
ひどいときには午前中5、6人ほどしか診察しない日も最近ではあったような記憶もある。
いったいどうしたのだろう。
学会で出かけたときなど、仲間と話をするが、みんな一様に患者が減ってきたという話になる。
やはり少子高齢化という見逃せない時代の流れもあるだろう。
それに輪をかけて、新規に医院を開設する医師も増えたからだ。
このまま行くと共倒れになってしまう。
どうしたらいいのだろう。
そんな悩みが尽きないとき、田代はある話をセミナーで聞いた。
そのセミナーは、病気の治療という専門を離れて開催された医院経営についてのセミナーだった。
講師は、たとえ医院といえども患者さんはお客様であり、患者さんで医院内を溢れさせるには、それなりの集客の方法を用いないと、この時代は難しい、
というものだった。
半信半疑で田代は、そのセミナーの講師の事務所に話を持ちかけた。
「先生のおっしゃっていたことは本当ですか。医院も小売店とまったく一緒だ、お客様を集めるためにはそれなりのツールを用いないといけない時代だ、
医者の腕だけではもう患者さんはやってこない、というのは」
「ええ、残念ながらその通りです。時代がそうなってきているんですよ」
田代は、このコンサルタントのアドバイスを受けてみようと思ったのは、コンサルタントに電話した翌日、ある話を患者さんが待合室でしていたのを耳にしたからだ。
「最近◯◯さん見ないけど、どうしたんでしょうね」
「何でも、三丁目にできた新しいお医者さんのところに行ってるらしいわ。サービスがいいからって」
「あら、でも、まだそのお医者さん、若いようだし、腕の方大丈夫なのかしら」
「だって、どこに行ってもほとんど変わらないじゃない、今は」
「まあ、そうねえ………」
その日のうちに田代は、コンサルタントに依頼の電話をした。
つづく
<2>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
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