言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その1)

2012-05-30 09:55:25 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

今週からまた新しい物語が始まります。


「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その1)




「あ、こうちゃん、おはよう。清水さんお早うございます。どうしたのこうちゃん? お熱でもあるの」

「あ、いえね、夏休みでしょ。こうすけがここに遊びにきたいっていうのよ。ごめんなさいね。病気でもないのに、押し掛けて」

いえ、とんでもない! 元気が一番ですからね。ね、こうちゃん、何したいの、ここで?」

「うん、あのねえ…………」


大橋小児科医院の朝は、こうした元気のいい挨拶が待合室から響いてくる。



しかしつい1年ほど前の待合室の雰囲気は、まるで活気の感じられない、病気の持つ元気のなさを象徴するような、どんよりとしたものであった。

それがなぜこのように明るく活気のある待合室にできたのだろうか。

それは………。



院長の田代先生は、診察中は何とか笑顔を見せているが、少ない患者の診察が終わると、その笑顔は困惑顔に変わる。

父親の医院を継いだのはいいが、患者さんはこのところ減る一方だ。

確かに同じ科目の医院も増えた。街中を車で走っていても、◯◯医院△△科という文字が、気にしているせいか、よく目にするようになった。

自分の腕が悪いということはないはずだ。

やってきた患者の病気にはきちんと対応しており、手におえない病気だと分かると専門科のある大きい病院へ行くように進めている。

何が悪いのか分からない。

じわりじわり、ゆっくりとしたスピードだが、患者の数が減ってきている。

それは毎日診察していると分かる。

あるとき、今日はなんだか午前中の患者が少ないなと思った。

そのとき初めて気がついたのだ。

そうだ患者が少ないのは今日に始まったことではない。

このところずっとこんな状態だ。

それまではだいたいお昼の1時までは途切れずに診察できていた。

それがいつか12時半頃で切れるようになり、12時になり、11時になり、今日などは10時半には途切れてしまった。

そういえば、昨日も11時頃で途切れた。

ひどいときには午前中5、6人ほどしか診察しない日も最近ではあったような記憶もある。

いったいどうしたのだろう。

学会で出かけたときなど、仲間と話をするが、みんな一様に患者が減ってきたという話になる。

やはり少子高齢化という見逃せない時代の流れもあるだろう。

それに輪をかけて、新規に医院を開設する医師も増えたからだ。

このまま行くと共倒れになってしまう。

どうしたらいいのだろう。



そんな悩みが尽きないとき、田代はある話をセミナーで聞いた。

そのセミナーは、病気の治療という専門を離れて開催された医院経営についてのセミナーだった。

講師は、たとえ医院といえども患者さんはお客様であり、患者さんで医院内を溢れさせるには、それなりの集客の方法を用いないと、この時代は難しい、
というものだった。

半信半疑で田代は、そのセミナーの講師の事務所に話を持ちかけた。

「先生のおっしゃっていたことは本当ですか。医院も小売店とまったく一緒だ、お客様を集めるためにはそれなりのツールを用いないといけない時代だ、
医者の腕だけではもう患者さんはやってこない、というのは」

「ええ、残念ながらその通りです。時代がそうなってきているんですよ」

田代は、このコンサルタントのアドバイスを受けてみようと思ったのは、コンサルタントに電話した翌日、ある話を患者さんが待合室でしていたのを耳にしたからだ。

「最近◯◯さん見ないけど、どうしたんでしょうね」

「何でも、三丁目にできた新しいお医者さんのところに行ってるらしいわ。サービスがいいからって」

「あら、でも、まだそのお医者さん、若いようだし、腕の方大丈夫なのかしら」

「だって、どこに行ってもほとんど変わらないじゃない、今は」

「まあ、そうねえ………」

その日のうちに田代は、コンサルタントに依頼の電話をした。





                                        つづく


<2>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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まだあるんだ?録音電話営業

2012-05-30 08:40:45 | 一流の営業を目指そう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。

今朝もよく晴れていますが、夕方降り出した雨が、昨夜遅くまで降り続いていました。
そのために植物たちは、雑草も含めて生き生きとしています。
わが家に巣を作ったツバメも卵を温めている様子で、最近ではじっと見ていても逃げずにいます。
唯一心配なのが、どこかの白い猫で、しょっちゅう庭に侵入してきては、その巣を見上げています。
どこかに足をかけて飛び上がろうと思えば、飛び上がれるような感じです。ただちょっとした救いはそいつがけっこう太っていること。
どんくさい猫であることを祈っています。
あとどれくらいで巣立っていくのでしょうか。何の憂いもなく巣立っていってくれるとうれしいのですが。

そういえば隣家にもツバメが玄関の上に巣を作っています。
隣家の人はそれが厭らしく最初は途中で出来きた巣をはたき落としていたようですが、それにもめげずにまた同じところに新しい巣を作っています。もっと違うところに作ったらいいのにと思うんですが、どうしてでしょうかねえ、あれほど嫌われているのに。

昨日は5月の最終週ということで、火曜日ですが、太田商工会議所の週一の商業店舗支援に伺いました。
従って明日は木曜日ですが、ありません。


さて最近はほとんどなくなったと思っていた営業電話がありました。
それは録音による営業電話です。

唐突な営業電話でさえ嫌がられるのに、どうして録音電話で営業しようとするんでしょうか。
自分がその当事者になって考えればすぐに理解できると思うんですが、かけられてきた電話が録音と分かるとすぐに切りませんか?
その録音を、忙しいのに最後まで聞いていますか?

そういうことですよね。

なぜそれが判らないのか、不思議です。
いえそれが分かったから、いっときけっこうあった録音の営業電話も、すぐに廃れてしまったんだと思いますよ。

あんなもの初めから無駄だとどうして分からなかったのか、それさえも不思議ですが、よほどせっぱつまってのことだったんでしょうか。


あるとき聞いた社長とおぼしき中年男性の、ちょっとくぐもった声での営業電話。
どちらかというと沈んだ(本人はゆっくりと分かりやすいようにと思ってのことでしょうがーーーお悔やみじゃないんですから)声です。
営業電話と分かるとすぐに切ってしまいました。

まず電話を通した声というものはとても大切ですね。
やはり明るい声が聞こえてきたらほっとしませんか。

それが開口一番低い声で、さらには録音ですから、余計にくぐもって聞こえるような声では、まずそこからして失格なんですね。

自分の都合だけでかけているのに、最初から低くてゆっくりした声では、すぐに切られてしまうのが落ちです。

電話での営業も、数分であれ相手の時間を奪うのだ、ということを考えてください。

自分が逆に見ず知らずのものからそんな電話をかけられてきたら、あなたはきちんと最後まで親身になって対応しますか?
仕事先からの連絡を待っているときなどにそんな電話があれば、いくら気の優しいあなたでも、すぐに断って切るでしょう?

それなのに、録音でそれをやるなんて、営業としては最低ランクと言うか、最低外のランクではないでしょうか。

電話の声も大切ですが、それよりも前に、その方法が有効かどうかをまず考えるべきではないでしょうか。


さあ今日もがんばろう!

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