子供たちが、公園や空き地で集団で遊んでいる情景は見られなくなった。爺の小学生の頃、友達と下校途中のお喋りは何時も遊びの相談、ランドセルを玄関に放り投げて遊びに出かけた。
今と違って、遊び道具は全て周囲にある物を利用して作っていた。竹とんぼ、草笛、水鉄砲、紙鉄砲、竹うま、こま、紙飛行機など、上級生がら教えてもらいながらの作業だつた。
生来が不器用な爺だったが、友達同士で、お喋りしながら作る楽しさと、出来上がった時の嬉しかったこと。みんな苦労して自分で作った作品なので、何時までも大切にしていた。
今は、機械で作られた、きれいで美しく、立派にできてはいるものを親から買ってもらっている。世の中が便利になって、手づくりの遊び道具は、子供たちの手から消えてしまった。