スーパーやホームセンタ-等の大型店がなかった時代、魚屋、八百屋、肉屋、衣料品店などの個人商店へ入ると、「いらっしゃいませ」とか「毎度どうも」の掛け声が懐かしく思い出される。
馴染みの衣料品店では、今日のお天気の話から始まって、お客様に合わせた世間話をしたり、品物についてお客様に寄り添ったきめ細かい説明をしながら品定めをしてくれて助かった。
我が家の近くに、家内が長いこと利用している手芸店がある。70代と60代のおばちゃんが、同年代のおばちゃん相手に、毛糸や手編み糸の販売と丁寧な指導をしてくれる店で繁盛している。
時々、店の片隅にある椅子に腰かけて、黙々と編み物をしている近所のおばちゃんたちに出会う。家でしているより指導者の傍で何かと便利なのであろう。個人商店ならではの雰囲気である。