月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

くりたけ

2013-10-02 22:22:00 | キノコ
実を言えば、長野県のどこへ行ったらいいかよくわからんかったので、この数日の情報をたどって、御嶽山の麓のあたりの高原がよさげだと判断し、そこを目指した。

車で走ること4時間。なんとか日暮れ前に到着。まだ日があるので、少しだけ周辺をぶらつくことにした。

そこら中に広がるシラカバ林。静寂な風景、澄んだ空気、木々の香り。まるで別世界だ。まだ蒸し暑いくらいの下界とは違い、半袖では寒いくらいの涼しさも相まって、こころが洗われる思いがする。

ただ、林の周囲は乾燥していて、キノコの数は少ない。聞いたところによると、長野も三重と同じく、二週間ほど雨が降っていないそうだ。長野の山裾ならにわか雨くらい降ってるだろ、などと考えていたがちょっと甘かった。
しかし、それでもここはキノコの本場・信州。キノコが全くないはずはない。



そう思いつつ、遊歩道を歩いていると、道の真ん中に気配が……お、あった、あった。クリタケだ。

まだ傘が開ききっていない、まんまる帽子のかわいいやつが集合している。別に珍しい種類でもないけど、こんなに素敵な株立ちをしているキノコに会えるのは何日ぶりだろう。

あーーー、癒される。

ここんとこのキノコ日照りで曇っていた脳ミソに新風が吹き込まれるような気分だ。

おっと、もう日が暮れるな。明日に備えて撤収だー。