月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

くりふうせんたけ

2013-10-08 19:56:10 | キノコ
今度は別の斜面にやって来た。谷筋の斜面で、湿り気が残っている。見渡すと、やはりドクツルタケが点々と生えているのが見える。

ふと向かい側の斜面に目をやると、茶色い傘のキノコの群れが目に入った。カキシメジ……かな?谷を迂回してキノコのあったあたりを探してみるが、遠くからはっきり見えたものが、近くから探すと意外とどこにあるかわからない。

お、あったあった。今日、初めてみる立派な群生だ。20本ほどが列をなしている。こういうのが見たかった。

ちょっと調べて、フウセンタケの仲間だということはすぐわかったが、なんの種類だかわからない。薄茶色の傘と、白っぽい柄。あまりにもスタンダードすぎて、調べづらいのだ。でもなんだか甘い香りがして、雰囲気はとてもおいしそうだ。

ともかくも種類を調べたいので、少し拝借することにした。

そのあとも、その斜面のあちらにちょっと、こちらにちょっと、という感じで生えていて、出来心で少しずつ採っていたら、小さな袋がいっぱいになってしまった。種類わからんのに……ああ、でもこういうの、楽しいなあ。

あとで種類を調べると、クリフウセンタケだとわかった。キノコ狩りの盛んな地域で、もっとも一般的に食べられている天然キノコのひとつだ。おいしいキノコを食べるのはあまり慣れていないのだが(苦笑)、帰宅後に味噌汁に入れてみると、おいしいキノコ汁になった。