月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

つばふうせんたけ

2013-10-07 22:25:11 | キノコ
長野の高地の山林を歩いて思ったのは、生えてるキノコの相が全然違うということ。特に、シメジ系とフウセンタケ系が種類も量も豊富なのに驚く。

三重の低地の里山なら、シメジでまとまった量が生えるのはムラサキシメジとハタケシメジくらいしかないし、フウセンタケはカワムラフウセンタケくらいなもの。それがここでは、この乾燥の中でも、いろんな種類がそこかしこに生えているのだ。

ツバフウセンタケを撮った。朱色の帯が柄についていて、判別がしやすい。シラカバが好きなキノコだそうだ。

撮影し終わって、歩き出そうとしたとき、ふと気配を感じて先の方を見ると、道の正面に獣の姿があった。距離は30メートルくらい。少し小高くなっているところに立ち、通せんぼをする形でこちらを見据えていた。シカにしてはがっしりしているし、イノシシにしては腰が高すぎる……カモシカだ。
そういえば道の途中で獣のフンを見たけど、鹿にしては量が多くて、フンの形も少し細長かったような……あれはカモシカのフンだったか。

ケモノ道を歩いていればケモノに出くわすのも道理。しばらくにらめっこをしていたが、カモシカなら攻撃してくることはないだろうと思って、かまわず5、6歩進んでから、やっぱり思い直して道を引き返した。ここは人間のナワバリではなくて、獣のナワバリなのだということを思い出したからだ。


……そのあとでものすごく大きなフンも見かけた。「イノシシのフンってこんなにデカかったけか?」と思いながら通り過ぎたが、家へ帰ってから調べてみると、ツキノワグマのフンだったようだ。

さすが深山、単独行はちょっと怖いな・・・(^_^;)