どくつるたけ

翌朝。

前日までテンション上がり過ぎて寝不足になってたせいもあって、ぐっすり眠ってしまったようだ。時計を見ると、６時半になっている。もうちょっと早く起きて、朝飯前のキノコ探し、と思ってたんだけど、まあいいや、時間はたっぷりある。外はけっこう寒いはずなので、そこそこ着こんでカメラを持って出かける。

天気は雲が多めだけど、時おり晴れ間がのぞく感じ。つい最近、0℃近くまで気温が下がった日があったと聞いていたので、かなり用心していたのだけど、思ったより暖かかった。15℃弱くらいかな？空気がすがすがしい。

ちなみに、このロッジの客は、この日、私ひとりだけ。週末はそんなこともないのだが、この季節の平日はこんなもんだそうだ。少々寂しいが、この広大な敷地を独り占めできるのだから、気分は悪いはずがない。心おきなくキノコ探しができるというもんだ。

おっと、キノコ発見。

昨日、クリタケと一緒に目星をつけておいたキノコ・ドクツルタケだ。

英名“Destroying angel”名付けて「破壊天使」。一撃必殺の威力を誇る最凶毒キノコだ。純白の美しい姿とは裏腹に猛毒を持つという、キノコの二面性を体現するような存在は、マツタケやベニテングタケとはまた違った意味で、スター性のあるキノコだと思う。

前に見たのは富士山だったかな。三重ではあまり見かけることがないので、かなり嬉しい。しかし、あいかわらず撮りにくいな、アンタ。



ふむ、ＯＫ。次の目標はやっぱアレじゃな。早く探さねば……