植物には、脇に控えて、主役を引き立てる、名脇役が必ずいるものです。
例えば竹の根じめに回る 「シャガ」 白い清楚な花ですが、亭主を引き立てる恋女房のように竹にぴったり寄り添うと、一幅の絵を見るような美しさがあります。
一見ひ弱そうですが、宿根ならではの芯の強さを兼ね備えています。女性として、私もそうありたいものと、密かに気持ちを引き締めています。が・・・?
華やかな花達の周りで、これまた密やかに微笑む小花たち。この子たちのお陰で、全体がどれほど豊になることか。
私は園芸が、数少ない趣味の一つをしめ、かれこれ20年、土と遊んで参りましたが、花達に教えられることのなんと多かったことか。
数え切れない失敗を繰り返しながら、物言わぬもの達の声を聞く、心を寄せる、この一点に園芸の醍醐味はあったように思います。
「何かものを言ってくれたら、もっと良くしてあげたのに」そういう事の繰り返しでした。
きちんとものの言える事も立派なことですが、言えない人に寄り添う気遣いも、大切なことなのだと、勉強させて貰ったように思います。
一生懸命やって来た園芸も、体力が要り、いつまでも続ける自信がありませんが、花達から学んだ事は、忘れないでいたいと心からそう思っています。
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