「琴線」

☆ すき焼・2022.10.16（日）


　私は、家計をきっちり納めるのが自分の仕事と思っているので、夫に助けて欲しいとは決して言いませんが、昨日はＪさん、私にお金を握らせました。
「○ちゃん、これで今日の買い物の足しにしてね」と言うのです。
ピンと来ました。
Ｊさん、お祭りだからすき焼きが食べたいんだ。
伝統文化のように、ここら辺りはお祭りと言えば、すき焼きを楽しんだものです。
「それでは今夜は、すき焼きにしましょう！」と言うと相好を崩しました。

「君のお母さんには本当に良くして貰った。美味しい物もいっぱい食べさせて貰った」と、宴の席でＪさんの泣き節が始まりました。
その昔「○ちゃん、この人にしておきなさい」と、母の放った一声が決定打になったと私が言ったもので、いまだに恩義を忘れずにいるようです（笑）
遠ざかる祭り太鼓の音を聞きながら、彼の哀愁に寄り添う夜になりました。

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