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コジキジゲン

「薔薇のナマエ」・・・禁止されたエガオ

2024-12-13 03:25:35 | 古事記字源

 2024年12月12日・木曜日

 ばら(薔薇)
 バラ科
 バラ属の総称
 「薔薇=ソウビ・ショウビ」
 「牆薇=墻薇=薔薇)」

 漢語
 「玫瑰(マイカイ)」
 「月季(ゲッキ)」

 日本語古語
 「茨(うまら)・うばら」・・・茨城(うばらき)
 「うばら=とげのある低木の総称」
 茨=荊棘(うばら)
 とげのある植物
 いばら
 ノイバラの別名

 「うばら」
 近世
 京都で歳末に出た
 「女乞食」・・・「音名を乞う古事記」
 赤い前垂れをかけ
 手ぬぐいなどで顔を覆って
 物乞いをした

 茨=いばら、かやで
   屋根 を葺(ふ)くなどの意味
       ↓↑
   うがや ふきあえず みこと
   鸕鶿草 葺 不合  尊=神武天皇の父

   『日本書紀』
   彦波瀲武鸕鶿草葺不合 尊
  (ひこ なぎさたけ うがやふきあえず
             の みこと)

   『古事記』
   天津 日高 日子 波限 建  鵜葺草 葺不合 命
  (あまつひこ ひこ なぎさたけ うがや ふきあえず
                     の みこと)
   『先代旧事本紀』
   彦  波瀲 武 鸕鶿草 葺不合 尊
  (ひこ なぎさたけ うがや ふきあえず
                 の みこと)

   『古語拾遺』
   彦 瀲    尊
  (ひこなぎさ の みこと)
  ↓↑
 「茨棘 (シキョク)」
 ふく=屋根をふく・くさぶき
    かや(萱・蚊帳・茅・榧)
 「茅茨 (ボウシ)」
 「棘茨 (キョクシ)・楚茨 (ソシ)・茅茨 (ボウシ)」
 ↓↑
 ハマナス(Rosa rugosa)=浜茄子
 英語 Japanese Rose, Rugosa Rose
 ↓↑
 日本
 バラの日本原産
 品種改良の原種
 3種類
 ノイバラ(野茨)=ノバラ(野薔薇)
 各地の山野に多く自生
 枝に鋭いトゲ(刺・棘・朿・茨)
 果実色は赤
 営実(エイジツ)と称し
 瀉下薬、利尿薬の漢方薬
 営実は「赤い星(火星)」に由来
 ↓↑
 テリハノイバラ(照葉野茨)=ハイバラ
 ↓↑
 ハマナス
 日本原産
 ノイバラ(野茨)の果実は
 利尿作用の漢方薬
 ↓↑
 古称
 バラ=「うまら・うばら」
 『万葉集』
 茨(うまら)
 『常陸国風土記』
 常陸国の「茨城(うばらき)」の地名
 茨城県の県名の由来
 ↓↑


 江戸時代
 中国原産のバラ
 モッコウバラ
 コウシンバラ
 などが園芸品種として栽培
 ドイツ人ケンペルが
 「日本でバラが栽培」
 を記録
 ↓↑
 明治維新
 明治政府が
 「ラ・フランス(和名:天地開) 」
 を農業試験用の植物として
 青山官制農園(東京大学農学部)で栽培
 ↓↑
 大正~昭和
 宮沢賢治が
 「グリュース・アン・テプリッツ(和名 日光) 」
 を愛した
 ↓↑
 バラの歴史
 古代バビロニア
 『ギルガメシュ叙事詩』
 バラの棘に言及
 ↓↑
 紀元前1500年頃
 古代オリエント
 約4種の野生バラ
 ギリシャ時代~古代ローマ
 バラは
 「愛の女神アプロディテ」
  や
 「ウェヌス(ヴィーナス)」
 と関係づけられた
 女神フローラ(クローリス)が
 美しいニンフの亡骸に
 不死の花に変えようとし
 神々が恩恵を与えて
 バラに変えた
 香りが愛好され、香油もつくられた
 プトレマイオス朝
 エジプトの女王
 「クレオパトラ=克利奥佩特剌・・・特剌=とら
 (Cleopatra)
  七世」
 はバラを愛好し・・・
 ↓↑   ↓↑
      「ユリウス・カエサル」
  「ガイオ  ・ユリオ  ・チェザーレ」
    盖烏斯  ・尤利烏斯・恺撒・・・烏=𬻆=𭴚
 (ガイウス・ユリウス・カエサル
  Gaius   Julius   Caesar)
    個人名  氏族名   家族名
   英語          カエサル=恺撒=凱撒
          「ジュリアス・シーザー」
              出生名はガイウス・オクタウィウス
                     (Gaius    Octavius )
              渾 名はトゥリヌス
          (Thurinus=古代ローマの英雄名)
      初代ローマ皇帝
      アウグストゥス
      5度名前を変更
 ↓↑   ↓↑
      紀元前63年
      Gaius Octavius Gaii filius Thurinus
      ガイウスの子
         オクタウィウス氏族
                トゥリヌス
             「都市トゥリオイを制するもの」
      父親のアグノーメンを受け継いだ
 ↓↑   ↓↑
      紀元前44年
      Gaius Julius Gaii filius Caesar Octavianus
      カエサル暗殺後、カエサルの養子
         元の氏族名に「ianus」をつけ
 ↓↑   ↓↑        ↓↑
    オクタウィアヌス=Octav-ianus
 ↓↑   ↓↑
      紀元前42年
      Gaius Julius Divi filius Caesar Octavianus
      カエサルの「神格化」で、名前を変更
             Divi=神の子
        アウグストゥス=神の養子
 ↓↑   ↓↑
      紀元前31年
      Imperator Gaius Julius
           Divi filius Caesar Octavianus
      Imperator(インペラトール)=最高司令官
 ↓↑   ↓↑
      紀元前27年
      Imperator Caesar Divi filius Augustus
      元老院より、「アウグストゥス(尊厳者)」
           の称号を贈られる
 ↓↑   ↓↑
      新旧の氏族名を外し
      以降はアウグストゥスを名乗った
 ↓↑   ↓↑
              「ユリウス」氏族の
            ウス(男性)=碓⇔小碓命
      女性は「ユリ ア」と呼ばれた
      百合倦・・・・ア(女性)=阿⇔阿輩雞彌
        倦=亻+卷=劵
          亻+巻
          亻+龹+㔾
          亻+龹+己
          亻+丷+二+人+㔾
          亻+八+二+人+㔾
          亻+丷+二+人+己
          亻+八+二+人+己
          亻+丷+一+人+㔾
          亻+八+一+人+㔾
          亻+丷+一+人+己
          亻+八+一+人+己
    倦=ケン・ゲン
      あきる(倦る・猒る・厭きる・飽きる
          阿伎留)
      あぐむ(倦む)
      うむ(倦む・熟む・膿む)
      つかれる(疲れる)
      あき(飽きて)ていや(厭)になる
      倦怠
      くたびれる(草臥れる)・疲労する
      日本語
      あぐ(倦)む・思うように進まず困る
      いや(厭)になる
 ↓↑
 「クレオパトラ=克利奥佩特剌・・・特剌=とら
 (Cleopatra)
  七世」
 はバラを愛好し・・・
 を歓待し
 バラの
 花や香油を使用した
 ↓↑
 ローマ
 バラの香油は愛好され
 北アフリカ
 中近東の属州でバラの栽培が行われた
 暴君
 第5代ローマ皇帝
 ネロ
 も宴会で庭園の池にバラが浮かべ
 バラ水が噴き出す噴水があり
 部屋はバラで飾られ
 皇帝が合図をすると
 天井からバラが降り注ぎ
 料理にもバラの花が使われ・・・
 ↓↑
 中世ヨーロッパ
 バラの美しさや
    芳香が
 「人々を惑わすもの」
 として
 キリスト教会によって
 タブーとされ
 修道院で
 薬草として
 栽培されるにとどまった・・・
 「薔薇の名前=禁止笑」
 ↓↑
 イスラム世界
 白バラ=ムハンマド
 赤バラ=唯一神アッラー
 香油が生産され愛好された
 『千夜一夜物語』
 ウマル・ハイヤームの
 『ルバイヤート』
 にもバラの記述
 ↓↑
 十字軍以降
 中近東のバラが
 ヨーロッパに伝播紹介
 ルネサンス時
 バラは再び愛好された
 イタリアの
 ボッティチェッリ
 の絵画
 「ヴィーナスの誕生」
 でバラが描かれ、美の象徴とされ
 ダンテの
 『神曲・天国篇』
 にも天上に
 聖人や天使の集う
 純白の「天上の薔薇」として登場
 カトリック教会
 聖母マリアの雅称
 「奇しきバラの花(Rosa Mystica)」
 と呼ぶようになった
 イギリス、オランダでは
 16世末に
 オーストリアから輸入され
 「ブライアー・ローズ」
 と呼ばれた
 ↓↑


 「バラの母=ジョゼフィーヌ皇后」
 ↓↑
 「ナポレオン・ボナパルト
 (仏語 Napoléon Bonaparte)
  出生名(1794年以前)
  ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ」
  伊語 Napoleone di Buonaparte
  ↓↑
  1769年8月15日
  ~
  1821年5月5日
      大運1812年2月(42歳)丁卯・傷官
 己丑(癸辛己)正財・印綬冠帯⇔辛巳・正官
 壬申(戊壬庚)偏印・偏印 絶⇔壬辰・偏印
 甲午(丙 丁)  ・食神 死⇔甲申・比肩
 乙丑(癸辛己)劫財・印綬冠帯⇔乙丑・劫財
  辰巳空亡
  ↓↑
  フランス第一帝政
  皇帝ナポレオン1世在位期間
  1804年
  1802年2月(32歳)戊辰・偏財
  ~
  1814年、1815年
  1812年2月(42歳)丁卯・傷官
   ↓↑
  「奈破崙・奈翁・奈破翁・那破崙・那波列翁」
  「翁=年老いた男性」
  「ナポレオン(Napoleon)」
   英語
  「ナポーリオン」
  「ナポレオン=拿破崙=拏破崙」
 ↓↑
 ナポレオンの皇后
 「ジョゼフィーヌ」
 はバラを愛好し
 夫が戦争をしている間も
 敵国とバラに関する情報交換や原種の蒐集
 日本や中国などから
 バラを取り寄せ
 「マルメゾン」城に植栽させ
 ルドゥーテに
 「バラ図譜」
 を描かせた・・・
 「アンドレ・デュポン」
 による
 人為交配(人工授粉)
 による育種の技術が確立
 「ナポレオン」失脚後
 「ジョゼフィーヌ」没後も
 彼女の造営したバラ園では
 原種の蒐集、品種改良が行われ
 19世紀半ばには
 バラの品種数は
 3千種を超えた・・・
ー↓↑ーー
 干支歴
 命式作成
http://meisiki.bake-neko.net/meisikisakusei.html?dt=1964
 ↓↑
 メリキリの - YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=7xgS0oJhhe8

 ↓↑
 モモちゃんhttps://www.youtube.com/embed/W00rHNN2zMQ?
ー↓↑ー
 ↓↑
 「プラトン古事記をカタル(古事記字源)
 (表紙・画像・音楽)」の移転先・・・https://haa98940.wixsite.com/mysite/blog/archive/2016/12
 ↓↑
 ボクの「古事記字源」の発端・・・https://haa98940.wixsite.com/mysite/blog/archive/2023/3
 ↓↑

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