2024年12月12日・木曜日
ばら(薔薇)
バラ科
バラ属の総称
「薔薇=ソウビ・ショウビ」
「牆薇=墻薇=薔薇)」
漢語
「玫瑰(マイカイ)」
「月季(ゲッキ)」
日本語古語
「茨(うまら)・うばら」・・・茨城(うばらき)
「うばら=とげのある低木の総称」
茨=荊棘(うばら)
とげのある植物
いばら
ノイバラの別名
「うばら」
近世
京都で歳末に出た
「女乞食」・・・「音名を乞う古事記」
赤い前垂れをかけ
手ぬぐいなどで顔を覆って
物乞いをした
茨=いばら、かやで
屋根 を葺(ふ)くなどの意味
↓↑
うがや ふきあえず みこと
鸕鶿草 葺 不合 尊=神武天皇の父
『日本書紀』
彦波瀲武鸕鶿草葺不合 尊
(ひこ なぎさたけ うがやふきあえず
の みこと)
『古事記』
天津 日高 日子 波限 建 鵜葺草 葺不合 命
(あまつひこ ひこ なぎさたけ うがや ふきあえず
の みこと)
『先代旧事本紀』
彦 波瀲 武 鸕鶿草 葺不合 尊
(ひこ なぎさたけ うがや ふきあえず
の みこと)
『古語拾遺』
彦 瀲 尊
(ひこなぎさ の みこと)
↓↑
「茨棘 (シキョク)」
ふく=屋根をふく・くさぶき
かや(萱・蚊帳・茅・榧)
「茅茨 (ボウシ)」
「棘茨 (キョクシ)・楚茨 (ソシ)・茅茨 (ボウシ)」
↓↑
ハマナス(Rosa rugosa)=浜茄子
英語 Japanese Rose, Rugosa Rose
↓↑
日本
バラの日本原産
品種改良の原種
3種類
ノイバラ(野茨)=ノバラ(野薔薇)
各地の山野に多く自生
枝に鋭いトゲ(刺・棘・朿・茨)
果実色は赤
営実(エイジツ)と称し
瀉下薬、利尿薬の漢方薬
営実は「赤い星(火星)」に由来
↓↑
テリハノイバラ(照葉野茨)=ハイバラ
↓↑
ハマナス
日本原産
ノイバラ(野茨)の果実は
利尿作用の漢方薬
↓↑
古称
バラ=「うまら・うばら」
『万葉集』
茨(うまら)
『常陸国風土記』
常陸国の「茨城(うばらき)」の地名
茨城県の県名の由来
↓↑
江戸時代
中国原産のバラ
モッコウバラ
コウシンバラ
などが園芸品種として栽培
ドイツ人ケンペルが
「日本でバラが栽培」
を記録
↓↑
明治維新
明治政府が
「ラ・フランス(和名:天地開) 」
を農業試験用の植物として
青山官制農園(東京大学農学部)で栽培
↓↑
大正~昭和
宮沢賢治が
「グリュース・アン・テプリッツ(和名 日光) 」
を愛した
↓↑
バラの歴史
古代バビロニア
『ギルガメシュ叙事詩』
バラの棘に言及
↓↑
紀元前1500年頃
古代オリエント
約4種の野生バラ
ギリシャ時代~古代ローマ
バラは
「愛の女神アプロディテ」
や
「ウェヌス(ヴィーナス)」
と関係づけられた
女神フローラ(クローリス)が
美しいニンフの亡骸に
不死の花に変えようとし
神々が恩恵を与えて
バラに変えた
香りが愛好され、香油もつくられた
プトレマイオス朝
エジプトの女王
「クレオパトラ=克利奥佩特剌・・・特剌=とら
(Cleopatra)
七世」
はバラを愛好し・・・
↓↑ ↓↑
「ユリウス・カエサル」
「ガイオ ・ユリオ ・チェザーレ」
盖烏斯 ・尤利烏斯・恺撒・・・烏=𬻆=𭴚
(ガイウス・ユリウス・カエサル
Gaius Julius Caesar)
個人名 氏族名 家族名
英語 カエサル=恺撒=凱撒
「ジュリアス・シーザー」
出生名はガイウス・オクタウィウス
(Gaius Octavius )
渾 名はトゥリヌス
(Thurinus=古代ローマの英雄名)
初代ローマ皇帝
アウグストゥス
5度名前を変更
↓↑ ↓↑
紀元前63年
Gaius Octavius Gaii filius Thurinus
ガイウスの子
オクタウィウス氏族
トゥリヌス
「都市トゥリオイを制するもの」
父親のアグノーメンを受け継いだ
↓↑ ↓↑
紀元前44年
Gaius Julius Gaii filius Caesar Octavianus
カエサル暗殺後、カエサルの養子
元の氏族名に「ianus」をつけ
↓↑ ↓↑ ↓↑
オクタウィアヌス=Octav-ianus
↓↑ ↓↑
紀元前42年
Gaius Julius Divi filius Caesar Octavianus
カエサルの「神格化」で、名前を変更
Divi=神の子
アウグストゥス=神の養子
↓↑ ↓↑
紀元前31年
Imperator Gaius Julius
Divi filius Caesar Octavianus
Imperator(インペラトール)=最高司令官
↓↑ ↓↑
紀元前27年
Imperator Caesar Divi filius Augustus
元老院より、「アウグストゥス(尊厳者)」
の称号を贈られる
↓↑ ↓↑
新旧の氏族名を外し
以降はアウグストゥスを名乗った
↓↑ ↓↑
「ユリウス」氏族の
ウス(男性)=碓⇔小碓命
女性は「ユリ ア」と呼ばれた
百合倦・・・・ア(女性)=阿⇔阿輩雞彌
倦=亻+卷=劵
亻+巻
亻+龹+㔾
亻+龹+己
亻+丷+二+人+㔾
亻+八+二+人+㔾
亻+丷+二+人+己
亻+八+二+人+己
亻+丷+一+人+㔾
亻+八+一+人+㔾
亻+丷+一+人+己
亻+八+一+人+己
倦=ケン・ゲン
あきる(倦る・猒る・厭きる・飽きる
阿伎留)
あぐむ(倦む)
うむ(倦む・熟む・膿む)
つかれる(疲れる)
あき(飽きて)ていや(厭)になる
倦怠
くたびれる(草臥れる)・疲労する
日本語
あぐ(倦)む・思うように進まず困る
いや(厭)になる
↓↑
「クレオパトラ=克利奥佩特剌・・・特剌=とら
(Cleopatra)
七世」
はバラを愛好し・・・
を歓待し
バラの
花や香油を使用した
↓↑
ローマ
バラの香油は愛好され
北アフリカ
中近東の属州でバラの栽培が行われた
暴君
第5代ローマ皇帝
ネロ
も宴会で庭園の池にバラが浮かべ
バラ水が噴き出す噴水があり
部屋はバラで飾られ
皇帝が合図をすると
天井からバラが降り注ぎ
料理にもバラの花が使われ・・・
↓↑
中世ヨーロッパ
バラの美しさや
芳香が
「人々を惑わすもの」
として
キリスト教会によって
タブーとされ
修道院で
薬草として
栽培されるにとどまった・・・
「薔薇の名前=禁止笑」
↓↑
イスラム世界
白バラ=ムハンマド
赤バラ=唯一神アッラー
香油が生産され愛好された
『千夜一夜物語』
ウマル・ハイヤームの
『ルバイヤート』
にもバラの記述
↓↑
十字軍以降
中近東のバラが
ヨーロッパに伝播紹介
ルネサンス時
バラは再び愛好された
イタリアの
ボッティチェッリ
の絵画
「ヴィーナスの誕生」
でバラが描かれ、美の象徴とされ
ダンテの
『神曲・天国篇』
にも天上に
聖人や天使の集う
純白の「天上の薔薇」として登場
カトリック教会
聖母マリアの雅称
「奇しきバラの花(Rosa Mystica)」
と呼ぶようになった
イギリス、オランダでは
16世末に
オーストリアから輸入され
「ブライアー・ローズ」
と呼ばれた
↓↑
「バラの母=ジョゼフィーヌ皇后」
↓↑
「ナポレオン・ボナパルト
(仏語 Napoléon Bonaparte)
出生名(1794年以前)
ナポレオーネ・ディ・ブオナパルテ」
伊語 Napoleone di Buonaparte
↓↑
1769年8月15日
~
1821年5月5日
大運1812年2月(42歳)丁卯・傷官
己丑(癸辛己)正財・印綬冠帯⇔辛巳・正官
壬申(戊壬庚)偏印・偏印 絶⇔壬辰・偏印
甲午(丙 丁) ・食神 死⇔甲申・比肩
乙丑(癸辛己)劫財・印綬冠帯⇔乙丑・劫財
辰巳空亡
↓↑
フランス第一帝政
皇帝ナポレオン1世在位期間
1804年
1802年2月(32歳)戊辰・偏財
~
1814年、1815年
1812年2月(42歳)丁卯・傷官
↓↑
「奈破崙・奈翁・奈破翁・那破崙・那波列翁」
「翁=年老いた男性」
「ナポレオン(Napoleon)」
英語
「ナポーリオン」
「ナポレオン=拿破崙=拏破崙」
↓↑
ナポレオンの皇后
「ジョゼフィーヌ」
はバラを愛好し
夫が戦争をしている間も
敵国とバラに関する情報交換や原種の蒐集
日本や中国などから
バラを取り寄せ
「マルメゾン」城に植栽させ
ルドゥーテに
「バラ図譜」
を描かせた・・・
「アンドレ・デュポン」
による
人為交配(人工授粉)
による育種の技術が確立
「ナポレオン」失脚後
「ジョゼフィーヌ」没後も
彼女の造営したバラ園では
原種の蒐集、品種改良が行われ
19世紀半ばには
バラの品種数は
3千種を超えた・・・
ー↓↑ーー
干支歴
命式作成
http://meisiki.bake-neko.net/meisikisakusei.html?dt=1964
↓↑
メリキリの - YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=7xgS0oJhhe8
↓↑
モモちゃんhttps://www.youtube.com/embed/W00rHNN2zMQ?
ー↓↑ー
↓↑
「プラトン古事記をカタル(古事記字源)
(表紙・画像・音楽)」の移転先・・・https://haa98940.wixsite.com/mysite/blog/archive/2016/12
↓↑
ボクの「古事記字源」の発端・・・https://haa98940.wixsite.com/mysite/blog/archive/2023/3
↓↑