チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

Eat Well・Drink Well・Live Well
美味しく食べ、楽しく飲み、素敵に生きよう!

新開地ツアー

2010-10-08 | グルメ色な日記

有志を募って、私の独断と偏見で新開地にプチツアーに出かけた。B 面の神戸として最近静かなブームになっている新開地周辺は、戦前は神戸一の繁華街、商業の中心地だったが、1960年代後半から衰退の一途をたどり、三宮にとって代わられたのだった。実はこの近くで生まれ、5歳ぐらいまで育った私にとってはとても懐かしい町なんだけど、40年以上も足を踏み入れていなかったので興味津津だった。

街を蘇らそうと現在まちおこし中で、女性対象のツアーをテレビで紹介していたのをたまたま見、これはおもしろそうと飛びついた。ちょっと恐いおじさん達がたむろしていたけれど、超場違いに見える私達おばさんはかまわず闊歩した。さすが昔は映画館や劇場の多さで名を馳せた所、競艇の場外発券センターの隣には震災後、神戸アートビレッジセンターという芸術の複合センターができていた。自主映画や名画を上映するマニアックな映画館があったとは嬉しい発見。阪神大震災は、街を復興させるには良いきっかけになったらしい。

101004_130513

1952年創業の老舗洋食屋、グリル一平の本店でランチ。意外にも同行メンバーは誰も行ったことなかったので、これも楽しいサプライズ。1000円ランチは海老フライ2本、肉カツ、ミンチカツ、スープ、ライス。海老はプリプリと柔らかく、スープも良い味。秘伝のデミグラスはカツにもかかっていたが、ここに来たからには一番人気のデミグラスのかかったオムライスも食べたくて、ランチのライスは少なめにしてもらった。卵半個しか使わない素朴な味の極薄巻きのオムライスは、創業以来味が変わっていないという代物。修業中なのか、厨房にいるシェフの数の多さに驚いた。食後は、60年前から時間が止まったままの超レトロな喫茶店、エデンでコーヒー。どの角度で写真を撮れば良いのか躊躇するぐらい古ぼけてて撮影せず。。。そして、お土産買いに立ち寄った豚まんの春陽軒は、なんと創業大正14年だった!残念ながら肉みそ餡は太平閣、一貫楼、蓬莱の甘い肉餡で育った私達にはちょっと塩辛いかな。

それにしても、どの店の人も愛想がよく、話してみると驚くほど親切なのはまちおこし中だからとも思えない。人情味溢れる街なんだろう。アーケードを歩くと、他にも行ってみたいディープな店を沢山発見。今度は勇気を出しておでん屋、焼き鳥屋に挑戦してみたい。異国に来たような、現実ばなれしたレトロな街、なかなかおもしろいよ。興味のある方は、新開地情報サイトを覗いてみてね。ツアーサンプルが色々あるよ。http://www.shinkaichi.or.jp/