キッチンマーレも、早いもので今月で開店?1年を迎えました。皆さん、1年間色々とサポートしてくださり、どうもありがとうございました。振り返ってみると反省点も多々あります。作りたい、教えたいメニューが一杯あって、それをいかに整理してメニューを作るか。やはり原点は、忙しい主婦がどこでも買える材料で簡単に美味しい料理を作る、ということにつきると再認識している今日この頃です。特に中華は、頑張りすぎてちょっと大層なメニューが多すぎたな、と反省です。そこで、同じ食材で違う一品というのもありだし、少しトーンダウンし、豪華けんらんではないけれど日々の夕飯の現場にもっと活用できる簡単なメニューにしていくことにしました。
- もやしとザーサイの和えもの
- 茄子のはさみ揚げ
- 揚げワンタン
- 八宝菜
- 海老ワンタンスープ
- ぶどうのゼリー
猛暑の影響で野菜の値段高騰の中、茄子はまだ手が届く範囲だし、いまだに旬のように美味しいものが出回っています。豚ミンチのはさみ揚げは、若い頃、神戸ポートピア博覧会で天津の人達と数か月間仕事を一緒にした時に、お抱えコックさんによく食べさせてもらった思い出があります。午後出勤の時はいつも夕飯時になると、もう仕事しないでいいからこっちおいで、と天津スタッフ用のバラック食堂に呼ばれては食事やビールをご馳走になり、餃子のお土産までもらって帰ったハチャメチャで楽しい仕事?をしてました。今じゃ考えられないのんびりした時代だったなぁ。
豚ミンチの残りを使ってワンタンスープ、でも海老をたくさん加えて海老ワンタンにすることにしました。中華では、海老ミンチにも必ず豚の脂身やミンチを加えてコクを出します。ワンタンの包み方も色々あるので、いくつか伝授したあとはみんなで思い思いに包んでもらいました。茄子を揚げたついでに、ワンタンも半分は揚げワンタンに。
ところで、ワンタンスープを作る時に、スープに直接ワンタンを入れてゆがいていた人たち、これからは面倒くさくても絶対にワンタンは別鍋でゆがいて~!小麦粉でスープが白く濁り、味も台無しになっちゃいますよ。
八宝菜にはイカ、海老、豚肉、うずら卵、白菜、タケノコ、人参、玉ねぎ、キクラゲ、きぬさやを使いました。この日はあん用調味料の中に片栗粉も一緒に入れてしまいましたが、調味料を加えて炒めてから最後に水溶き片栗粉でとじる方が好みの固さのとろみに仕上がると思います。油通しも面倒だけど、絶対にそれをした方が美味しいからね。
私は結構最近まで中華丼や天津丼なるものを知らずでした。といのも、これらは本場の中国にはない日本の料理なんだよね。食欲旺盛な子供達にはごはんに八宝菜をぶっかけて中華丼として食べてもらうと良いと思います。ボリュームアップするために、もやしやきのこ類も入れ、魚介類を減らして豚肉、かまぼこ類にすると安く上がりますよ。そうそう、これを揚げそばにかけると皿うどん、あるいは中華の五目かた焼きそば、あんかけ焼きそばになるわけです。これに酢と辛子をかけるの美味しいよねぇ。関東でもかけるのかな?名古屋が発祥だと昔聞いたこともあるけど。
あと一品何か小さな前菜がほしいなと思ったので、固めにゆがいたもやしに、塩抜きしたザーサイをゴマ油でいためたものを熱いうちにかけて和えた、3分料理を足しました。これがなかなかいけたね。ビールはすすむ、ごはんのお伴にもぴったりです。野菜高騰の今、もやしは家計の助っ人野菜、どんどん使ってください。
種なしベリーA を使ったぶどうゼリーは、ぶどうの皮と赤ワインで煮込んでしっかりと美味しいエキスと色素を凝縮させました。これも美味しくできましたね。巨峰で作るとより一層美味しいですよ。ぶどうもまだまだ出回っているので、どうぞお試し下さい。そうそう、昨日ぶどう大福なるものを食べたのだけど、薄緑の餅皮の中に、白餡とともにマスカットが一粒入っていました。イチゴ大福だけじゃなくていろんなものがあるんですね。