チャオ・ダル・マーレ  CIAO dal MARE    (旧キッチン・マーレ)

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中華粥

2011-05-09 | 料理教室顛末記

暑い行楽日和が続いた長~いGW も昨日の母の日で終わりとなりました。皆さんいかがお過ごしでしたか?私は昨日夢のような母の日プレゼントを娘からもらい、舞い上がってます。熊川哲也率いるKバレエカンパニーの『ロミオとジュリエット』の公演チケット!熊川哲也の舞台は一度は観たいと思っていたけど、あまりにチケットが高額なんで手が出なかった。。

一昨日、神戸国際会館に某バンドのコンサートに娘と行った時に公演ポスターを見かけたので、「あ~ママこれ行きたいんだよなぁ。母の日にママにチケットプレゼントしてよ~」と冗談でおねだりしたら、「たっか~!自分で買い」と素っけなくあしらわれたのに、翌日わざわざ買いに行ってくれてました。すでに素敵な香りものの置きものも買ってくれてたので、おまけがチケットというラッキーさ。「母の日と誕生日(7月です)両方やからね!」と釘をさされましたが、嬉しくてみんなに自慢しちゃってます。ちょうど伯父さん達から進学祝いをたくさんもらって、娘の懐が暖かかったというグッドタイミングだったのが幸いでした。15日が楽しみ~!神戸まつりのパレードを尻目にいってきま~す。

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さてさて、すっかり遅くなった前回4月28日の料理教室顛末記です。

  • 白身魚の中華粥
  • ザーサイ炒め
  • レタスのオイスターソースがけ
  • 切干し大根の卵焼き
  • 筍の煮込み
  • 中華ドーナツ

日本にもお粥や雑炊はありますが、レストランでそれだけ注文することはあまりないですよね。でも中華圏や海外のチャイナタウンではちゃんと粥専門店があり、早朝から活気溢れています。マンハッタンに住んでた頃の休日といえば、昼前に飲茶を食べにチャイナタウンに行くことが多かったけれど、たま~に朝8時ぐらいから散歩をかねてお粥を食べに行ったりもしました。英語で中華粥は Congee (コンジー)といい、メニューはラーメン屋さんのように色々あります。プレーンなものからピータン粥、豚肉粥、鶏粥、魚粥、などなど。

Sn3n06170001_2今回は、旬の鯛の刺身を熱々の粥の上にのせ、混ぜながら少し火を通して食べてもらう魚粥を紹介することにしました。お粥はちょっと豪華に、干し貝柱とお米を一緒に煮込んで貝柱粥にしました。これはこれで、刺身なしでもダシと塩味がついていて美味しいものです。中華粥は日本のお粥と違って、米の12倍という水にしっかりと5,6時間浸してから火にかけるので、お米の形が全くなくなり、さらさらのスープのような出来上がりになります。

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Wedding_015_3 トッピングにワンタンの皮を揚げたもの、青ネギ、針生姜をのせましたが、その他の付け合わせは何にしようかな、と例のごとく林商店に行って物色してきました。選んだのは台湾産のピータン、塩漬け卵、花生麺筋という麩と落花生の甘辛煮の缶詰、豆腐を米麹や酒で熟成させた豆腐(トーフールー)。麺筋(メンチン)は皆さん口に合ったようですね。写真の緑色缶はピーナッツなしのものなので、こちらも買ってみてくださいね。缶には日本語で湯葉のうま煮と書いてるけど、実際にはグルテン、小麦粉が原材料なので麩です。お伝えしたように、青葉ブランドが一番美味しいからね。

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豆腐乳は沖縄の豆腐ようで、あちらでは泡盛のつまみに欠かせないものです。台湾では米麹を使った白色のもの、紅麹を使った赤色のもの、そして今回のようにもろみ入りの少し甘いものなどがあります。それでも結構塩辛いので、お箸の先でちょっとつまんでお粥と食べます。発酵した独特の旨味をもち、白いものは青菜炒めの調味料として使ったりもします。

2011_april_055_2塩漬け卵もピータン同様、アヒルの卵です。みじん切りにしてお粥のトッピングにしたり。実家では殻のままくし型に切ったものが朝食のテーブルに出ていて、お箸ですくい取ってご飯やお粥にのせて食べてました。この黄身が、私もみんなも敬遠する黄身入り月餅に入っている代物です。

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さておかずは何にしようかと考え、まずはザーサイのゴマ油炒めから。朝食のおかずだから、基本は全てすぐにできる簡単なものです。次にレタスを油と塩を加えた熱湯でさっと湯がき、オイスターソースと醤油を混ぜ合わせたものをかけました。

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2011_april_064そして切干し大根の卵焼き。日本人は切干し大根は炊くもの、と思っているから、この卵焼きにはちょっと驚いたでしょ。ゴマ油と醤油で炒めた切干し大根を卵とネギと一緒に焼くだけで、すっかり様変わり。でも美味しかったでしょ?台湾では大根漬けを入れるのですが、日本では入手できないので、誰が最初に考えついたのか在日台湾人達は切干し大根で代用しています。

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朝食のおかずではないけれど旬の筍を使いたかったので、中華風の煮込みも作りました。言われてみれば、日本の筑前煮に似てますね。生姜を一杯入れたところが違うけど。この一品や麺筋、切干し大根の卵焼きなんか、今回はお弁当のおかずにも使えるものがいくつかあったんで、活用してみて下さいね。

2011_april_083_3ワンタンの皮を揚げた油があるので、デザートは中華ドーナツにしました。開口笑(カイコウシャオ)という中国名の通り、口を開けて笑っているように揚がります。上手なネーミングですね。今回もボウル一つでできるデザートで、ショートニング、卵、小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーを混ぜ合わせるだけ。みんなで丸めると面倒くさい作業もあっという間、きれいに口が開いて完成度の高いドーナツができました。

明日から1週間、台湾の叔父叔母総勢7人がやって来ると数日前に突然電話がありました。4月に来る予定が地震で延期になってたのだけれど、強行して父の見舞いに来てくれるようです。接待の計画でこちらはてんてこまいだけど、母方の兄弟姉妹達なのにありがたいことです。大根と瓜の塩漬けも大慌てで頼んだから、きっと食材の詰まった段ボール箱をいくつも持ってきてくれるんだろうな。来月の中華料理の日に、みんなに紹介できるものがあるといいな。