いつも、どのカテゴリーに入れたら良いのか分からない文章ばかりで失礼します。
まず、熊川哲也の舞台がどうだったか知りたい人多いかな~と思って、珍しく速報です、といっても1日後ですが。実をいうと今までバレエが美しいとかおもしろいなんて思ったことなかったんだけど、これは最高に美しく、おもしろく、感激しました。バレエというより、『ロミオとジュリエット』の芝居を踊りだけで表現したものを観て十分感動した、と言えばよいのでしょうか。ジュリエット役は英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルのロベルタ・マルケス。小柄な彼女がまた素晴らしかった。熊川哲也が K バレエカンパニー設立10周年を飾る演目として3年の構想の末に2009年に世に送り出した作品だそうですが、彼の演出・振り付けはスピード感に溢れ、衣装や舞台美術もイギリスの有名なアーティストとのコラボで時代考証を徹底させたそうで、ルネッサンス時代のヴェローナの街が鮮やかに表現されていました。熊川哲也は天才的なストーリー・テラーと言われるだけあり、休憩をはさんで2時間の舞台が、あっという間に終わってしまいました。フロコフィエフの音楽を演奏したシアターオーケスラトーキョーも最高、カーテンコールが15分以上鳴りやまなかった素晴らしい舞台でした。是非また行きたい!と娘に訴えると、「勝手に行ってきたら?」だって。
さて、台湾の親戚達も今朝日本を去りましたが、実に精力的に毎日出かけて食べて、飲んで、の日々でした。予想通りものすごい量のお土産を持ってきてくれました。もちろんぎりぎりに頼んだ大根と瓜の塩漬けも大量に。50kg は優に超えていた食べ物の数々、また追々に紹介しますね。
叔父叔母達と一緒に鳴門に温泉旅行にも行き、前から興味津々だった鳴門の大原国際美術館にも行くことができました。ここは贋作ばかり集めてるだけなんだと思っていたら、とんでもない、陶板名画美術館だったんですね。大塚ミール陶業の特殊技術によって、古代から現代までの千余点の西洋名画をオリジナル作品と同じ大きさに精巧に複製しており、陶板なので2千年以上そのままの色と姿で残る凄い技術ものだそうです。
写真はバチカン市国のシスティーナ礼拝堂天井図ですが、それは圧巻でした。全館をまわるのに1日では足りないぐらいの規模で、残念ながら半分ほどで時間切れ。またゆっくりといつか足を運んでみたいと思いました。
台湾人、中国人は生ものが苦手なので、刺身は食べるけれど大好物、とまではいきません。海の幸三昧の食事にみんな少々お疲れムード、鯛のあら炊きは好評でした。評判を聞いていた鳴門の行列のできる海鮮食堂「あらし」にも今回やっと行けました。定食についてくるワカメ一杯、白身魚入りのお味噌汁は丼サイズでしたが、とても美味しかった。おすすめのカレイの刺身はめちゃくちゃ新鮮でぷりぷり、アオリイカの刺身は、最後にゲソは好みで塩焼き、天ぷら、から揚げにしてくれます。叔母さん達は照り焼き定食、叔父さん達は天ぷら定食と、みんなもう生魚にはうんざりしてたみたいです。。。
数日前の神戸での昼食、うなぎを食べたいという叔父叔母の要望で、灘区大石にある「山信」というお店に行きました。ちょうどその近くで買い物中で、すでに2 時を回っていたため三宮に戻っても仕方がないというわけで、兄の指令を受けて、彼御用達のところに連れて行くことになりました。住宅街のなんにもないところにある一軒家の食堂なのですが、穴場スポットなんですね。ひっきりなしにお客さんが来て、10人も座れない狭い店内はず~と満席でした。トラックの運ちゃんが持ち帰りを買いに来たり、蒲焼きの持ち帰りの人も絶えず。大将は以前は卸をしてたとか、三宮の丸高にいたとか。私は子供の時に食べた油っこい皮のトラウマでうなぎが嫌いなのですが、嫌だとも言えず付き合いました。600円、800円、1000円の丼しかないのですが、私は600円の。兄の指示で、叔父叔母にはうなぎが1.5倍量の1500円というのにしてもらいました。お味噌汁とテーブルにある白菜の漬け物食べ放題でこの値段はめちゃくちゃ安い!そして、渋々食べたうなぎ、初めて美味しいと思いました。あっさりしていて、皮も気にならないほど薄くて。台中で食堂を経営している叔父の一人は、以後ず~と、「あのうなぎは本当に美味しかった」と言い続けていました。とにかく、あのうまさで三宮の相場の半額だからあんなに流行ってるんですね。皆さんも機会があったら行ってみてください。「あらし」同様ここも食べたらすぐに店を出ないといけないのが難点ですが。車じゃないと行けない不便な場所だけど、数台分は駐車スペースがあります。
神戸まつりの交通規制で毎年この日は客足ゼロ、と従業員がぼやく昨夜の第一楼での宴会で1週間の食べ歩きは終了。美味しい食べ物と芸術を堪能した1週間でしたが、ぐったり。。。