城郭探訪

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井伊直虎と謎の超名門『井伊家』

2016年12月04日 | 番外編

来年大河ドラマの予習本!「井伊直虎と謎の超名門『井伊家』」

=歴史作家の第一人者迫る=

◇全県
 「浅井三姉妹の戦国日記」がかつて話題となった八幡和郎・衣代夫妻の共著で来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」を題材にした「井伊直虎と謎の超名門『井伊家』」(講談社+α文庫)=本体七百八十円=が刊行された。
 どうして、有力戦国大名でも三河以来の徳川譜代でもない井伊家が、重んじられたかは、謎となっている。その謎を解く鍵のひとつが、藩祖で徳川四天王の一人である井伊直政の養母というべき井伊直虎(次郎法師)で、NHKの大河ドラマ(2017年)の主人公。
 直虎は、信長・秀吉・家康とほぼ同世代の女性で、亡くなったのは、井伊直政が徳川四天王の一人として頭角を現したのを見届けたのち、本能寺の変の直後である。

 このため、彦根がドラマの舞台として出てくることはないようだが、井伊直弼が登場して先祖である直虎のことを語るというような噂もあり、いろんな形で彦根藩主としての井伊家も登場しそうだ。

 本書では、井伊家の発祥、直虎のこと、そして彦根藩についての全体像を様々な視点から紹介している。
 内容は、

▽「井伊直虎は信長・秀吉と同世代人」

▽「井伊家は徳川家より名門か」

▽「次郎法師直虎と井伊直政の時代~青春篇」

▽「築山殿は井伊家出身か?」

▽「井伊直政とその養母としての直虎」

▽「『小さな政府』でまずまずの善政」

▽「幕府に井伊大老の仕事を否定され新政府側に」

▽「日本一の城下町彦根と彦根藩領だった世田谷区」など。

■滋賀報知新聞 平成28年12月1日(木) 第17668号

山ノ神遺跡(大津市一里山3丁目

2016年12月04日 | 文化財

地形模型で大津京つくった遺跡群見て 地元グループ設置

地域住民が山ノ神遺跡に設置した大津京周辺の遺跡群の地形模型(大津市一里山3丁目)

 7世紀の工房跡とされる山ノ神遺跡(大津市一里山3丁目)に、地元の瀬田東文化振興会のメンバーが、大津京ゆかりの生産遺跡群を紹介する地形模型を設置した。メンバーらは「この地域に名だたる遺跡があることを知るきっかけになれば」と話している。

■スイッチ押すと点灯、日英語の音声案内も予定

 大津市一里山と瀬田南大萱町、草津市野路町には、大津京を製鉄や製陶で支えた瀬田丘陵生産遺跡群が広がる。同振興会は、山ノ神遺跡から出土した建物の屋根に取り付ける飾り「鴟尾(しび)」のレプリカなどを再現してきた。さらに大津京と遺跡群を一覧できるものを作ろうと企画し、市の補助金を活用して5月から制作を進めてきた。

 地形模型の縮尺は7500分の1。縦2・1メートル、横1・8メートルで、現在の地図をもとに切断した発泡スチロールを重ねて標高差を表現した。県南部の遺跡を一覧できるほか「東山道」「源内道」などの古道も記した。

 地域住民から寄贈されたソーラーパネルやバッテリーも生かし、スイッチを押すと、史跡の場所にランプが点灯する。今後は、日本語と英語の音声案内も設ける予定という。

 地形模型はいつでも見ることができ、制作リーダーの吉居紀生さん(76)は「この地形模型を見て、遺跡を実際にたどってみたいと思ってもらえれば」と話していた。

【 京都新聞 2016年12月03日 23時00分 】


下鈎遺跡発掘調査現地会 滋賀県栗東市

2016年12月04日 | 文化財

弥生後期、大溝見つかる 滋賀・栗東の下鈎遺跡

(写真上)下鈎遺跡から見つかった弥生時代後期の溝(栗東市下鈎)。(同下)朱色に塗られた木製高杯の一部

 滋賀県の栗東市教育委員会は29日、同市下鈎の下鈎遺跡から、弥生時代後期につくられたとみられる大溝が見つかったと発表した。守山市伊勢町の伊勢遺跡(国指定史跡)と区画が似ており、弥生時代の集落を知る貴重な資料としている。

 下鈎遺跡はJR栗東駅の南約700メートルに位置し、過去に祭殿とみられる大型建物3棟や門状の遺構、青銅器などが見つかっている。物流施設建設のため5月から調査した。

 大溝は長さ約35メートル、幅約4メートル、深さ約1・3メートル。周辺の祭場や大型建物の位置関係から、村の中心部が楕円(だえん)状に直径約250メートルの規模だと明らかになったという。

 同遺跡の大型建物の区域は範囲がはっきりしていなかったが、今回の調査で東側を区切る溝が見つかり、溝を巡らせて大型建物を計画的に配置した伊勢遺跡と同じ形態を取っていたことが判明。市出土文化財センターは「両遺跡で青銅器の製造や祭祀(さいし)など、役割を分担していたのではないか」としている。

 朱色に塗られた木製の高杯(たかつき)や古墳時代の円墳2基、勾玉(まがたま)や円盤など約230点の滑石製品、同市では初の鏡の模造品も発見した。当時の祭祀の様子を知る資料という。

 12月3日午後2時から現地説明会を開く。問い合わせは市出土文化財センターTEL077(553)3359。

【京都新聞  2016年11月30日 11時11分 】