来年大河ドラマの予習本!「井伊直虎と謎の超名門『井伊家』」
=歴史作家の第一人者迫る=
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◇全県
「浅井三姉妹の戦国日記」がかつて話題となった八幡和郎・衣代夫妻の共著で来年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」を題材にした「井伊直虎と謎の超名門『井伊家』」(講談社+α文庫)=本体七百八十円=が刊行された。
どうして、有力戦国大名でも三河以来の徳川譜代でもない井伊家が、重んじられたかは、謎となっている。その謎を解く鍵のひとつが、藩祖で徳川四天王の一人である井伊直政の養母というべき井伊直虎(次郎法師)で、NHKの大河ドラマ(2017年)の主人公。
直虎は、信長・秀吉・家康とほぼ同世代の女性で、亡くなったのは、井伊直政が徳川四天王の一人として頭角を現したのを見届けたのち、本能寺の変の直後である。
このため、彦根がドラマの舞台として出てくることはないようだが、井伊直弼が登場して先祖である直虎のことを語るというような噂もあり、いろんな形で彦根藩主としての井伊家も登場しそうだ。
本書では、井伊家の発祥、直虎のこと、そして彦根藩についての全体像を様々な視点から紹介している。
内容は、
▽「井伊直虎は信長・秀吉と同世代人」
▽「井伊家は徳川家より名門か」
▽「次郎法師直虎と井伊直政の時代~青春篇」
▽「築山殿は井伊家出身か?」
▽「井伊直政とその養母としての直虎」
▽「『小さな政府』でまずまずの善政」
▽「幕府に井伊大老の仕事を否定され新政府側に」
▽「日本一の城下町彦根と彦根藩領だった世田谷区」など。