昨日は池田文庫の「嵐璃寛関係資料展」へ。(HP:展示のご案内 - 展示情報|池田文庫)
家から自転車で行ける距離なのだが、行くのは初めて。
先代(その後我童に追贈されているから、厳密には先々代か)の仁左衛門が
代々璃寛の資料を所有しており、それが池田文庫に寄贈されたもの。
知らなかったのだが、仁左衛門家と璃寛の一族はつながりがあるらしい。
8代目仁左衛門と3代目璃寛が、妻同士姉妹(初代歌六の娘)だそうな。
今は嵐姓の役者はほとんどいないが、
江戸から明治にかけて、上方ではけっこう栄えた一門らしい。
「嵐璃寛」も、「孝行糖」の「璃寛茶に芝翫茶」で耳にする名前。
2階のフロアに、錦絵や絵看板、番付などが展示されている。
番付には尾上多見蔵も当然載っているのだが、
それを見ると「尾上多見江」はいないか、なんて見てしまうのは業病としか思えんな。
錦絵には役名と役者名も描かれているが、
先日渡辺保の「江戸歌舞伎」を読んでいてちょうど良かった。
そこで見た名前も載っていたりする。
あと、今では出ない名題の絵看板もあり、どんな芝居だったのか興味がある。
その役名の中で「袴垂保輔」というのがあり、
私が「お血脈」で引き合いに出る大泥棒の名前を
「やそすけ」と勘違いしていたことに気付いた。
正しくは「やすすけ」なんやな。
いろいろ面白い資料があり、200円でけっこう楽しめた。
その後少し「小林一三記念館」(元の逸翁美術館)に立ち寄って阪急の歴史を見て、
また池田文庫に戻って少し本を読んだりして終わり。
【訂正】
>渡辺保の「江戸歌舞伎」
「江戸演劇史」が正。