陰翳礼讃

新年明けまして

おめでとうございます


この数年は

なおいっそう

おだやかに

新年を迎える

ことができていて

年を重ねるコト

出逢いを重ねるコト

そんな深みを

噛みしめています


今年最初の

一冊にふさわしい

大好きな

谷崎潤一郎氏の

「陰翳礼讃」

昨年最後の

最高の買い物です


目の眩む

耀きを

美徳とする

西洋


陰翳や

仄かな

燭を

美の本質ではと

説く

東洋


「オンナは伏せた睫毛の

影でしょう」論者の

ワタクシにとって

やっぱり

谷崎氏の

世界観は

陶酔の他ならない

のです


この書物

不思議な特典つき

でして

古書店で

購入した際に

パラリパラリ

ページを捲ると

はらり

一枚の乗車券が

町田駅からの

片道切符


誰かの旅の

彩りだったのかしら


お気に入りの一冊と

極々必要なモノだけ

詰めこんで

小さな旅に出る


これは

ワタシの

今年のゆめ


余談ですけど