だいすきな
銀色夏生さんの
だいすきな
詩です
「人間は」
人間は みんな 心の奥底は
とても弱くて いい人だから
そんなに弱くていい人の
心だけで すべてのことに
接すると
物事のすすみぐあいが
悪いので
いじわるで こわい人の
おめんをつけてる
いじわるでこわい人のおめんと
つめたくて自分勝手な人の服と
やきもちやきで
わがままな人の帽子と
うわさ好きでウソつきの
カバンをもって
もっといろいろな
そう
うっかり気に入られないための
たくさんの種類の
バッジを いっぱいつけて
生きている
ああ だからね
だれからも 好かれないようにと
気をくばる必要のない所では
心から 愛して うちとけた
恋人の前とかでは
とってもいい子に
なってもいいから
とっても楽しいんだ
だけれども
本当は おめんなんか
なんにもつけないで
それでも相手も
自分も傷つかずに
うまくできる人が
いちばん
いいのかもしれない
銀色夏生さんの
だいすきな
詩です
「人間は」
人間は みんな 心の奥底は
とても弱くて いい人だから
そんなに弱くていい人の
心だけで すべてのことに
接すると
物事のすすみぐあいが
悪いので
いじわるで こわい人の
おめんをつけてる
いじわるでこわい人のおめんと
つめたくて自分勝手な人の服と
やきもちやきで
わがままな人の帽子と
うわさ好きでウソつきの
カバンをもって
もっといろいろな
そう
うっかり気に入られないための
たくさんの種類の
バッジを いっぱいつけて
生きている
ああ だからね
だれからも 好かれないようにと
気をくばる必要のない所では
心から 愛して うちとけた
恋人の前とかでは
とってもいい子に
なってもいいから
とっても楽しいんだ
だけれども
本当は おめんなんか
なんにもつけないで
それでも相手も
自分も傷つかずに
うまくできる人が
いちばん
いいのかもしれない