させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

センチメンタルな旅

2013-01-02 09:07:08 | 日々のこと
恋をしているコトを

まだ気恥ずかしく

思ってた

あの頃

教室の

後ろの席から

キミの

仄白い横顔と

ピンと跳ねた

寝癖を

遠目に眺めて

いるだけで

シアワセだった


恋をする

それが世界を

眩しくさせる

それに

気づくころには

キミは

もぅこの世界に

居なかった

生き急いで

生き抜いて

星になってしまった

少年のままの

キミ


恋を

しなければ

いてもたっても

いられない

すっかり

オトナに

なってしまった

ワタシタチ

キミは

みんなを

引き寄せてくれた

宝の在りかでも

探り当てる

かのように

あの頃の

仲間が

大集合


キミを探しだし

恩師も探しだし

自身の今も

探り当てるような

それは

ほんのひとときの

センチメンタルな旅


キミのために

何が出来たかな?


遺された

ワタシタチは

何が出来るかな?


墓標には

「夢」

の文字

叶わない夢

叶えたかった夢物語を

もう嘆かないよ


こうして

生きるコト

それだけが

「夢」だったであろう

キミに失礼な

気がするから


昨日の夢に

案の定

キミは出てきて

笑っていた

決して

埋めるコトのできない

時間はそのままに

今だから

笑えるんだよと

笑っていた


どきどきは

キミに逢いに

行ってもいいかな


愁いや嘆きを

そっと溢しても

呆れないでね

また

頑張るから


キミの前で

つかの間

荷物を下ろす

センチメンタルな旅人に

どうか

微笑みを


2000.12.23

永遠の

夢の旅人になった

Mくんに

捧ぐ
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