させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

時を待つ

2016-01-10 07:29:56 | 日々のこと



機が熟す



そんなコトバが

とても

スキです



瘡蓋が

自然と

剥がれるような



果実を

すぅっと

摘み取るような




ココロに

いつのまにやら

居座るような




ムリもしない



ムリもさせない





機が熟す




その時を待つ




それも

贅沢な時間

なのかもしれません

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白河夜船

2016-01-10 06:37:10 | 日々のこと


夜がとても

愛おしかった




暗い海に

白く横たわる

ふたりは

ふたりでしかなくて



沈黙すら

熱情すら

ふたりだけのものとして

存在していたから




夜がすべてを覆う




それが

いつから

苦しく

怖くなったのだろう




包みこむ

白衣が

ぐいと

しめあげ

息もできないくらい

アノヒトを

見失いそうなくらい

気が遠のいていく

気がした




同じモノを

共有するとは

なんと淫靡で

なんと不安な

選択だったのだろう




夜がずっと

続けばいいと

願う

あの頃の

ワタシは

もう

いない



夜の

終わりを

見届けるコトで



白い衣を

脱ぎ棄てるコトで

また

皮膚は

感覚を

取り戻していく




時折

白く

ボォッと

浮かび上がる

横たわるふたりを

想い出しては

刹那くなるけれど



何処か

蛇の抜け殻の

在り処を

知っているような



なんとなく

ありがたい

キモチには

なる




あんなに

夜を




あんなに

アノヒトを




欲し

焦がれるコトは

もぅ

無いのだろう




あんなに

深い眠りに

つくコトは

もぅ

ないのかしら

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