「袋小路の男」
で
魅せられて
気に入っている
絲山秋子さん
の
芥川賞受賞作
「沖で待つ」
タイトルにも
惹かれ
読んでみました
絲山秋子さんの
小説に
出てくるのは
体温が測れそうなヒト
が
ほとんどで
(現実味を帯びている)
愛するというコト
や
憤るというコト
内に秘めるコト
など
感情の引き出しの中身を
把握して
綺麗に畳んでいる
キモチがいいヒトたち
でもあるのです
現実に
より集まって
噂話
や
陰口
を
叩くのは
好まないけれど
頁を捲るたび
「ねぇ 聴いてよ」
なんて
カノジョの
小説の
オンナのヒト
に
語り出されたら
ついつい
頷きながら
聴いてあげたくなる
弱さも
秘めている気がするトコロ
も
惹かれる一因かもしれません
この小説
には
友達以上恋人未満な
フタリが
軸となり
話は展開していきます
それぞれの
思考と嗜好を
熟知しているから
出来るコト
出来ないコト
の
線引きを
自然に
出来ているのが
羨ましかった
また
相手が築く
自分が
入れないセカイすら
認めて
尊敬している
姿勢も
ステキだったな
曖昧。とは
また
違う
「瞬間。を共有できるフタリ」
と
いうのは
なかなか
築きにくいから
大切にしたいのに
周りからは
意味を取り違えられ
気付かれやすい
現実セカイでは
なかなか
厄介で
難しいモノだ
他のヒトに説明する
ヒマもないほど
語り明かしたいような
自然と
笑顔
や
コトバが
溢れるような
フタリで
在れたなら
いいのにね
人生の後半を
特に
そんな存在に
支えられたり
生かされていけたなら
きっと
沖に辿り着ける
気がする
小さな舟でも
ひとりぼっちに
なっても