させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

沖で待つ

2016-01-28 07:52:54 | 日々のこと



「袋小路の男」



魅せられて

気に入っている

絲山秋子さん



芥川賞受賞作



「沖で待つ」



タイトルにも

惹かれ

読んでみました




絲山秋子さんの

小説に

出てくるのは

体温が測れそうなヒト



ほとんどで
(現実味を帯びている)

愛するというコト



憤るというコト

内に秘めるコト

など

感情の引き出しの中身を

把握して

綺麗に畳んでいる

キモチがいいヒトたち

でもあるのです



現実に

より集まって

噂話



陰口



叩くのは

好まないけれど

頁を捲るたび


「ねぇ 聴いてよ」

なんて

カノジョの

小説の

オンナのヒト



語り出されたら

ついつい

頷きながら

聴いてあげたくなる

弱さも

秘めている気がするトコロ



惹かれる一因かもしれません




この小説

には

友達以上恋人未満な

フタリが

軸となり

話は展開していきます



それぞれの

思考と嗜好を

熟知しているから

出来るコト

出来ないコト



線引きを

自然に

出来ているのが

羨ましかった


また

相手が築く

自分が

入れないセカイすら

認めて

尊敬している

姿勢も

ステキだったな




曖昧。とは

また

違う


「瞬間。を共有できるフタリ」




いうのは

なかなか

築きにくいから

大切にしたいのに

周りからは

意味を取り違えられ

気付かれやすい

現実セカイでは

なかなか

厄介で

難しいモノだ



他のヒトに説明する

ヒマもないほど

語り明かしたいような

自然と

笑顔



コトバが

溢れるような

フタリで

在れたなら

いいのにね




人生の後半を

特に

そんな存在に

支えられたり

生かされていけたなら


きっと

沖に辿り着ける

気がする



小さな舟でも


ひとりぼっちに

なっても











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