掌
の
ちいさな
果実
が
此処
に
こうして
来るまでには
どれだけ
の
月日
が
過ぎてきたの
だろうか
たくさん
の
お日さま
や
心地よい風
に
身を揺らすコト
も
あれば
強い雨
や
忍び寄る
啄ばみ
に
幾度となく
身を縮めた
に
違いない
甘く
完熟するまで
には
それなりの
月日
と
洗礼
も
必須なのかもね
それくらいまでしても
手に入れたいモノ
手放したくないモノ
それが
フタリ。
という
果実なら
ボクは
毎日
が
愉しい
よ
歳を重ねるコトすら
ね
さいごの日
に
きっと
フタリ
で
分け合い
食べる
それ。
は
さぞかし
さぞかし
甘くて
美味しかろう
ねぇ
この瞬間
の
ための
いままで
だった
と
さぞかし
さぞかし
感慨深かろう
ねぇ