自分の心に
いつも大きな花をもっていたいものだ
その花は
他人を憎まなければ蝕まれはしない
他人を憎めば自ずとそこだけ腐れていく
この花を抱いて
皆ねむりにつこう
〜八木重吉「明日」〜
愛らしく
うっすら
と
春色
を
一刷毛
縁取り
したよう
な
柔らかき
羽毛
を
森の中
に
見つけた
雛鳥だろう
か
若鳥だろう
か
はたまた
登山者
の
ダウンジャケット
から
零れ落ちたモノ
だろう
か
イマジネーション
は
膨らむけれど
何よりも
気付けてよかった
見落とさなくてよかった
ほんとう
は
ワタシ
ではなく
愛しき
つがい
に
はたまた
恋しき
肉親
に
のこした
メッセージ
なのかも
しれぬ
はたまた
魔法
の
羽
は
やがて
根付き
やがて
芽吹き
森
の
護り樹
と
して
永遠
に
息づく
の
かも
しれぬ
自身
も
振り返れば
残してきたモノ
が
在る
の
だろう
か
其れ
は
だれか
の
気付き
と
だれか
の
ヒント
と
なり得るだろう
か
あの日
キミ
が
此処
に
ココロ
に
残したモノ
は
日々
の
気付き
日々
の
糧
と
なっていて
こんなふうに
いつのまにやら
ヒトリ
の
時間
を
欲している
のは
何モノ
にも
邪魔されず
惑わされず
其れ
を
噛みしめるため
其れ
を
育んでいくため
なのかも
しれぬ
いつでも
ココロ
に
残る
のは
結果
より
も
キッカケ
なのかも
しれぬ