
ガラス玉を
星のかけらと思いこめる感受性は
その星のかけらの鋭い刃先で
みずからの心を傷つける。
〜寺山修司〜
自身
の
感受性
を
気に入っている
けれど
他者
との
関わり
に
おいて
は
持て余すコト
も
多々
ある
どんな
に
キレイゴト
でも
どんな
に
真実味
を
帯びても
つるんとした
透明の膜
は
互い
の
そして
違い
の
想い
を
寄せ付け
も
受け容れ
も
ましてや
抱きしめ合うコト
も
得難い
ともなれば
ヒト
と
ヒト
と
の
接点
や
タイミング
と
なる
と
ほんの僅か
に
過ぎず
厚い雲
に
覆われた
冬空
の
ほんの
夕間時
に
天使の梯子
が
降りてくる
くらい
の
貴さ
なのである
自身
の
感受性
を
磨くコト
に
没頭しては
視野
は
狭く
両手
は
塞がる
いっそ
時には
感受性
は
ポケット
に
しまい
片手
で
そっと
撫ぜて
愉しむくらい
が
丁度いい
空いた
片手
に
あたたかい手
が
そっと
触れられるのを
ひらけた視界
で
眩しいセカイ
を
他者との
かけがえのない
関わり
を
存分
に
噛みしめたり
しながら