
ある瞬間の光景が
そこだけ切りぬかれたかのように
ずっと後になってから
人生の特別な一瞬として
ありありとした記憶となってもどってくる。
特別なものは何もない
だからこそ
特別なのだという逆説に
わたしたちの日々のかたちは
ささえられていると思う。
〜長田弘「人生の特別な一瞬」〜
きっと
忘れないだろう
ヒト
は
撫でられた
想い出
を
撫でた
記憶
を
ずっと
忘れないだろう
ヒト
は
凝り固まったアタマ
不安なセナカ
柔らかいカミ
ホントのココロ
撫でて欲しかった
撫でてみたかった
溶かして欲しかった
解いてあげたかった
陽だまり
の
よう
な
ひととき
を