やれ来た
五月
麦藁で
細い薄手の硝杯から
レモン水をば吸ふやうな
あまい眩暈を投げに来た。
〜与謝野晶子「五月礼讃」〜
五月
の
風
よ
尊し
キミ
よ
揺さぶるモノ
よ
ありがとう
揺さぶられる
その度
に
生きた心地
が
する
の
です
木の葉
も
木の実
も
言の葉
も
此の身
も
揺さぶられる
その度
に
まるで
試される
か
の
ように
あたかも
越えよ
と
云わんばかり
に
其処
に
何が
遺る
の
か
問われている
気
が
する
の
です
揺さぶられて
も
なお
生きたい
の
か
活かされている
の
か
身
を
以って
決断
して
いきたい
の
です