~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

32日目-② ボルセーナ~モンテフィアスコーネ(Bolsena~Montefiascone)10/30

2019年05月11日 | イタリア巡礼路を辿る旅(Via Francigena)
モンテフィアスコーネの巡礼宿モナステーロ・サン・ピエトロは修道院が運営するとても大きな巡礼宿でした。
黒人シスターがチェックインの手続きをしてくださいました。
「ジャポネーゼ!ジャポネーゼ!」と喜んでくれて、私が一言イタリア語を話すと「お~、ジャポネーゼ!」と目を見張って愛嬌たっぷりです。

まずシャワーと洗濯。
するとシャワールームの配水管が詰まっていてそこら中水浸し。
汚水はシャワーとトイレの部屋から寝室にまで侵入して来ました。大変!
黒人シスターを呼びに行きました。
彼女は柄付きの大きなブラシを持ってきて、これでシュッ!シュッ!とやれって言うんです。そんなことしたって・・・詰まっているんですから。

渋る私たちを見て、彼女は「頭を使わなくちゃね」という風に人差し指で自分の頭を指しながら、今度はドライバーを持って来て私に渡しました。それで排水溝のネジを外して詰まりを除けという事らしい。
私は「No!You!」と言ってドライバーを返そうとしましたが、彼女は修道着の長いドレスの裾をいじりながら「私はこんなのを着ているからできないの」と言いながら(多分)どこかへ行ってしまいました。
やるしかありません。R子は奥様なのでこれは私の仕事。シスターよ、せめてゴム手袋ぐらい持って来てよ~。
R子がどこからかビニール袋を探して来ました。それを手にはめて排水管掃除。ヤレヤレ。

夕方町を散策。






夕食の給仕をしてくださったのはエクアドル人の陽気なシスターでした。
夕食は別室のスペイン人男性と3人で。彼とはローマまで抜きつ抜かれつ、楽しい人でした。
食事はパスタ、ポテト、ソーセージ、ほうれん草ソテー、柿、ワイン
前にここに泊まった友だち(ブロ友のぷー子さん)がシスター手作りの白ワインを褒めていたと話すととても喜ばれて、一緒に写真を撮りました。

就寝時にはベットに虫がいないか点検し、虫よけを体に塗り、ベットにスプレーもして、無事に翌朝を迎えました。

今日の歩き 17.7km

☆Monastero San Pietro
Eメール benedettineap.mf@gmail.com
電話  39 0761 826066
住所  Via Garibaldi、31

30ベッド、バスルーム、シャワー、チャペル、朝食、夕食。(朝夕食付きで€30)
開業期間  個人では3月1日から11月30日まで、グループでは一年中。


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4 コメント

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Unknown (tonton)
2019-05-13 08:52:03
素敵な町ですね。
そして宿にも個性?があって!
それを楽しめなくては巡礼旅はできませんね。
本当に日本の宿は天国!^_^

ツアーのカタログを見ていたらイタリア巡礼のツアーが載っていましたよ。
だいぶメジャーになってきましたね!
でもそのツアーいいとこだけのつまみ食いのようで、1日に7〜13km8日間歩くんですって。これは巡礼とは言えないなぁと感じました。
でもツアー旅行と割り切れば楽しいのかなぁ。
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Unknown (スマイル)
2019-05-15 21:21:37
イタリアのシスター達はたくましいですよね。今となれば笑い話になって、ハプニングが一番の思い出になってたりして。美しい景色も覚えていますが、嵐の中、懸命に歩いた時が一番の思い出です。私はMontefiasconeの少し先にある巡礼宿で、のんびり過ごせました。そこのオスピタレイロはvia francigenaやスペイン巡礼をしていたのがきっかけで巡礼宿やりはじめたそうです。次の日には教えて頂いたmontefiasconeとViterboの道の間にある温泉へ行きました♨久しぶりに入った温泉は最高でしたね。その後歩きたくなくなりましたけど。
熊野古道を少しだけ歩いて来ました。休みがあまりなかったので急ぎ足でしたが、心地よい空気がひろがっていて再び歩こうと決めてきました。巡礼道のことを思い出すと、今すぐにでもどっか巡礼道へ行きたくなりますね。
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tontonさんへ (みよ)
2019-05-15 22:31:51
イタリアの古い町並みはどこも素敵でしたよ。
巡礼宿はどこもそれぞれエピソード満載で思い出深いです。
それにしても、日本の宿のおもてなしは素晴らしいですね。

イタリア巡礼ツアーですかぁ。
8日間歩くんだとどこへ行くのかなぁと私なりに旅程を組み立てて妄想してみました。
やっぱり巡礼旅とは別物になりそうですね。
私がもう一度見たい景色のところへは行かないだろうなぁ。
でもそれはそれでいいかもですね。
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スマイルさんへ (みよ)
2019-05-15 22:44:10
ほんとほんと!ハプニングは忘れられない思い出になりますね。
一番心に残っている景色は、広い大地の上に広がる朝焼けの空かなぁ。何日も見られて、それぞれ違って、美しかった~!

スマイルさんの巡礼を垣間見せてくださってありがとうございます。
温泉!そんなところがあってのですね。気づきませんでした。
のんびりできて良かったですね。

熊野古道を歩かれたのですね。
お天気、大丈夫でした?

実現はしないでしょうが、via francigenaの良かった部分だけ(アオスタ、フィデンツァ、ドルチャ渓谷)をまた一人で歩いたら楽しいだろうなあと夢想しています。
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