瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

06年、クリスマスには歌を歌おう♪その2

2006年12月16日 19時52分43秒 | クリスマス
はぁい♪ミス・メリーよ♪
今夜も来てくれて有難う!

今回は『クリスマスクッキー』について、お話するわね。

日本ではクリスマスと言ったらケーキを食べるけど、ヨーロッパでは主にクッキーを食べるそうよ。
それも家庭の手作り、香辛料をたっぷり入れて、硬く焼き上げた物こそ正式なの。
香辛料を大量に入れる事で、かなり日持ちがする…聞く所によると、1年経っても10年経っても黴1つ生えないらしいわ。
向うは日本と違ってクリスマス休暇と言うものが有るから、長時間駄目にならない物をクリスマスに用意するのは必須なの。
期間中、お店が殆ど閉ってしまうから、でなきゃ食べる物に困ってしまう。

それにクッキーはツリーの飾りにもされたりするそうよ。
「クッキーをクリスマスツリーに?」と不思議に思うかも知れないけど…初期のクリスマスツリーに飾られてたのは、クッキーや林檎といった食べ物だったそうなの。
まだクリスマスがキリストの誕生日ではなかった昔、人々は収穫した食べ物を「来年もこうして沢山の実りを付けてくれるように」という願いから、木を飾り立てたのね。
クリスマスツリーは古代樹木信仰の名残という訳。

…と、此処で話をクッキーに戻して。

どうしてクリスマスにクッキーを食べるのかしら?

実はクッキーはパン以上に歴史が古いと言われてるの。

大昔、人間は麦を粉にし、水で練ってパンを焼く事を発明したわ。
当時のパンは無発酵で平たい物だった――これがクッキーの御先祖様だと言われてるのよ。

現代でも神に捧げるパンは、無発酵の平たいパンという決りが有るの。
発酵させるという事はつまり腐敗させる訳だから、お供えには不純で適さないという考えなのね。
冬至の祭で供えられた無発酵パンが、時を経てく内に小さくなり、現在食べられてる様な姿に変化してったのよ。

クリスマスに作られるクッキーは、実りを表す木の実型した丸い物が多いんだとか。
それと動物を模ったりもよくされるのだそう。
これは別に可愛さ狙ってしてるのじゃなくてね。
元は冬至の祭で生贄として供えてた動物の代用なのよ。
ちょっと残酷な話だけど…昔のヨーロッパでは麦を刈取った後の畑に年取った牡猫を生埋めにしたり、生きたまま焼殺して食べたりする習慣が有ったそうなの。
20世紀前半のチロルの麦打ち歌として、こんなものが残されてるそうよ。

犬刺せ おー 猫刺せ おー 刺しまくれ おー
犬刺せ おー 猫刺せ おー 皮を吊るせ おー

『死』ぬ事で『再生』する…哲学的だけど、年の終りと始まりを、昔の人はこの様に考えたの。
猫でも犬でも豚でも羊でも、老いた動物を畑で死なす事で、刈取った穀物の再生を願ったのね。
クッキーは収穫し終えた実りを象徴する物…現代でも来年の実りに祈りを篭めて、クリスマス(冬至)には欠かせない食べ物とされてるわ。

それじゃあ此処で2曲目のクリスマスソング♪



        【クリスマスの12日】

(1)
The first day of Christmas♪ My true love sent to me♪

A partridge in a pear tree♪


(2)
The second day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(3)
The third day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(4)
The forth day of christmas♪ My true love sent to me♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(5)
The fifth day of christmas♪ My true love sent to me♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(6)
The sixth day of christmas♪ My true love sent to me♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(7)
The seventh day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Seven swans a-swimming♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(8)
The eighth day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Eight maids a-milking♪

Seven swans a-swimming♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(9)
The ninth day of christmas♪ My true love sent to me♪

Nine drummers drumming♪

Eight maids a-milking♪

Seven swans a-swimming♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(10)
The tenth day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Ten pipers piping♪

Nine drummers drumming♪

Eight maids a-milking♪

Seven swans a-swimming♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(11)
The eleventh day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Eleven ladies dancing♪

Ten pipers piping♪

Nine drummers drumming♪

Eight maids a-milking♪

Seven swans a-swimming♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪


(12)
The twelfth day of Christmas♪ My true love sent to me♪

Twelve lords a-leaping♪

Eleven ladies dancing♪

Ten pipers piping♪

Nine drummers drumming♪

Eight maids a-milking♪

Seven swans a-swimming♪

Six geese a-laying♪

Five gold rings…♪

Four colly birds♪

Three French hens♪

Two turtle doves♪

and A partridge in a pear tree♪



【訳】

(1)
クリスマスの1日目 恋人は私にくれた

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(2)
クリスマスの2日目 恋人は私にくれた

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(3)
クリスマスの3日目 恋人は私にくれた

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(4)
クリスマスの4日目 恋人は私にくれた

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(5)
クリスマスの5日目 恋人は私にくれた

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(6)
クリスマスの6日目 恋人は私にくれた

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(7)
クリスマスの7日目 恋人は私にくれた

7羽の泳ぐ白鳥

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(8)
クリスマスの8日目 恋人は私にくれた

8人の乳を搾る女中達

7羽の泳ぐ白鳥

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(9)
クリスマスの9日目 恋人は私にくれた

9人の太鼓を鳴らす太鼓打ち

8人の乳を搾る女中達

7羽の泳ぐ白鳥

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(10)
クリスマスの10日目 恋人は私にくれた

10人の笛吹く笛吹き

9人の太鼓を鳴らす太鼓打ち

8人の乳を搾る女中達

7羽の泳ぐ白鳥

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(11)
クリスマスの11日目 恋人は私にくれた

11人の踊る貴婦人

10人の笛吹く笛吹き

9人の太鼓を鳴らす太鼓打ち

8人の乳を搾る女中達

7羽の泳ぐ白鳥

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ


(12)
クリスマスの12日目 恋人は私にくれた

12人の跳ねてる貴族

11人の踊る貴婦人

10人の笛吹く笛吹き

9人の太鼓を鳴らす太鼓打ち

8人の乳を搾る女中達

7羽の泳ぐ白鳥

6羽の卵を抱くガチョウ

5つの金の指輪

4羽のすすだらけの小鳥

3羽のフランスの雌鳥

2羽のキジバト そして、

1羽の梨の木に留まるヤマウズラ



マザーグースの中の一篇で、クリスマスの十二夜を歌った、子供の為の遊び歌ですって。
リーダー(親)が導入部を唱えて、繰返し部分を子供達に順番に歌わせ、間違ったら罰ゲームを行うという遊びだったらしいわ。

元々のクリスマスは12/25~1/6迄の十二夜を指してのものだったの。
それを証明する歌だという訳ね。

それじゃあ皆、また明日も楽しく歌いましょう♪




…オランダ、アムステルダムでは、もう1店だけとなってしまったそうですが、『ダイフェ・カーター(悪魔の牡猫)』と言う名のパンが、クリスマスや新年の菓子として作られ売られてるんだとか。
両端にくるぶしの付いた細長い形をしていて、一見「何処が猫やねん?」とツッコミたくなるような代物です。
が、これは…猫の脛骨を抽象化した形だそうで……猫好きな方にはちょっと気分の悪くなる話でしょうが。(汗)
昔のヨーロッパでは冬至に猫を犠牲にする風習が有ったそうな。(魔女関りと見られ、忌み嫌われたせいでも有るかと…)
そういった歴史から向うのクリスマス菓子には、名前に『猫』が付く物が割と多いらしい。

今回紹介した歌、歌詞が長かったんで色文字は止めました…歌詞だけで文字数オーバーしちまうから。(汗)
英語だと却ってその方が読み易いとも思うし。

「歌えんわい」と言われそうだが、この歌に関しては英語じゃないと面白味が無くなっちゃうんで、お許し頂きたい。(汗)

曲を聴かして戴けるサイトさん(http://www.worldfolksong.com/xmas/song/twelvedays.htm)見付けたんで、どんな歌か雰囲気だけでも掴んで貰えれば…。
こちらのサイトさん(http://www.geocities.com/Heartland/Acres/7288/nursery/first2.htm)も…聴けるのは特徴掴めるようにと1番、2番、3番、5番、12番だけになってます。(いきなり音が出るんで気を付けて下さい)



記事上の写真はハウステンボス、スパーケンブルグ地区に在るお菓子屋『ヘクセンハウス』で、クリスマスシーズンに売られる『お菓子の家(ヘクセンハウス)』。
…つっても実はこの写真、今年の3月頭に撮った物なんすけどね。(売れ残ったんで、春までディスプレイして売ってたんじゃないかと)(汗)
毎年クリスマスになると、こやって大きな菓子の家まで飾って売られてるのですが…今年11月上旬行った時にはまだ出ていなかった。
多分、今頃は出て、売られてるんじゃないかと…。

大変可愛く、クリスマス土産として買って帰りたいと何時も考えるのですが……耐震設計はされてないとかで、宅急便で送るのは不可らしい。
遠方者には向かない土産で御座います。
コメント
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