高知2日目。
(写真がかなり多いです)
ホテルを出た辺りで見かけた、土佐犬。顔がかわいい。
まずは第31番札所竹林寺へ。
9年ぶりの再訪です。
鐘楼堂
自由に鐘をついていいとのこと、夫と1回ずつつきました。
前回は真夏だったので深緑の庭園が楽しめました。今回の新緑も涼しげで美しかったです。
仁王門
境内一面に緑が広がっています。
緑がきれいなので石段を登るのも楽しい。
大師堂
五重塔
五重塔から本堂へ向かう道も緑がいっぱい。
五智如来像
本堂。団体の方々がちょうどお参りされていました。
元来た道を戻ります。
苔に陽が当たっていい感じ。
日吉神社
親子狛犬。
左の狛犬は親が子を戒める姿。
右の狛犬は親が子を守る姿。
鹿の像
この辺りには昭和の終わり頃まで鹿がたくさんいたそうです。
前回は入らなかった名勝庭園にも行ってみました。
書院を取り囲むように庭園があります。
書院の中も見てまわりました。
3本脚の鼎(かなえ・てい)。この形が好きなのでつい見入ってしまいます。
池の周りに置かれた左側の石が亀の頭、そこから丘になっている部分が亀の背に見立てられているそうです。
竹林寺、紅葉の季節にも来てみたいです。
竹林寺のお隣には牧野植物園があります。竹林寺と同じく9年ぶりの再訪。
私にとっての今回の旅のメインはここです。
南門から入り、温室からみました。
クロトン
バナナの花。初めて見ました。
ランは種類がたくさんありました。
ファレノプシス・エクエストリス
レナンテラ・キトリナ
レナンセラ・ジョーン・ロスガー
デンドロビウム・ジョンソニアエ
ニュウメンラン
ポリスタキア・パニクラタ
ブラッシア・ヴェルコサ
蜘蛛の足のように見えるため、スパイダーオーキッドとも呼ばれるそうです。
バニラ・プラニフォリア
発酵させた果実がバニラ・ビーンズだそうです。これもラン科。
マンゴーの花
カカオの実
パラミツ(ジャックフルーツ)
サラソウジュ
ムユウジュ
お釈迦様の母親である麻耶夫人が、見事に咲いていたこの花を手折ろうとして右手を上げた瞬間、右脇からお釈迦様が生まれたとの云われがあるようです。
インドボダイジュ
この木の下でお釈迦様が悟りを開いたと云われています。
ビヨウタコノキ
気根がタコの脚に似ているからこの名前がついたそうです。
タコノキの実。成長するに連れてパイナップルに似た姿になるみたいです。
立派なビカクシダ
アリストロキア・サルバドレンシス
熱帯雨林に自生。地面に近いところに花が咲くようです。珍しい姿。
パボニア・ストリクティフロラ ブラジルに分布。
オオオニバス 子供が乗れるイベントも開催されているようです。
温室を出た後は、50周年記念庭園、石灰岩植生園、蛇紋岩植生園、と回りました。
ユキノシタ 陰湿な岩場に群生。
イワギリソウ 陰地の岩壁に着生。
エゾアジサイ’雪小紋’
ヤマアジサイ’九重山’
イロハモミジ
ミヤコワスレ’瀬戸の小波’
タンジン
ダンギク
あちこちでたくさん咲いているのを見かけました。
キョウガノコ 京染の鹿子絞りに見立ててこの名前だそうです。
ヤマアジサイ’別子てまり’ 愛媛県東部産。別子銅山がある辺りです。
ノジギク 牧野博士が発見、名付けたそうです。海岸近くに多く自生。
ヤマアジサイ’伊予桜’ ヤマアジサイは愛媛原産のものが結構あります。
ヤマアジサイ’美方八重 兵庫県美方町で発見。
ヤマアジサイ’土佐美鈴’
ヒメフウロ 本州・四国の石灰岩に分布。
ウツギ あちこちで咲いていました。
ミヤコワスレ’みのる紫’
牧野富太郎像
ムラサキセンダイハギ マメ科の花は独特の可愛さがあります。
カンナ・ローズ園ではバラは見頃を過ぎていましたが、カンナの花は見頃でした。
カンナ・パテンス
ヒルザキツキミソウ
カンナの傍に咲いていました。
山道を下ったところにあった、ツブラジイの板根。
トビカズラ
中国の南部から南西部に自生。国内では熊本県菊鹿町に1株だけあるそうです。
展望台の眺め。
高知といえば文旦。ちょうど花が咲いていました。
キヅタの実。
訪れた時はちょうどキンランが限定公開されており、通常は非公開のエリアに入ることができました。
肥大した茎の一部(偽球茎)が岩石のように見えることから和名が名付けられたそうです。
人数制限があり順番に案内されるため観察できる時間が限られていましたが、群生を見ることができて良かったです。
ナツロウバイ
薬用植物区は、非常に興味深く、真夏のような日差しでしたがじっくり見ました。
ヒトツバ ウラボシ科
薬用部位は葉:石韋(セキイ) 利尿作用、解熱。
ナルコユリ キジカクシ科
薬用部位は根茎:黄精(オウセイ) 栄養素を補い体を強くする。
ホップ クワ科
薬用部位は果穂・腺体:神経の興奮を抑え、消化不良や不眠症に用いる。ビールの苦味のもととして有名ですね。
基本、1回当たり3ℓのビールを飲む夫は、効能を読んで満足そうでした。少しは量を減らしてほしいのですが…
アマチャ ユキノシタ科
薬用部位は葉:甘茶 苦いものに添加して飲みやすくする矯味料(甘味料)として用いる。
ゴシュユ ミカン科
薬用部位は未熟な果実:呉須臾 健胃、利尿、頭痛、嘔吐
生薬名として知られていますね。
カワラヨモギ キク科
薬用部位は頭花・花穂:茵蔯蒿(インチンコウ)
ウイルス性肝炎などの肝機能障害による初期の黄疸、蕁麻疹、口内炎、皮膚の痒みに用いる。
ヨモギ キク科
薬用部位は葉・艾葉(ガイヨウ) 止血、痛み、腫れ、下痢に用いる。
鍼灸師にとっては大切な道具の一つ、もぐさの原料です。
ハッカ(ニホンハッカ) シソ科
薬用部位は葉・地上部:薄荷葉(ハッカヨウ)、薄荷(ハッカ) 味を整えたり匂いを改善する。メントールの原料。
カギカズラ アカネ科
薬用部位はかぎ状の棘:鎮痛、鎮静
生薬名は釣藤鉤(チョウトウコウ)。
セリバオウレン キンポウゲ科
薬用部位は根茎:黄蓮(オウレン) 胃を丈夫にして腸を整える。食欲不振や食べ過ぎなど、胃腸の諸症状に用いる。
ホオノキ モクレン科
薬用部位は幹、枝の樹皮:胃腸を整える。利尿作用。
生薬名は厚朴(コウボク)。
シロバナムシヨケギク キク科
薬用部位は花:殺虫薬。蚊取り線香に配合されている。除虫菊という名前の方が知られていますね。
ステビア キク科
薬用部位は地上部:低カロリー性食品や糖尿病患者のための甘味料として用いる。
薬用植物を堪能した後は、さくら・ツツジ園を通りながら出口方面へ向かいました。
オオシマザクラの実。
芝生広場には立派なシマサルスベリが。
ガマズミの花もあちこちで見かけました。ふわふわでかわいい。
植物園は再入場できるので、昼ごはんを食べるために車で移動。
土佐タタキ食堂で、藁焼き体験。
炎の勢いが凄かったです。
自分で焼いたカツオを食べられるのは面白い。
食事を終えて再び植物園へ。
車道側に頭を向けて寝ている猫発見。
近づいたら起きあがろうとして、
そのままゴロンとひっくり返り、
眠り始めました。
植物園の正門から入り、まだ見ていない牧野富太郎記念館へ。
途中素敵な植物たちに見入ってしまうので、なかなか前に進めず。
マルバウツギ
コガクウツギ
シンジュギク 春寿(シュンジュ)がなまってこの名前になったそうです。
シライトソウ
ふむふむ広場からの景色も素晴らしい。
シコクチャルメラソウ
朝ドラ『らんまん』で最初に出てきた植物、バイカオウレン。花の時期は過ぎていますが、みずみずしい葉も美しかったです。
ようやく記念館に到着。
牧野博士の人生を辿りながら、その人柄に触れられる素晴らしい展示でした。
素敵な写真もたくさんありました。
記念館をじっくり見た後、閉館時間も近づいてきたので出口に向かいました。
スイレン、ヒメコウホネの蕾。
最後にスイカズラの写真を撮って、植物園を後にしました。
何度も高知には行ったことがありますが、今回はこれまでと違った高知の魅力を味わえました。
戻りガツオの時期にも行きたいです。