はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
http://kouwado.com

東洋医学的なストレス対処法

2020-04-28 20:50:24 | 養生
少し前のブログで、在宅勤務による身体への影響とその対策について書きました。
今回は、外出自粛などによるストレスの東洋医学的解釈と、その対処法について書きたいと思います。
 
人それぞれ環境や状況は異なりますが、これまで当たり前にできていたことができない生活が長引いています。私自身も日々痛感しているところですが、このことは心身共に大きな影響を及ぼします。
必要最小限の外出には買い物や運動が含まれますが、それすらもいろいろと配慮しながら、思い切り何かをするということが難しくなっています。
あれもこれも思うようにならないばかりか、目にしたり耳にしたりする情報で精神的に追い詰められている方も少なくないと思います。
 
東洋医学では、「正気(せいき)」が充実していると健康な状態である、と考えます。
この「正気」には5種類の作用があります。
・推動(すいどう)作用:血や水分を全身に巡らせる。身体を成長させたり、内臓が正常に働くようにする。
・温煦(おんく)作用:体温を調節して維持する。血行を良くして消化機能などを高める。
・防御作用:皮膚、毛穴、鼻、口を通して異物が身体の内側に侵入するのを防ぐ。→免疫力、環境や気候へ対応する抵抗力のこと。
・固摂(こせつ)作用:体内の血や水分が外に漏れ出さないように、身体にとって必要なものを保持する。発汗や尿量の調整も行う。
・気化作用:気と血と水などで身体に必要なものを生成、変化させる。余分な水分を汗や尿として排出する。
 
説明すると小難しい感じになりますが、要は身体を健康に丈夫に保ち、病気になるのを防ぐのが「正気」です。「正気」が十分にある時は病気になる心配がないのですが、不足してしまうと病気の原因となる「邪気」が侵入しやすくなります。外から侵入してくるもの(邪気)のことを「外邪」といいます。現代医学でいうところの細菌やウイルス(寄生虫も含むことがあります)はこれにあたりますが、冬の寒さや梅雨の湿気など気候による影響も「外邪」に含まれます。
 
病気の原因となる「邪気」は、人の身体の中でも発生します。
人には七情(しちじょう)と呼ばれる感情の働きがあり、怒・喜・憂・思・悲・恐・驚の七つの感情の変化のことをいいます。七情は五臓に直接影響します。怒りすぎると肝を、喜びすぎると心を、思いすぎると脾を、悲しみすぎたり憂いすぎたりすると肺を、恐れすぎたり驚きすぎたりすると腎を傷めます。
 
私たちが日々の生活の中で怒ったり悲しんだりするのは正常な感情活動であり、感情的になったからといって病気になることはありません。しかし、突然強いショックを受けたり、長い間一定の精神的ストレスを受け続けたり、限界を超える強いストレスを受け、その人が調節できる許容範囲を超えてしまうと五臓に影響を与えます。そうすると身体を守ってくれる「正気」が不足し病気になる場合があります。また身体のバリア機能が低下して、「外邪」の侵入を許しやすくなる病気が発生することもあります。
 
このことからも、私たちが健康に過ごすためには、いかに精神的なことが大きいか、ということが分かります。
現在私たちは、感染に対する恐怖感が募ったり、自由に行動できないことでイライラが募ったりという強いストレスにさらされています。
こんな状況においても、人が本来持っている免疫力を高めて維持するためには、できるだけ精神的にゆとりを持つ時間を少しでも多く過ごすことが大切です。
 
精神的にゆとりを持つために、簡単にできて効果が高いのは深呼吸です。
立った状態でも、椅子に腰掛けた状態でも、起き上がるのが辛い方は寝たままでも構いません。
おへその下あたりに手を置き、口からゆっくりと息を吐きます。その際、おへその下に置いた手が凹むまでしっかり吐き切るのがポイントです。(難しい方は手で押すようにして息を吐き出してみてください。)
息を吸う時は、吸うということを意識しすぎずに、お腹を緩ませて自然に入ってくるような感じにしてみてください。慣れるまでは5回を目安に。慣れてきたら少しずつ回数を増やして、30回を上限として行います。夜、眠る前がおすすめですが、朝、目が覚めたときでもいいと思います。満腹状態でなければいつでも行っても構いません。これによって自律神経が調整されて、同時に体幹の筋肉も鍛えることができます。
 
そしてもう1つ免疫力を維持するために大切なのは、1日のうちに少しでも自分が楽しいと感じられるひと時を持つこと。
例えば、目の使いすぎにに気を付けながら、美しい景色やかわいい動物の動画を観たりするのも良いと思います。なかなか観る機会のなかった映画を楽しむのもいいですね(気が晴れるなら、ゲームを思いっきりやるのも良いかもしれませんね)。
普段花を飾る習慣のない方でも、一輪でも家の中に飾っておくと見る度に心がほっとすると思います。
周りの環境が許せば、歌を歌うのも良いと思います。声を出すことで鬱々とした気が発散されるので、1人でもご家族みんなと一緒でも、ぜひ歌ってみてください。
 
とにかく、何事も過ぎることは禁物なので、程よく休息をとりながらのんびりと、それぞれの生活を楽しむようにする。そんなことは無理だという思いがちらついても、まずはやってみることをおすすめします。
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ご近所散策

2020-04-27 07:01:00 | 日記
気持ちの良い青空の日曜日。
風は強かったのですが、野菜を買いがてらご近所を散策しました。
 
国分寺市内には所々に緑地があります。
今回立ち寄ったのは、恋ヶ窪緑地。ほとんど人気がなく、しばし緑を眺めてのんびりしました。


葉っぱの形の違いを見るのも面白かったです。



日本たんぽぽ。西洋たんぽぽよりもたくましい感じがします。

すみれ。

何かの種から発芽してる?


緑地を出てしばらくしたらところで竹の子発見。


さらに歩いていると見事なツツジ(サツキ?)が咲いていました。


 



自宅近くでは小手毬の花が。

新鮮な野菜が買えて、新緑や花を見てリフレッシュできた散策でした。
 
 
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5月の休診日

2020-04-24 09:05:00 | お知らせ
5月の休診日のお知らせをHPで更新しました。ご確認よろしくお願いします。

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在宅勤務による疲労への対策

2020-04-19 21:48:43 | 養生

新型コロナウイルス感染症による外出自粛の対策の1つとして、在宅勤務の方が多くなりました。

職場と自宅では、パソコンを使う環境が異なります。自宅でも快適に仕事ができる環境を整えている人もいると思いますが、急遽在宅勤務の対応を余儀なくされた人は、自分の身体に合った机や椅子を買いに行くのも難しい状況かもしれません。こういう事情もあってか、在宅勤務になった患者さんの中には仕事の環境が変わり姿勢のバランスが崩れている方が見受けられます。また、職場にいる時よりもオンオフの切り替えがうまくいかないために、体調を崩されている方もいらっしゃいます。
 
東洋医学では、肉体労働等によって身体の中の血や水分が不足したり停滞したりして疲れることを「労倦(ろうけん)」と言います。労倦の症状として、以下のものがあります。
・根気よく作業を行うことにより、血が不足して筋肉が栄養されないために、コリができやすくなったり、イライラしやすくなったりする。
・パソコンやスマホ等で目を使いすぎると血を消耗するため、頭痛や不眠を起こしやすくなる。
・長い間座り続けているため、胃腸の働きが悪くなりやすい。
・長い間横になりすぎると気が停滞するため、気分が落ち込みやくすなり、体調が悪くなりやすい。
・長い間立ちっぱなしでいると身体を温める気が不足するため、下半身が冷えて下痢や便秘になったり腰痛が起こりやすくなる。
以上のような症状が当てはまる方は結構多いのではないでしょうか?
 
これらの症状は、仕事中の休憩をこまめにとったり、運動を適宜行うことで改善されやすくなります。在宅でのメリットは、周りの目を気にすることなく休憩をとったり運動したりできるところです。
こまめに目を休めたり、お気に入りのお茶をゆっくり味わって小休止を取るのもいいと思います。また、みなさんお馴染みのラジオ体操を本気でしっかりやってみるのもいいし、気持ち良いと感じる動きで身体をストレッチしてみるのもいいと思います。

また、これから梅雨入りくらいまでは気温が低くなる日もあります。ずっと家の中にいるというのは、思っていた以上に身体、特に下半身が冷えやすくなりますので、足元をレッグウォーマーで、お腹周りは腹巻などで温かくして過ごすことをおすすめします。
 
もちろん、一番の対策はバランスの良い食事、睡眠を十分に摂ること。
 
なかなか先の見えない状況なので在宅勤務も長引くかもしれませんが、少しずつ工夫をしながら乗り切りたいですね。
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新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策について(2020年4月14日現在)

2020-04-14 21:45:31 | お知らせ

東京都から、休業要請の対象施設についての詳細が発表されました。

鍼灸院は休業要請の対象外になりました。詳しくはHPをご確認ください。

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ちょこっと散歩

2020-04-13 21:56:00 | 
緊急事態宣言が発令された東京。
これまでのように気ままにお出かけ、という訳にはいかない状況となりました。

何を持って不要不急とするのか、個人の判断に任されているところが大きい状況でもあります。
体調管理のための散歩をする場所にも気を配りながら過ごしています。

近所をひと回りした時には、足元にはたんぽぽやすみれが。

桜の花びらが地面に落ちているのが、まさに春、という感じです。



日曜には1時間ほどドライブして、車を停めて少しだけ散歩しました。私たち夫婦だけでしたが、花粉対策も兼ねてマスクは着用しての散歩。
リョウブの花が咲き始めていました。

日当たりの良い斜面には石楠花が咲いていました。

ニリンソウかな?かわいらしい姿に癒されます。

少し車で移動したところでは、ドウダンツツジが見られました。

もっと歩きたい気持ちを押さえつつ、短めの散歩を終えましたが、少し外の空気を吸うとかなりスッキリしました。



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桃色月を観ながら

2020-04-09 19:45:39 | 日記

ここ数年、スーパームーンという言葉を耳にするようになりました。

満月が一際大きく見える時に用いられるようになったようですが、月が軌道上で地球への近地点の90%以内に接近した時に起きる現象だそうです。

4月のスーパームーンは「ピンクムーン」とも呼ばれているので、なんでかなと思い調べてみました。

ネイティブアメリカンが1月から12月までの満月それぞれに名前を付けたのだとか。

アメリカではこの季節にフロックスというピンク色の花が咲くので、ピンクムーン(桃色月)と呼ばれるようになったようです。日本の桜や桃の花もピンク色。気候や文化は異なっても、人の想いには共通したものがあるのかもしれません。

そんな桃色月の夜、ご近所の「中国料理 しげ乃」でテイクアウトしたお料理と、ベルギービールのシメイレッドとシメイブルーに舌鼓。

前菜3種。豆腐めんは相変わらずの美味しさ。香辛料の効き方が絶妙で、辛いものに弱い私でも食べられます。


エビチリ。海老が大きくてプリプリで、海老好きの私にはたまらない一品です。

麻婆豆腐。こちらは優しい味わい、でもスパイシーで止まらなくなる感じです。酒の肴としても、ごはんのおかずとしても良く合うと思います。
このご時世、個人事業者にとっても非常に厳しい日々が続いています。
普段ならお店でゆっくりと味わうところですが、こんな時期だからこそテイクアウトで楽しめるのもいいものだと思いました。「しげ乃」のお料理はどれも素晴らしいので、お近くの方はぜひ食べてみてくださいね。
 
このひと月ほどは、全ての人にもうひとがんばりが求められています。張り詰めた弦は切れやすくなるように、私たちの心も張り詰めすぎると緊張の糸が切れてしまいます。
夜空に浮かぶ美しい満月をほんの少しの時間でも眺めるだけで、一瞬でもほっとできるひと時となります。そして、おいしいものをよく噛んで食べて、よく眠る。シンプルで大切なセルフケアの一つだと思います。
 
 
私自身の楽しみの1つとしても、また近いうちにテイクアウトを利用したいと思います。
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新型コロナウイルスの感染拡大防止の対策について(2020年4月8日現在)

2020-04-08 19:46:35 | お知らせ

昨日、緊急事態宣言が発令されました。

当院の対応をHPで更新しましたので、ご確認よろしくお願いします。

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新型コロナウイルス感染拡大防止の対応について(2020年4月5日現在)

2020-04-05 19:59:04 | お知らせ

新型コロナウイルス感染拡大防止についての当院の対応をHPで更新しました。

ご確認よろしくお願いいたします。

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TBSラジオ 「生島ヒロシのおはよう一直線」“新型コロナウイルスに対抗する東洋医学的アプローチ”

2020-04-01 22:20:23 | 養生

3月30日のTBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」内で、“新型コロナウイルスに対抗する 東洋医学的アプローチ“が放送されました。

仙頭クリニック院長の仙頭正四郎医師が出演。ウイルス感染症に対する東洋医学的考察、身を守るための東洋医学的なアプローチをお話されていました。
 
仙頭先生がお話されているコーナーは8分ほどと長くはないのですが、とても大切なことを繰り返し話されていたので、書き出してみました。内容が重複しているところもありますが、それだけ重要と捉えていただき、少しでもみなさんの生活の参考になればと思います。
(※話し言葉を書き言葉に変換している部分や要約している部分もあります。ご了承ください。)
 
・感染の拡大については、拡大してるというより潜在的な感染そのものはこれまでも存在しており、数字が増えるのは当たり前。死なない、死なせない、ということが重要。
・東洋医学的に、ウイルス感染症はウイルスと薬が戦うものではなく、身体の力がウイルスと戦って解決する、薬だけでは命は救えないという考え。身体の力を応援する東洋医学の考え方が、自己免疫力を高めて発症・感染を防ぐことに役立つ。
・新型コロナウイルスは短期で無くならない。侵入させない、侵入させたとしても浅いところで排除するという予防の考え方が大切。東洋医学では、表(体の表面)での戦いは「肺」の働きによる体表免疫を高めることで工夫していく。鼻水、咳等は排除のための身体の道具で、ウイルスを追い払う。漢方では、表の方の働きを高めていくための薬の組み立てである補中益気湯が予防としてよく使われる。(インフルエンザなどの)発症後は、葛根湯や麻黄湯がよく使われるが、これらは元々自分で戦える人を応援するような薬。これでは命が救えないという風に考えている。その漢方薬も専門的な見方で使い分けることが大切。
・鼻は身体のマスクのようなもの。鼻呼吸で吸った分の倍の量の息を吐くと侵入を防ぐことに役立つ。マスクと手洗いで完全にウイルスを防ぐことは無理なので、(ウイルスが)入っても増殖させない、発症させない、死なないということが大切。
・身体の内側の免疫力は、東洋医学では「腎」が強めると考えている。がんに対する免疫力と同じ。外から入ってきたものを身体の内側で封じ込めてやっつけるという考え方。
「腎」の免疫力を高めるには、昼間に身体を使う、特に坂道や階段で重力に逆らうような下半身の使い方が効果的。使った分は夜に十分睡眠をとって休むことも大切。身体を冷やさないことも大切。足裏にカイロを貼ったりして外側から温めるのもいいが、自分の内側から熱を引き出すことが大事。それにはワクワク、ウキウキした陽気な気分でいることで、蓄えている腎の力を外へ向かって強める。陰気な気分はウイルスを呼び込む。避けるようにする。内側から湧き出す力を意識することでウイルスの侵入を防ぐ。
・重症になった人には大防風湯、神秘湯、独活寄生丸と麻黄附子細辛湯を組み合わせるというガチンコで戦わせる手段もあるが、特定の薬に限らず身体の条件を良くする取り組みは、そのままウイルス対策になる。普段飲んでいる身体を良くするためのあらゆる(西洋)薬・漢方薬は、コロナ対策に役立つと思う。しかし薬に頼るよりも、「腎」の力を強める・外向きの力を引き出す・そのために昼間に身体をよく使って、夜は休めて、ネガティブ思想から、毎日楽しく躍動的に生活するワクワク気分に切り替えていく、楽しく過ごすことが一番大事。
・みんなウイルスに感染してしまえば大丈夫という考え方もあるが、死なない、発症させない対策をしつつかかるのであれば方向性としてはあり。野放しでは死ぬ人は死ぬ、になってしまうから、内側からの力を意識しつつ、外からくるものは来い、という考え方ならあり。
・漢方薬は数としては日本でも多く使われているが、東洋医学的な根底にある考え方を生かした使い方かというと、そうでもない。薬としての存在だけで使われている現状がある。それでは今回のような、治療法が確定していないものに有効利用するというのは難しいかもしれない。
 
以上が番組の内容でした。
 
radikoのタイムフリーで放送日から1週間以内は聴けるので、興味のある方は聴いてみてください。
http://radiko.jp/share/?sid=TBS&t=20200330054533
 
 
 
新型コロナウイルスは未知のウイルス、ということで恐怖を感じる方が多いかもしれませんが、よく知られているインフルエンザも頻繁にウイルスが変異して新型が発生していますし、新型ウイルスによる脅威はすでにこれまでもありました。しかし年齢を問わず重篤化する罹患者の症例の報告が増えてきています。そのような状況で怖がらないでという方が無理がありますが、闇雲に怖がらず、まずは正しい知識を知ることが大事です。その上で危機感を持ち、慎重に行動することがこれまで以上に求められます。
 
 
ウイルスは外から侵入してくるので、それを防ぐためにはまず身体の外側のバリア機能を高める必要があります。お話の中にもありましたが、東洋医学では外側のバリアは「肺」が大きく関わっています。「肺」は「大腸」との関わりが深く、普段から胃腸の状態を調えておくことが大切です。全ての人が生まれた時から持っている「腎」の気を補って強くしてくれるのも、胃腸の役割になります。旬の食材を中心としたバランス良い食事をよく噛んで食べて、適度に運動して、できる限り良い睡眠をとる。このような状態で常に気持ちを明るく保つのは大変と思いますが、ネガティブな感じに気づいたらなるべく早く切り替えるように意識するだけでも良い状態に向かうことができます。
 
番組内では補中益気湯が紹介されていましたが、胃腸を調え丈夫にして身体を元気にする漢方薬です。私は疲労が取れにくいと感じた時や、少し悪寒がするような時に服用しています。それで全てが解決するわけではなく、仙頭先生がお話されていたように、薬に頼るよりもまず自分で動いたり気分転換をしてできることを行うことが何よりです。漢方薬はサポートとして上手に取り入れるのがいいのではないかと思います。
 
長期戦の様相を呈してきた新型コロナウイルス感染症。
一人一人が自分のことと、周りにいる大切な人たちのことを思って行動すれば、少しでも早くこの状況を乗り越えられるのではないでしょうか。
 
 
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