はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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効率良く身体を温める

2020-10-28 20:51:00 | 養生

この数年と言わず、女性の服装で足首を出して見せるスタイルをよく見かけるようになりました。

確かに足首を見せることでスッキリした印象になりますし、職業柄やむを得ない方もいらっしゃいます。しかし足首を出した状態は身体の不調に直結しやすいので、必要最小限にするのがおすすめです。
また、寒くなっても足元は変わらず、反対に上半身はもこもこに着込んでいる人も若い年代を中心に多く見られますが、これはさらに体調不良を悪化させるので注意が必要です。
 
東洋医学では「首」と名の付くところを冷やさない、という考えがあります。また、「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」の言葉の通り、足元は温かくして頭は涼やかに過ごす、というのが理想の状態とされています。
湯気が上に立ち上っていくように、人の身体の気も頭の方へと上りやすい特徴があります。足元を冷やす服装をしていると理想の状態とは真逆の「頭熱足寒=冷えのぼせ」となり、頭がぼーっとして働かなくなったり、頭痛が出やすくなったり、イライラしやすくなったりします。そしてさらに足が冷えるという悪循環が生まれます。
足元だけでなく、お腹から下の下半身全体をしっかり温めることでそれは防げます。
腹巻もしくは腹巻パンツ、丈が長めの靴下やレッグウォーマーなどを活用したり、カイロをお腹と仙骨部両方にサンドイッチするように貼ったりすると、効率良く身体を温めることができます。
 
寒いなと感じた時にはすでに身体が冷えていると考えて、下半身の服装は早めに冬支度するといいかなと思います。
 
そしてもう一つ、冷やす性質の食べ物や飲み物をなるべく摂らないようにすることです。疲労感が強まるとついカフェインの入っているものを摂りたくなりますが、そんな時こそカフェインレスの温かい飲み物を選ぶようにしたいものです。カフェインは利尿作用があるため、排尿とともに体内の熱も出ていってしまいます。特に緑茶とコーヒーは要注意。紅茶は発酵しているので適量摂るには問題ありません。
栄養バランスを考えて野菜を食べることはとても大切ですが、生野菜として食べるのは来年の春まで控えめにして、蒸したり茹でたり熱を通して食べて頂きたいです。また、秋冬の食材は火を通すことで甘味が増します。旬の野菜はスーパーの特売品になっていることが多いので、身体にもお財布にも優しい食生活にすることが可能です。
 
この冬は例年以上に風邪を引きたくないと思っている方が多いのではないでしょうか?
身体を冷やさない服装と食事、そして適宜休息を取ることを心がけるだけでも体調を良い状態で維持することができます。
ちょっとしたことでも、できることからやってもらえたらいいなと思っています。
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11月の休診日

2020-10-23 09:00:00 | お知らせ
11月の休診日のお知らせをHPで更新しました。
ご確認よろしくお願いします。

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神無月の群馬

2020-10-21 20:50:04 | 日記

久しぶりに群馬に行ってきました。


夫が古墳好きなので、まず保渡田八幡塚古墳へ。
私はそんなに古墳に興味はありませんが、ここは築造当時の姿に復元されたもので、埴輪や土器もあってなかなか面白かったです。

電線等、現代のものが視界に入らない角度から見ると、古代の人たちが見ていた景色を垣間見れる気がしました。

初冠雪の浅間山が遠くに見えます。


至るところにあったこの表示がとてもかわいくて好きです。

石棺。埋葬品はそれと分からず処分されてしまったものもあるとか。

埴輪って独特の雰囲気でかわいいので、張り子作りの参考にもなります。


二子山古墳の周りには秋桜がたくさん。

手前の後円墳に登る階段。これも絵になります。

てっぺんからは雪化粧の浅間山もよく見えました。

再び下に降りると、秋桜が出迎えてくれました。

この埴輪の表情も素敵。

博物館にも立ち寄りました。

館内の映像資料を見ていて、この辺り一帯が5世紀に噴火による火山灰に埋もれていたためにそのまま保存されていたものが多かったことを知り、驚きました。
 
博物館内には本物の土器や埴輪が展示されていました。





魚を食べている鳥。写真もない時代、スケッチをしてたのかは分かりませんが、この瞬間をとらえて作ったのもすごいなと思います。





次に向かったのは榛名山。






榛名湖畔にはしっかり色づいたモミジも。

名前は分かりませんが、秋らしい黄色い実。

マユミの実があちこちにありました。

ロープウェイで山頂へ。



富士山神社の周りはドウダンの紅葉も見事でした。

またも名前は分かりませんが、橙色でいい感じの実。


富士山神社のすぐそばからの眺め。



双眼鏡で見るとスカイツリーが小さく見えました。
 
次に向かったのは伊香保。
河鹿橋周辺のモミジはほぼ緑色で、少しだけ色付いているのがこれから深まりつつある秋を感じさせてくれました。






飲む温泉にもチャレンジ。

鉄分を強く感じる味。けしておいしいとは言えないけれど身体には良さそうでした。

伊香保の石段を見るのも初めて。趣がある景色の中のゆるキャラ「いしだんくん」が目立っていました。

少し上って振り返ると良い眺め。

急に猫が飛び出してきて、咄嗟に撮りました。

去っていく後ろ姿がちらっと写っています。

古い建物が多い温泉街。
どこを見ても素敵な雰囲気でした。
 

そして私の中のメインイベント、伊香保グリーン牧場へ!
羊も山羊も普段なかなか会えない動物なので、牧場はテンション上がります。

野菜をあげてみたらみんなわらわら出てきて並んでくれました。


白黒ブチ模様に弱いのでつい撮影。




ウサギが本気で穴を掘っている姿を初めて見ました。

この後2匹が少しもめてる様子でしたが、入れ替わって掘り続けていました。

馬のアップ。目がかわいい。

山羊もあちこちで魅力的な姿を見せてくれました。



たまたま目を閉じてる風に見える羊。

野菜をもらおうと近づいてきた山羊。

何度もぶつかり合ってた2頭の羊。


お散歩体験で「トンボくん」と一緒に園内を歩きました。

ハロウィン仕様で帽子とかかぼちゃとかが付けられてました。
 
隣接しているハラミュージアム・アークへ。

一度来てみたかったので、念願叶って良かったです。

うまく取れませんでしたが、建物の通路からの眺めが素晴らしかったです。




美術鑑賞の後は再びグリーン牧場へ。
これまで行った牧場の中で一番、羊たちが穏やかだったので、触り放題でした。




帰り道に地元野菜を買って帰りました。
 
夕食に、採れたて天然舞茸で炊き込みご飯とホイル焼きと味噌汁にして食べました。香りが良くて歯応えもあって、大満足のおいしさでした。
 
 
 
 
 
 
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秋色に囲まれて

2020-10-16 21:17:46 | 
今、孔和堂鍼灸院は秋色に囲まれた空間となっております
 
 
待合室には、真っ赤に色づいた五葉ドウダンの枝を。

野ばら、月桃、スズバラの実も一緒に生けてあるので、近くでじっくりご覧になった患者さんに名前を聞かれることが多いです。
 
こちらは姫りんご。

さくらんぼと見間違えた方もいますが、確かにそう言われてれたら見えるかも。


こちらはドライの状態で購入した、桐。

ひと枝に蕾(左側)と実(右側)が両方しっかりついた状態で市場に並ぶのは珍しいそうです。
何人か写真を撮って帰られました。
 
こちらは花屋「森のなか」さん作の、ムラサキシキブのリース。

綺麗な紫色。自分でやろうとすると実がぽろぽろ落ちて難しいのですが、さすがプロが作ると違います。
 
 
そして先日花屋「森のなか」のレッスンでハロウィンアレンジメントを作りました。



かぼちゃ、リューカデンドロン、コニカル(とうがらし)、ケイトウ、千日紅、エリンジウム、姫りんご、五葉ドウダン、シダと盛りだくさんな花材を使ってあります。お茶をお出しするスペースが狭くなってますが、楽しんでもらえたらなと思っています。
 
 
 
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鍼灸治療で心身の緊張を緩める

2020-10-11 19:59:57 | 鍼灸

今年の4月以降、しばらくは新規の患者さんからの予約が入ることが少なくなっていましたが、8月に入る頃から問い合わせや予約が増えてきました。これまで当院はご紹介による新規の患者さんが多かったのですが、ここ2ヶ月はHPを見たという方がほとんどで、すでに鍼灸治療の経験がある方が多いです。通院していた治療院が遠くて移動が心配になり、近くで鍼灸院を探していたという方。鍼灸整骨院で試しに受けてみたことがあるけれど、全身治療は受けたことがないという方。数年ぶりに鍼灸治療を受けてみたくなった方。事情は様々ですが、皆さんに共通していることがあります。それは心身共に緊張状態にあるということ。睡眠の質の低下、疲労感が抜けない、持病の悪化、息苦しさ等、共通点が多く見られます。

その原因として、あらゆる場面で気を遣うようになったことがあるように思います。緊急事態宣言解除後も一人一人が感染対策に気を配る日々が続いていますが、いつこの状況が終わるのかが見えない中で日に日に経済活動は活発になっています。人が移動する機会が増えたことで、さらに気を配らなければならない場面も増えていると思います。

常に緊張状態を強いられた心身がさすがに悲鳴をあげ始めたのではないでしょうか。

新たに来院された患者さんの話の中によく登場するのが、「自律神経」という言葉。私たちの身体は、意志とは関係なく自律神経である交感神経と副交感神経の調整がなされています。日中活動時には交感神経が、夜の就寝時には副交感神経が働いています。それぞれの役割があり、バランスよく切り替わっているのが理想的な状態です。しかし、過度なストレスなどで緊張状態が続くと、交感神経から副交感神経に切り替わりづらくなり、疲れが取れなくなったり睡眠不足になってしまいます。また、自粛を徹底することで自宅から出る機会が減ると、昼間も横になって眠ってしまい副交感神経が優位の状態が続いて、身体を動かす気力がなくなったりします。

鍼灸治療はこの自律神経の調整をするのが得意です。交感神経優位で緊張状態にある場合はそれを緩め、逆に活動しなければいけない時にもぼーっとしてしまうような場合は程よい緊張感で動けるようにする効果があります。ネットでもそのような説明がされているサイトがあるようなので、現在新規の方からの問い合わせが多いのも、その効果を求めて鍼灸治療を受けようと思い付いた方が少なくはないのかなと思われます。

鍼灸治療で自律神経の調整をする際に、このツボでなくてはいけない、ということはありません。確かに特に効果が高いとされるツボはありますが、その時の体調に合わせてより最適なツボを探し、それを組み合わせて用いることが大切です。どのツボも効果があるとも言え、効果を得られるかどうかは私たち鍼灸師にかかっています。不安定な状況の中で深刻な症状を抱えている患者さんは、たくさんある治療院のHPを見比べて選択されています。当院を選んでくださった患者さんの症状を少しでも改善できるよう、感染防止対策に引き続き気を付けつつ責任を持って治療に臨みたいと、以前にも増して思うようになりました。

 

ちなみに、この状況下で疲労を感じるのは治療する側の鍼灸師も例外ではありません。私の場合は夫も鍼灸師の資格を持っているため、いざという時に治療をお願いできるのでとても助かっています。お互い頻繁に治療をすることはできませんが、時々受けるのでもかなり身体が楽になることを実感します。この休みに久しぶりに治療してもらいましたが、自覚のなかった部位のツボにも疲れの反応が出ていたようです。新規の患者さんの治療はより気力を遣うので、自分が感じているよりも心身が緊張していたのだと判りました。

 

これからインフルエンザなど風邪が流行する季節を迎えます。今年は皆さんマスクと手指消毒を徹底されているので、例年よりも感染者が少なくなることを願いつつ、自分自身の体調管理に一層気を配りながら過ごしたいと思います。

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町田リス園とダリア園

2020-10-05 21:05:45 | 日記

時折小雨の降る天候の日曜日、意外と空いているかなと思い、以前から気になっていた町田リス園に行ってきました。

早めに着いたので入り口を確認しに行くと、すでに行列が。近くを散策するのはやめて並ぶことにしました。
 
検温と消毒を済ませて園内に入って向かったのは、放し飼いエリア。
たくさんの台湾リスがいました。

両手にミトンを着用して、ひまわりの種を差し出してみると、朝一だからか勢いよくリスがやってきました。

かわいいなぁとほのぼのする暇はなく、積極的なリスが手の上に乗ってきました。

そして肩口から胴体へと移動。思っていたより重みを感じました。

とにかく落ち着きがないので、再びひまわりの種をあげました。

得心したのか、ようやく降りてくれました。


他の場所のリスにもひまわりの種をあげました。



ミトンを爪で引っかけて引っ張られました。

とてもかわいい姿と面白い仕草に大満足。
ミトンは園内で借りられますが、服にもリスの爪が引っかかるので、丈夫な素材のものをおすすめします。
 
亀もいました。
ヒラリーカエルアタマガメ
リクガメも。


マーラ。



リスとは対照的でのんびりしています。
見ているとこちらものんびりした気持ちになりました。
 
 
リス園の後は、近くにあるダリア園へ。
入ってすぐに、新品種のダリアが目に入ってきました。
公募した結果「燦々」に決定したそうです。
 
園内には500品種、4000株のダリアがあるとのこと。
どれも美しくてたくさん写真を撮りました。
 
ファーンクリッフタンゴ

ノーブルライト

エオナG

秋風(しゅうふう)
彩蝶

ポートライトペアビューティー

銀世界

黄桜

ほのか

ワールドヒクチャー

秋祭り

雪こんこん

秋田舞子

ヴィンテージレッド
天涯
親愛

マドレーヌムーン

ピーチスンクリーム

美桜

キティー
パフォーマンス

デスブルックオードリー

氷の女王

これから見頃を迎えるダリアがまだまだありました。
 
 
 
 
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久しぶりの奥多摩

2020-10-02 21:32:39 | 日記

夫の両親が暮らす奥多摩町に久しぶりに行ってきました。

時々電話やLINEでやりとりはしていましたが、実際に顔を見て話せるのはやっぱりいいですね。
 
今回、狼のマグカップをもらいました。



七ツ石狼マグカップという商品名で、原画は玉川麻衣さんという方が描かれているそうです。繊細なタッチで狼もいいものですね。
 
雲取山に登る途中にある七ツ石山の山頂付近にある七ツ石神社で狼を祀っているそうです。
狼が絶滅する前、山の上に住む鹿や猪などの獣が里山へ降りる前に狼が獣を捕え、農作物を守ってくれていたことから、狼を山の神としてあがめていたとされています。
神社の老朽化とともにその伝承もなくなりつつあると感じた、山梨県丹波山村の有志の方々が、それらを守っていく一環としてこのマグカップなどのグッズを作られたようです。
 
 
帰りがけに、義父手作りの栗の渋皮煮をお土産にもらいました。

優しい甘さの渋皮煮。今年もおいしかったです。
 
 
 
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