4日目。
ぐっすり眠れたので目覚めもすっきり。おいしい朝ごはんをたっぷり食べて、旅の最終日が始まりました。
宿のある美留和から1時間ほど走り、塘路湖に向かいます。
弟子屈町のカントリーサイン、何度見てもいいです。
逆光で見えづらいですが、標茶町のカントリーサイン。
塘路湖に到着。
いつもお世話になっているSOMOKUYAの土田さんのガイドで、釧路湿原をカヌーで下ります。
塘路湖は屈斜路湖の半分ほどの大きさ。湿原ができる過程で、昔は海水が溜まっていたところが湖となった「海跡湖(かいせきこ)」です。
いくつか漁船がありましたが、ワカサギ漁が行われているそうです。
カヌーを漕ぎ始めてすぐに、水面を漂う植物を見るように促されました。
藻のようにも見える、水面を漂う植物は「菱(ひし)」という名前。忍者が使う道具として有名な撒菱はこの植物から命名されたとのこと。高い位置から落としても、尖った部分が上にくると聞き、カヌーの上で試してみたら本当でした。
右が新しいもの、左が時間が経ったもの。食用で茹でたりして食べるとおいしいとのこと。
まずは塘路湖から支流のアレキナイ川を下りました。
カヌーに乗ると歩くより目線が低くなるので、植物も動物も見え方が違って面白いです。そして静けさが一層深くなる気がします。
釧路川に合流。
左側のフェンスは、釧路川の蛇行により岸が削られるのを防ぐためのもの。
途中、釧網線の車両が通過。手を振ってくれたのでこちらからも手を振りました。
この旅で幾度となく見かけたエゾシカは、釧路湿原でもあちこちにいました。
真ん中辺りに白いお尻が見えます。
この後、エゾシカの群れ越しにタンチョウ2羽を見ました。ズームが効かない距離だったので撮影は諦めましたが、4日目にして初めてタンチョウに会えて嬉しかったです。
秋は週を追うごとに水位が減り、地面に線が入るそうです。
途中の休憩地点に到着。
写真中央の大きめの足跡はタンチョウ、右上の三角形の足跡はカモ。
こちらの足跡はミンク。
姿は見かけませんでしたが、足跡は動物の気配を感じられるので見つけると楽しいです。
カヌーの上でコーヒーとパウンドケーキを頂きながらしばし休憩。聞こえるのは水の流れる音と鳥の鳴き声。
とても贅沢な時間です。
休憩が終わり、再び釧路川を下ります。
写真には撮れませんでしたが、カワセミを
2羽見かけました。目の覚めるような青でした。
少し川幅が広くなった気がしました。
釧路は冬は快晴が多いけれど、それ以外の季節は霧が発生しやすく曇り空の日が多いそうです。この日は釧路らしい空の色だと土田さんが話してくれました。
エゾシカの親子かな?
ゴール地点の細岡駅が近づいてきました。
なかなかいい写真が撮れませんでしたが、ヤマブドウの紅葉がとても鮮やかでした。
最後にエゾシカの群れを見納め。
ツアーが終了し、トイレを借りに行った細岡駅からの眺め。
釧網線は廃線の危機にあります。なんとか存続してくれることを願います。
SOMOKUYA土田さんの運転で塘路湖まで戻る途中にも食事中のタンチョウの姿が見られました。
最後は釧路空港までドライブ。土田さんのオススメで、細岡展望台に立ち寄りました。
湿原らしい光景が広がっていました。さっきまでこの川を下っていたんだなぁと感慨深い眺めでした。
遊歩道で見かけたどんぐり。
釧路空港から離陸した直後、機内から撮影。
雲を抜けると眩しすぎる青空でした。
今回の道東の旅のレンタカーの走行距離は約750km。3つの半島を巡れてそれぞれの自然を体感できた、本当に充実した4日間でした。