はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
http://kouwado.com

矢川緑地散策

2021-09-26 20:51:54 | 日記
矢川緑地に行きました。
 
湿地帯ということで、緑地保全地区になっています。

ナンキンハゼ。紅葉の時期はきれいでしょうね。

とにかく水がきれい。

今年は残暑が厳しくなかったせいか、露草がまだまだ見頃。

ハンノキの実。



この辺りにはカルガモがたくさんいました。






 

2羽揃って寝ている姿がかわいくて、しばらく眺めていたら目を開けたので、そっと離れました。

しばらくして戻ると起きていました。左側の子の足がピンとなってるのを撮れて嬉しいです。

首を伸ばして葉を食べている子も。
 
 
ガマはあちこちで見かけました。触り心地が気持ちいい。
 


イヌタデ。どこにでも生えているので親しみがあります。



規模が小さい緑地ですが、美しい景色があちこちで見られました。

木の名前が手書きで分かりやすく表示されているのも良かったです。
これはシラカシの木。防風・防火林に利用されるそうです。

曇りだったこともあり、気温は低め。緑を眺めているとより涼やかに感じます。


 
あちこににドングリ。


カクレミノの葉。樹脂を武具の錆止めとして使用していたそうです。





ヤブミョウガの実。つやつやしていてかわいい。

ゆっくり緑地の中を歩くと、しっかり森林浴している感じ。



陸地を歩いているカルガモを見つけて、そーっと近づきましたが、やはり逃げられました。
あっという間に水上、仲良く泳いでいきました。
 

きのこ、2種類。



モミジの青緑はどの季節に見ても瑞々しい。



名前は分からないけど多分菊の仲間。

クワノキ。楽器の琵琶の材料に用いられます。


ぐるっと一周し終わり、最初に見た川を反対側から見ると、雰囲気が違う感じ。

最後にカルガモを見納め。

オニグルミ。多摩川沿いにはとても多いのだそうです。

よく見るとあちこちに身が落ちていました。


先日行った根川緑地も素敵でしたが、今回の矢川緑地もとても良かったです。
紅葉の時期にまた訪れたいと思います。

 

 
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新型コロナワクチン接種2回目の体験レポート

2021-09-22 20:57:15 | 日記

2回目のワクチン接種が終わりました。

1回目のワクチン接種の際に体験レポートを書きましたが、今回も経過を書きます。
 
・今回は接種自体の痛みあり。
・接種直後から接種部位の左腕の三角筋から左前腕と指先にかけてに違和感。左手の第3,4指にかけて特に強い。
 
・接種1時間で接種部位の左腕の三角筋に筋肉痛が出始める。同時に体全体に熱感あり。発熱なし。
 
・接種3時間後、強い眠気のため仮眠2時間。副反応によるものか、今週過密だった仕事の影響か、不明。起床後はかなりスッキリ。
 
・接種5時間後、特に痛みに変化なし。動作はほぼ支障なし。1回目よりもかなり痛み軽め。口渇感あり。仮眠の影響か深夜帯だが4時間ほど眠れず。
 
・接種16時間後、筋肉痛悪化。接種部位に痒みが出てくる。
 
・接種18時間後、筋肉痛と熱感が出てきたため朝食後に鎮痛剤(アセトアミノフェン錠200mg1錠)服用。
 
・接種20時間後、37.3℃ 実際の体温以上に熱く感じる。倦怠感強く、全身が重だるく座っているのも辛い。
 
・接種24時間後、37.4℃ 熱感と倦怠感ともにさらに強くなる。眠気はないが横になって休み続ける。鎮痛剤(アセトアミノフェン錠200mg1錠)
 
・接種28時間後、37.0℃ 熱感と倦怠感ともにやや減るが、全身の重だるさのせいか筋肉痛をほぼ感じない。
 
・接種33時間後、36.8℃  熱感はほぼなくなる。倦怠感は継続。再び筋肉痛を感じ始める。
 
・接種42時間後、気分がスッキリしてきたので動いてみるが、歩行するのもだるい。
 
・接種48時間後、接種部位の左腕の三角筋の筋肉痛はやや減り、違和感はややあり。痒みが増す。倦怠感はほぼ変わらず。
 
・接種64時間後、左腕の筋肉痛はほぼなくなる。違和感は弱冠残る。痒みは継続中。倦怠感が減ってくる。
 
・接種72時間後、左腕の違和感と痒みが継続中。倦怠感はさらに減る。ただ動くとすぐに疲れる。
 
・接種88時間後、倦怠感と左腕の違和感はほぼなくなる。痒みの頻度は少なくなったが継続中。その後普段通り買い物に行ったり家事をしても疲労感はなく、通常通り過ごせる。
 
以上が副反応の経過となります。食欲が落ちることはなく、むしろ普段よりもしっかり量を摂りました。
1回目の接種の時と同様、接種前から接種後も水分を多めに摂りました。口渇感は普段よりも頻繁にありましたが、2回目の方が気になりませんでした。
今回はとにかく微熱にも関わらず体の重だるさが強く、それが一番辛い症状でした。鎮痛剤を服用しても半日ほど体温に変化はなく、おそらく鎮痛剤がなければもっと熱が上がっていたのではないかと思われます。
 
個人的には、かつて経験したインフルエンザワクチンの副反応よりは軽めだったのでホッとしています。
2回目の接種後は副反応がどうなるか分からないので、思い切って5連休という年末年始にしか取らない長期休暇を取ることにしましたが、体調を整えるには必要な時間でした。
 
これからワクチン接種を迎える方の参考になれば幸いです。
 
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レンタルやぎ、見納め

2021-09-12 17:41:20 | 日記

ご近所に来ていたレンタルやぎの親子が、3週間の滞在を終えて里に帰りました。

2週間前に初めて会いに行き、その後、何回か会いに行っていたので、この2週間に4回もやぎと触れ合えてとても嬉しかったです。

(1回目の訪問の様子はこちらをご覧ください。)

2回目の訪問時は霧雨の降る天候。
ウッドデッキで干し草や剪定した庭木を食べていました。やぎは水はけの良い、風の通る場所を好むそうで、雨はかなり苦手なんだそうです。
 
お母さんはとにかくよく食べます。

男の子は人間で言うと高校生くらい。お母さんと比べるとあどけない表情が多いような気がします。

並んで歩行。

咀嚼している瞬間、ちょっと笑ったように見える、いい表情です。

白目見えてるのもかわいい。

視線の先にはこのお宅のご主人の姿があります。
 
3回目の訪問時は青空の見える天候。
何となくやぎさんたちの表情も柔らかいかな?
 
こちらは子やぎ。

こちらはお母さんやぎ。

真っ直ぐこっちを見てくるのが毎度たまらないです。
 
大好きな梅の木の枝を剪定してもらっている間、待ちきれず伸び上がっている姿。

蹄(ひづめ)もかわいい。

この日はかなりお腹が空いているようで、頻繁にめぇめぇ鳴いていました。
 
4回目の訪問。
ウッドデッキを降りている時に振り返ったところを撮影。目を閉じた瞬間がにっこり笑っているように見えます。

前日庭師さんが来られてたくさん剪定された梅の木の葉を、一枚一枚丁寧に食べています。







松の木にツノをこすりつけているお母さんやぎ。

満腹になってくつろいでる姿。落ちている干し草をパクッと食べてゆったりと咀嚼していました。
 
やぎの姿はもちろん、咀嚼音が好きなので、それを近くでたっぷり聞けたのも楽しかったです。
 
何度もやぎと触れ合わせてくださったご近所さんに感謝です!
 
 
 
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偏食は身体のバランスを崩す

2021-09-08 21:30:00 | 養生

先日の「マツコの知らない世界」は芋けんぴの特集でした。

さつまいも料理研究家の方が様々な芋けんぴとその特徴を紹介していました。

その方は中学生の頃にケーキバイキングでケーキを50個食べて悪玉コレステロール値が急激に上昇したり、高校生の頃に無理なダイエットをして体温が1℃下がり生命維持の危険性を医師から指摘されたり、かなり偏った食生活をしていたそうです。

ご本人曰く、「体温が1℃下がったことで、体を守らなきゃと腰から毛が生えてきた」とのこと。

「本当にそんなことあるの?」と思われる方が多いと思いますが、私は本当に起こりうることだと思います。東洋医学的に考えると納得できる理由があるからです。

 

まず、私たちの身体は「先天の精」と「後天の精」によって活動することができていると考えます。

「先天の精」は生まれる時に親からもらうエネルギーのこと。先天の精は東洋医学的な「腎」に蓄えられています。

「後天の精」は食物を摂ることによって得るエネルギーのこと。後天の精は東洋医学的な「脾胃(ひい=胃腸)」で作られます。

「先天の精」は生まれた瞬間から少しずつ消費されていきます。減る一方では生命を維持できないので、「後天の精」で毎日補うようなシステムになっています。

 

ここからは憶測になりますが、この方は元々甘いものがお好きなのだと思われます。

(甘いものが食べたくなる理由については、こちらをご覧ください。)

甘いものを摂りすぎると脾胃の機能を弱くします。東洋医学では脾胃は「後天の精」を作る重要なところ。そこがうまく機能できなくなると、「後天の精」の消費が増えます。要は「脾胃(ひい=胃腸)」の機能が弱くなり後天の精の生成が少なくなると、先天の精を作る「腎」に負担がかかり弱ってしまうのです。

「腎」は骨・耳・髪・腰や足など下半身に関わりがあり、「腎」が弱るとそれらの部位も弱ると考えられています。

今回この方の場合は「腰から毛が生えてきた」ということですが、弱った部位を守るために毛深くなるのはどの部位にも起こりうること。特に「腎」は冷えの影響も受けやすいため、体温が低下することで体がなんとかしようと毛を生やして守ろうとしたのだと思われます。

ちなみに腰以外には、背中の上部も毛深くなっているのがよく見られます。これは呼吸器に何らかの症状が出ている方に多いです。経験上、大人よりも子供に顕著に見られるような気がします。

 

確かにさつまいもはおいしいし、栄養も豊富です。ただしそればかり食べていてはかえって健康を害する可能性が出てきます。

私も芋けんぴが大好き。特に加藤けんぴ店さんの芋けんぴに出会ってからは食べる機会が増えましたが、食べ過ぎには気を付けています。

どんなに好きな食べ物でも、どんなに体に良いと言われている食べ物でも、偏りすぎないように適切に摂りたいものですね。

 

 
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機能性ディスペプシア

2021-09-05 15:18:46 | 鍼灸
 
機能性ディスペプシアという疾患があります。
※NHKテキスト「きょうの健康2021年8月号参照
 
胃の組織自体には異常がなく、他にも疾患が見当たらないのに、胃の機能がうまく働かなくなるという症状です。
(ディスペプシアとは、ギリシャ語で消化不良という意味)
 
胃には3つの機能があります。
1.口から入った食べ物をためる。
2.蠕動運動(波打つように動く)によって食べ物と胃液を混ぜ合わせて粥状にする。
3.粥状にした食べ物を十二指腸に送り出す。
 
胃の機能が低下してうまく働かなくなると、以下のような症状が現れます。
・食べ物をためることができない→早期満腹感
・胃から十二指腸に食べ物を送り出さず、胃内に食べ物が長くとどまる→胃もたれ
・胃の知覚過敏があり、胃酸の分泌や胃の動きを強く感じてしまう→胃の痛み、しゃく熱感
これらの症状が特に食後に起こることが最近分かってきたようです。
 
機能性ディスペプシアは、以前は慢性胃炎、神経性胃炎と言われていました。
胃自体には炎症などはないので、気のせいとされることが多かったようですが、日本では10人に1人の割合で患者さんがいるそうです。
私は10代のほとんどの時期を胃の痛みを抱えながら過ごした経験があります。私自身の強い希望で胃カメラもしましたが、胃の組織には異常が見当たらず。当時のかかりつけ医からは神経性胃炎でしょうと言われていました。もし今だったら、機能性ディスペプシアと診断されていたかもしれません。
 
 
機能性ディスペプシアの原因は自律神経の乱れと考えられています。
自律神経は自分の意思でコントロールできません。また、恐怖や不安や危険などに敏感で、強いストレスがかかると自律神経が乱れて胃の動きは止まったり、胃の知覚が敏感になったりします。
以上のようなことから、自律神経の乱れが機能性ディスペプシアを引き起こすとされています。
命に関わる病気ではないものの、生活の質には大きく関わります。
 
運動機能の異常と知覚過敏を改善する治療として、以下のような薬が用いられます。
・運動機能改善薬:アコチアミド
・漢方薬:六君子湯
・胃酸分泌抑制薬
 
また、生活習慣の改善も欠かせないとされています。
機能性ディスペプシアの患者さんはストレスを強く感じていたり、睡眠不足、胃の不調のため朝食を食べらないといったことも問題になります。
・夜更かしせず十分な睡眠を摂る。
・決まった時間に起きる。
・胃そのものに異常がないため好きなものを食べていいが、食べ過ぎや早食いは避ける。
・温度差は自律神経を乱すため、冷房などで体を冷やさないようにする。
・タバコは交感神経を高ぶらせるため、喫煙を控える。
以上のような対策を取ることが大切になります。
 
治療のポイントとしては信頼できる先生を見つけることが大切で、患者さんの話を聞いてきちんと説明してくれる医師を見つけることが治療の第一歩とも言われています。
 
 
機能性ディスペプシアについて調べていると、この疾患には鍼灸がよく効くのではないかと思いました。その疾患名を患者さんから伺って治療したことはまだありませんが、胃の痛みや胃もたれなど、機能性ディスペプシアに見られる症状を治療する機会は多いです。
特に当院で行っているような全身の状態を診た上で鍼灸治療の場合、患者さんのお話を細かく伺うことでより良い治療をすることが可能となります。
投薬に関しては病院にかかることが必要になりますが、生活習慣の改善に関しては鍼灸治療でお手伝いできることがたくさんあります。鍼灸治療は自律神経の調整を得意とするため、生活習慣の改善をすることすらままならないような方でも、それが自分の力で行えるような身体づくりをしていくことができます。
 
私自身も症状が出ていた頃は毎日胃の痛みに悩まされて本当に辛かったです。
かかりつけ医からは服薬の必要がないと言われていたので、症状に対してなす術がなく、それ自体がストレスになっていたような気もします。
 
当時の自分を今の自分が治療するなんてことはもちろんできないですが、かつて自分が経験したような痛みに対してどのような治療がより有効となるか、そんな視点でも治療方法を考えています。
 
胃の不調を感じる度に市販の胃薬を飲んでいる方、医師の診察を受けても特に原因が見当たらなかった方には、ぜひ一度鍼灸治療を検討して頂けたらと思います。
 
コメント (2)
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