本日6月2日で開院12周年を迎えました!
干支でいうとひとまわり、キリの良い数字ではないけれど感慨深いものがあります。
現在0歳から92歳まで、幅広い年齢の患者さんが来られていますが、この1年で患者さんのお子さんを診る機会が増えました。
子どもにも鍼灸治療するというと、子どもに鍼するの?子どもなのにどこか悪いの?と驚かれることがよくあります。
具体的な症状や疾患がある子もいれば、病院で調べても問題ないけれど不調が出ている子もいます。
鍼、と聞くと大人でも怖いというイメージを持つことがあるので、施術する際の雰囲気作りに気を付けています。
怖がらせないように。好奇心を持ってもらえるように。気持ち良いと感じてもらえるように。
当院の場合、10歳頃までの子どもには、皮膚を撫でさすったり、軽めのお灸をしたりします。施術時間はあっという間ですが、ご機嫌良く過ごしてもらえるとそれだけで私も嬉しくなります。
高校生や大学生になると、大人とほぼ変わらないような施術をすることもあります。
鍼灸治療による効果の現れ方は年齢や体質によって様々。若い人や敏感な人は効果が早く現れる傾向にありますが、子どもでも刺激をしっかりした方が良い場合があるし、大人でも刺激を子どもと同じくらい軽めにした方が良い場合があります。
子どもの頃に鍼灸治療を受けておくと、自分の体調の変化に気付きやすくなったり、早めに対処することで症状が軽めで治まったりすることがあります。
年齢が若いほど施術回数は少なくて済みますが、年齢を重ねても、適切なタイミングで施術を受けることで同じ効果が望めます。
あらゆる年代の患者さんがそうなれるよう、13年目も精進します。
鍼灸治療に興味があっても、どのような症状に効果があるのか、実際に鍼灸院でどのような施術をされるのか、患者さんにとって疑問点や不安に感じることはいくつもあると思います。
WHOでは、41疾患を鍼灸の適応症として定めています。
頭痛、偏頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺、メニエール氏病、白内障、急性結膜炎、近視、中心性網膜炎、急性上顎洞炎、急性鼻炎、感冒、急性扁桃炎、歯痛、抜歯後疼痛、歯肉炎、急性咽頭炎、急性気管支炎、気管支喘息、食道・噴門痙攣、しゃっくり、急性・慢性胃炎、胃酸過多症、胃下垂、麻痺性イレウス、慢性・急性十二指腸潰瘍、急性・慢性腸炎、便秘、下痢、急性細菌性下痢、打撲による麻痺、末梢神経系疾患、多発性筋炎、神経性膀胱障害、肋間神経痛、頚腕症候群、坐骨神経痛、腰痛、関節炎、夜尿症
以上41疾患には入っていませんが、自律神経失調に伴う諸症状、婦人科疾患、痔など、当院で改善が見られた疾患は他にもあります。
施術方法や刺激量は患者さんの症状の程度や体質によって調整しますが、鍼灸師によって調整方法は様々です。
鍼のサイズ(細めか太めか)と刺入する深さ、もぐさの熱量と熱の与え方、使用するツボの数、敏感な人に対しては鍼を刺すか刺さないか、調整するポイントも様々。
これもあくまで私の印象ですが、体力があって痛みにも強い鍼灸師の場合、一つのツボに対して刺激をしっかりと与えるように施術することで、効果を出すことを重要視しているように感じます。何故そのように感じるかというと、私自身が体力があまりなく痛みにも弱いため、自分と異なるタイプの鍼灸師の施術を受けた時に、効果はあったけれどしばらくぐったりして動けなくなった経験があるからです。
そのようなことから、私は患者さんに負荷がかかる施術はできるだけ避けるようにしています。特に、刺激量と刺激する方法を細かく調整することを大切にしています。
当院には敏感な体質の患者さんが比較的多く来院されるため、施術中の緊張感が少しでも少なくなるよう、施術後もできるだけ楽に過ごしてもらえるよう配慮しています。しかし慎重を期しても、施術中に痛みを感じさせてしまったり、施術後にだるさや、施術前に感じていなかった部位の違和感や痛みを感じさせてしまうことがあります。これらは好転反応として出ていることが多いのですが、例えそうであってもその状態を辛く感じてしまう患者さんもいます。
当院では、施術前後での体調の変化や、症状の状態に違和感を感じている場合、なるべく早くご連絡を頂けるようにお話ししています。その時の状態によって、ご自宅でも対応できる方法を考えてお伝えしていますので、些細なことでも気軽にご連絡いただけると助かります。
そうしたやり取りで、鍼灸治療による効果の現れ方にも良い影響が出ると思います。
開業してしばらく経った頃、師匠に質問したことがあります。
「これまで数多くの臨床経験を重ねられてきた中で、特に記憶に残っている患者さんはいますか?」
師匠は、ゆったりとした質問に口調で答えてくれました。
「いるね。治せた患者さんよりも、治せなかった患者さんの方が印象に残っている。」
私にとってその答えは意外なものでした。師匠の鍼灸治療によって改善した多くの症例を実際に見てきたので、てっきり効果が顕著だった患者さんのことを話されると思っていたからです。
しかし、その答えは私の中にスッと入ってきて、まだそんなに臨床経験を重ねられていない私にとってもそうだと感じられて、何人かの患者さんの顔が思い浮かびました。
師匠は続けてこう話されました。
「治療効果が出せなかったのは、力不足だったこともあるし、止むを得ない症状だったこともあるけれど、そうした患者さんから学ばせてもらって鍼灸師として成長していくことができる。必ず次の臨床に生かしていけるようになろうという強い決意につながる。」
その当時ですでに45年ほど鍼灸の道を歩まれていた師匠ですが、そのような思いで精進されてきたのだと、改めて尊敬の念が強くなりました。
同時に私もそれに倣い、常に患者さんから学ばせていただくという思いを持ちつつ精進したいと思いました。
あれから数年が経ち、私も様々な症状の患者さんと出会ってきました。
症状が改善して患者さんに喜んで頂けると私も嬉しく、励みになります。
力不足で症状が改善しなかった時は本当に申し訳ない気持ちになります。ただ反省してばかりでは集中して臨床に臨めなくなるので、できるだけ早く気持ちを切り替えて、次に生かすことができるよう再考します。
長年通院してくださったにも関わらず結果に繋がらなかった患者さんのことは、繰り返し思い出されます。その度に申し訳ない気持ちが蘇りますが、少しでも症状が改善されていますようにと願うと共に、もっともっと精進していきたいという思いを新たにしています。
手当てという言葉があります。
痛みのあるところに手を当てるだけで少し痛みが和らぐような経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
東洋医学では、あらゆるものが気によって形作られていると考えられています。人の心身も気によって存在し、動いているとされています。
気は全身を巡り、時に発散されたり吸収されたりします。また、人と人が触れると互いの気が交流するという性質があります。特に手は気の力が大きく現れており、気分が悪い時に背中をさすってもらったり、腹痛の時にお腹をさすってもらったりするだけで症状が改善することもあります。
鍼灸治療においては、治療効果を高めるために「手」が重要になります。
治療を始める前に脈に触れたり、お腹を触ったりするのも手で行い、ツボを探す時にも手でその場所を探していきます。
初めての鍼灸治療で緊張している患者さんに触れる場合には、いかに安心してもらえるように触れるかがポイントになります。私たち鍼灸師とって、手は大切な道具の一つです。
鍼灸学校で、治療するための手を作る訓練をいくつか教わり、自分に合った方法を今でも実践し続けています。
温かさがあることはもちろん、程よく乾いたサラッとした状態であることが理想です。
気候などの影響もあり、常にこの状態を維持するには工夫が必要ですが、臨床経験を重ねるほどに意識せずとも維持できていることが増えてきているように感じています。
時折、患者さんから「手が温かくて気持ちがいい」と言ってもらえると、そう感じてもらえたことにほっとして嬉しくなります。
これからもより良い手の状態を保ち、手の力を存分に発揮できるように調えていきたいです。
近年、様々なメディアで心の不調に対して鍼灸治療が有効であることが紹介されるようになってきました。
先日、久しぶりに積雪となった東京。
積雪当日と翌日に転倒した患者さんが数人おり、転倒による症状に対する治療が続きました。
患者さんがどのように転倒してどこを負傷しているかを確認、優先順位を決めてから施術をしていきますが、局所だけでなく全身の調整を含めて治療をすることで、回復力が高まり痛みなどの辛さに悩まされる時間を短くすることが可能となります。
一般的に打撲などで痛みが出た場合、すぐに冷やして安静にすることが推奨されています。
痛みが出ている=炎症が起きている→その部位が熱を持つ・腫れる→その熱や腫れを引かせるために冷やす
以上のような理由から冷やすのですが、東洋医学では、冷やす治療という考えはありません。
鍼で熱を取り去るような施術をするか、灸で温めて熱には熱を持って制すようにするか、どちらかで対応しています。
ただ、転倒による症状は、直後に出ているものと、数日以上経過した後に出るものとがあります。そのため当院では、来院した時点の症状に対処するだけでなく、他の症状が出た場合の対処方法も考えてアドバイスするようにしています。
体質に関わらずお伝えしているのは、しっかりと睡眠を摂ること。
転倒によって筋肉や靭帯に負担がかかった部位が幾つもあるということは、炎症が起きている部分が多く、体はそれを修復しようとして頑張ります。その時に必要な体力気力を十分にするためには、質の良い睡眠を摂るのが一番。鍼灸治療を受けた場合は睡眠の質も高まりますので、この点においても転倒後に鍼灸治療を受けることはおすすめです。
治療後に患者さんに起こることを完全に予測することはできませんが、治療によって一時的に痛みや違和感をはっきりと感じてしまう可能性があるため、もしそうなったときにどうすれば良いかも考えてお伝えしています。
すでに当院に来院されている患者さんには機会があればお知らせしていますが、まだ知らなかったという方は今後はお気軽にご相談ください。
鍼灸治療に興味はあるけれど、なんとなく敷居が高い印象を持っている方が少なくないと思います。
どの治療院がいいかじっくり調べてた上で鍼灸院を予約したとしても、多くの方が最初は緊張して当日を迎えるのではないでしょうか。せっかく勇気を出して鍼灸治療を受けることを決めたのだから、できればリラックスして治療を受けていただきたいところです。
そこで今回は、私が考える上手な鍼灸治療の受け方について書きます。
1.症状がいつから発生してどのくらいの頻度で起きているかを明確にすること。
いざ問診票に記入をしたり、鍼灸師に質問された時に、あれ?いつだっけ?となる方は意外と多いです。問診がスムーズに進むとその分施術を丁寧に行うことができますので、来院前にメモを取っておくのもお勧めです。
2.鍼灸師から質問されることになるべく素直に答えること。
東洋医学に基づいた診察において、食事や睡眠などの生活習慣について細かく伺う場合があります。中には答えづらいものもあるかもしれませんが、できる限りありのままを教えて頂けると、より良い施術が可能となります。実際とは異なる回答の場合、施術方針を間違ってしまいかねません。
3.施術を受けている間に感じたことを我慢せず鍼灸師に伝えること。
診察することで、患者さんが敏感がどうか等ある程度は把握できますが完全にとはいきません。治療中にちょっとした痛みや違和感が出た場合、すぐに教えて頂けると対応しやすくなります。鍼が刺さっていると少しも動かない方がいいかな?と気にされる方も少なくないと思われますので、手足を動かしたい時など、遠慮なくひと声かけて頂けたらと思います。
なお、当院の場合は症状によってかなり細かく質問することがあります。また、症状を少しでも早く改善するために、生活習慣の改善点などをアドバイスすることがとても多いです。
鍼灸師ができるのは、患者さん自身の回復力を高めるお手伝いをすること。どんなにたくさん治療を受けたとしても、患者さんご自身が良くしていこうという意識を持たなければ、症状はなかなか変化しづらいです。
(人からいろいろ言われたくない方・気が向いた時に気軽に治療を受けたい方には、当院は向いてないと思います。)
私は日々の鍼灸治療で、丁寧さときめ細やかさを大切に、責任を持って患者さんと向き合い、信頼関係を築けるよう努めています。
このブログで書いた3点について、少しでも患者さんが話しやすいように工夫しているつもりですが、至らぬ点もあると思います。
直接話しづらい場合はメールでも構いませんので、どうぞお知らせください。
少し前の話になりますが、夫からとあるラジオ番組内での話を聞きました。
2019年6月から私が発起人として始めた勉強会。
最初から無理し過ぎない方がいいということで、メンバーで相談して半年ごとに開催することに決めています。
実際に集まって開催できたのは最初の2回で、後の3回はオンラインでした。
オンラインでも開催できるのは素晴らしいことですが、できれば以前のように対面でやりとりができたらいいなと思いつつ、3回目ということもありオンラインでのやり取りの仕方にも少し慣れてはきました。
今回は各自が行っている感染症対策について話をしました。みんな同じように気を付けてはいますが、使用している道具や機器がそれぞれ違っているのでとても参考になりました。
お勧めの書籍を紹介し合い、情報交換ができたのも良かったです。気軽に会って話ができなくなった状況下で、一人一人がどのように過ごしているかを垣間見れるだけでもモチベーションが上がります。
私は少し前から東洋医学の基礎となる古典の再読を始めたのですが、会の中で報告したことで簡単にはやめられなくなったと、良い意味でのプレッシャーを感じて一層頑張れる気がしてきました。
このイラストは今勉強し直している書籍の中に登場します。
古典文献のイラストは味わいがあって可愛いものが多く、それも魅力的に感じます。
「尺膚診」といって、腕の内側の皮膚の状態で患者さんの状態を確認します。
たまにしかやらなくなっていましたが、勉強し直しすことでもう少し積極的に治療に取り込みたいと思うようになりました。
認知症の患者さんへの対応の仕方と、鍼灸治療以外の療法を受けている患者さんへの対応策を話し合えたのも勉強になりました。
一人で臨床していると、状況に応じた判断は自分自身でやるしかないのですが、時折これで良かったのかと迷うことがあります。すでに終わったケースであっても、他の人の意見を聞けるのはかなり参考になります。また、一人で働いていると独りよがりにもなりがちなので、こうした機会を持つことの大切さを感じます。
次回は半年後の12月に開催予定。その時に会える状況になっているかは何とも言えませんが、それまでにそれぞれの場所で学びながら臨床経験を重ねていけたらと思います。
この勉強会のメンバーは鍼灸師になった時期が近いので、気さくに話せることが本当にありがたいです。次回を楽しみに、私は自分がやると決めた勉強を継続しつつ臨床に臨みます。
先日、患者さんから一人暮らしのご自身のお母さんのことで相談を受けました。
前回のブログでは、鍼灸治療を行うために必要な資格のことや治療院の種類について書きました。
今回は、東洋医学的な鍼灸治療について説明したいと思います。
東洋医学的な鍼灸治療と書きましたが、鍼灸ってそもそも東洋医学じゃないの?と思う方がいるかもしれません。
鍼灸が東洋医学であることは間違いないのですが、西洋医学的な概念に基づいて行う鍼灸治療もあります。コリや痛みのある部分に直接刺したり、症状の出ている筋肉の起始・停止部に施術を行ったりする治療です。超音波(エコー)で患部の状態を把握しながら治療を行う鍼灸院も増えてきているようで、筋肉疲労等による痛みに対する治療としては効果が高いと思われます。
(以前このブログで書いた記事もありますので、興味のある方はこちらをご覧ください。)
※ちなみに、柔道整復師による治療は東洋医学ではありません。柔道整復師に加えて、はり師・きゅう師の国家資格を取得している方の治療は東洋医学に基づいた場合もありますが、どちらかというと西洋医学的な解釈に基づく治療が多いようです。
対して、東洋医学的な鍼灸治療では、東洋医学的な概念に基づき施術部位を検討します。経穴(ツボ)を選ぶために脈・舌・お腹等を診るのが特徴です。治療にあたり、症状の出ている部位に関係している経絡(ツボの通り道)と経穴(ツボ)に施術することが多いのですが、一見関係ないような経絡・経穴を用いて治療することもあります。もしろこの方が著効をもたらすことが多々あります。
当院は東洋医学的な鍼灸治療を行っています。
関節や筋肉の痛みであれば、東洋西洋どちらの鍼灸治療でも効果がありますが、東洋医学的な鍼灸治療は、体全部を診て全身のツボを使って治療していくので、メインの症状プラスアルファの効果も望めます。
鍼灸治療を行うには国家資格が必要です。鍼治療には「はり師」、灸治療には「きゅう師」のそれぞれの国家資格が必要です。
似ている国家資格としては「あん摩マッサージ指圧師」「柔道整復師」があります。マッサージという言葉はよく耳にすると思いますが、治療としてのマッサージを名乗るためには「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要です。
※国家資格を取得していないと「治療」という名称は使用できません。来院する人のことを「患者」と言うのにも国家資格が必要です。「整体」「リフレソクロジー」「カイロプラクティック」等の名前がついた店舗がありますが、これらは国家資格が必要ではありません。「〇〇セラピー」「認定セラピスト」等というような名称もありますが、多くはその団体独自の資格ですので、気になる方は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
鍼灸治療を受けることができる場所は概ね下記の3種類で、必要な資格は以下の通りです。
1.「鍼灸治療院」→鍼灸のみで施術→「はり師」+「きゅう師」の国家資格が必要。
2.「鍼灸マッサージ(指圧)治療院」→鍼灸・マッサージで施術→「はり師」+「きゅう師」+「あん摩マッサージ指圧師」の国家資格が必要。
3.「鍼灸整骨院」柔道整復に関する施術が基本、症状によっては鍼灸で施術→「はり師」+「きゅう師」+(あん摩マッサージ指圧師←無くても良いのですが、この資格も一緒に取る方もいます)+「柔道整復師」の国家資格が必要。
当院は1に該当します。
1.「鍼灸治療院」と2.「鍼灸マッサージ(あん摩/指圧)治療院」は保険診療が可能ですが、保険による治療を受けるには医師の同意書が必要です。また、治療院によって保険が使えたり使えなかったりします。
3.「鍼灸整骨院」は原則保険診療が使えますが、対象となる症状は骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷のみ。それ以外は自費となります。整骨の病名で診療を受けた場合、鍼灸治療を併用すると鍼灸治療は自費となるので注意が必要です。
治療スタイルは各治療院によって大幅に異なるため一概には言えませんが、1と2はどちらかというと東洋医学的な考えに基づいて施術を行うところが多いと思われます。
3はどちらかというと西洋医学的な考えに基づき、スポット的に鍼灸を用いることが多いようです。(私は柔道整復師の資格を持っていないので詳しくは分かりませんが、整骨院で働いていた時の印象です。)
今困っている症状以外も含め、長期戦で体質そのものを調整していきたい方には1か2がいいと思います。
※国家資格を取得しているからと言って、全ての国家資格保有者が治療に必要な知識・技術があるとは限りません。国家資格を持っていなくても、症状を改善させる力を持っている方がいることも事実です。但し、国家資格を取得するために3年間基礎的な医療全般を学んだ人とそうでない人の差はかなりあります。私自身、整体師として働いていた頃に知識・技術の無さを痛感したことが、国家資格を取得しようと思った理由の一つでした。実際に鍼灸専門学校では、決して独学では学びきれない質と量の知識をしっかりと学習することができたと感じています。現行の日本の制度ではこの辺りが非常に曖昧で、分かりづらくなっています。国家資格の有無を含めて、自分の体を安心して任せられる施術者かどうか、しっかりと確認した上で予約を検討されるのが良いかと思います。
その2に続く…