今月上旬、弟子仲間とオンラインでの勉強会をしました。
夏に引き続き、実際に会う事が難しい状況が続いているため、今回で2回目のオンラインとなりました。
前回からの状況の変化を伝え合い、悩みを相談し合ったりと、こうした集まりを持つことの大切さを実感しました。
今回は私のリクエストで、各自が普段よく読む書籍について教えてもらいました。
その中で出てきた一冊が、『ツボ単』です。
カバーを外したデザインが素敵です。
今月上旬、弟子仲間とオンラインでの勉強会をしました。
夏に引き続き、実際に会う事が難しい状況が続いているため、今回で2回目のオンラインとなりました。
前回からの状況の変化を伝え合い、悩みを相談し合ったりと、こうした集まりを持つことの大切さを実感しました。
今回は私のリクエストで、各自が普段よく読む書籍について教えてもらいました。
その中で出てきた一冊が、『ツボ単』です。
先日、自宅で朝食の準備をしている時に左手小指を勢いよく物にぶつけ、爪のところが内出血しました。
鍼灸治療によって得られる効果は様々なものがあります。本来持っている体の機能が存分に働くようになる、というのもその一つです。
今年の4月以降、しばらくは新規の患者さんからの予約が入ることが少なくなっていましたが、8月に入る頃から問い合わせや予約が増えてきました。これまで当院はご紹介による新規の患者さんが多かったのですが、ここ2ヶ月はHPを見たという方がほとんどで、すでに鍼灸治療の経験がある方が多いです。通院していた治療院が遠くて移動が心配になり、近くで鍼灸院を探していたという方。鍼灸整骨院で試しに受けてみたことがあるけれど、全身治療は受けたことがないという方。数年ぶりに鍼灸治療を受けてみたくなった方。事情は様々ですが、皆さんに共通していることがあります。それは心身共に緊張状態にあるということ。睡眠の質の低下、疲労感が抜けない、持病の悪化、息苦しさ等、共通点が多く見られます。
その原因として、あらゆる場面で気を遣うようになったことがあるように思います。緊急事態宣言解除後も一人一人が感染対策に気を配る日々が続いていますが、いつこの状況が終わるのかが見えない中で日に日に経済活動は活発になっています。人が移動する機会が増えたことで、さらに気を配らなければならない場面も増えていると思います。
常に緊張状態を強いられた心身がさすがに悲鳴をあげ始めたのではないでしょうか。
新たに来院された患者さんの話の中によく登場するのが、「自律神経」という言葉。私たちの身体は、意志とは関係なく自律神経である交感神経と副交感神経の調整がなされています。日中活動時には交感神経が、夜の就寝時には副交感神経が働いています。それぞれの役割があり、バランスよく切り替わっているのが理想的な状態です。しかし、過度なストレスなどで緊張状態が続くと、交感神経から副交感神経に切り替わりづらくなり、疲れが取れなくなったり睡眠不足になってしまいます。また、自粛を徹底することで自宅から出る機会が減ると、昼間も横になって眠ってしまい副交感神経が優位の状態が続いて、身体を動かす気力がなくなったりします。
鍼灸治療はこの自律神経の調整をするのが得意です。交感神経優位で緊張状態にある場合はそれを緩め、逆に活動しなければいけない時にもぼーっとしてしまうような場合は程よい緊張感で動けるようにする効果があります。ネットでもそのような説明がされているサイトがあるようなので、現在新規の方からの問い合わせが多いのも、その効果を求めて鍼灸治療を受けようと思い付いた方が少なくはないのかなと思われます。
鍼灸治療で自律神経の調整をする際に、このツボでなくてはいけない、ということはありません。確かに特に効果が高いとされるツボはありますが、その時の体調に合わせてより最適なツボを探し、それを組み合わせて用いることが大切です。どのツボも効果があるとも言え、効果を得られるかどうかは私たち鍼灸師にかかっています。不安定な状況の中で深刻な症状を抱えている患者さんは、たくさんある治療院のHPを見比べて選択されています。当院を選んでくださった患者さんの症状を少しでも改善できるよう、感染防止対策に引き続き気を付けつつ責任を持って治療に臨みたいと、以前にも増して思うようになりました。
ちなみに、この状況下で疲労を感じるのは治療する側の鍼灸師も例外ではありません。私の場合は夫も鍼灸師の資格を持っているため、いざという時に治療をお願いできるのでとても助かっています。お互い頻繁に治療をすることはできませんが、時々受けるのでもかなり身体が楽になることを実感します。この休みに久しぶりに治療してもらいましたが、自覚のなかった部位のツボにも疲れの反応が出ていたようです。新規の患者さんの治療はより気力を遣うので、自分が感じているよりも心身が緊張していたのだと判りました。
これからインフルエンザなど風邪が流行する季節を迎えます。今年は皆さんマスクと手指消毒を徹底されているので、例年よりも感染者が少なくなることを願いつつ、自分自身の体調管理に一層気を配りながら過ごしたいと思います。
古来、病の原因は虫によるものと考えていた時代がありました。
虫について書かれた書物の中でも、とびきりユニークで親しみやすく書かれているのが、「針聞書(はりききがき)」という書物です。
昨年から始めた、鍼灸師の弟子仲間による症例検討会。3回目となる今回はオンラインでの開催となりました。
今日6月2日で開院9周年を迎えました。