11月最後の日曜は快晴。
約2年ぶりに上野へ。予約していた『ゴッホ展』を観に行きました。
公園口の改札を出たところにあったはずの横断歩道がなくなっていてびっくり。
快適に移動できるようになりました。
駅前の大きな銀杏が見頃。
会場の東京都美術館までの道のりは歩くだけで楽しかったです。
水で描いた路上アートがかわいかった。
美術館に到着。
予約制になってから美術館に来るのは初めて。
混み合いすぎず観られたのは良かったです。
久しぶりにゴッホの絵を観て、素朴さと力強さを感じました。
個人的には、素描『コーヒーを飲む老人』の牛乳を使ってなめらかな質感を出したとうい雰囲気が特に良いと思いました。
素描『祈り』では祈る人の姿形からだけではなく、真摯に祈っているのだと確かに感じられるものがありました。
油画『麦わら帽子のある静物』では柔らかで優しい色味が心地良く、『鳥の巣』では実際に鳥の姿は描かれていないのに鳥の存在感があるのが面白かったです。
晩年の作品の中でも有名な油画『糸杉に囲まれた果樹園』『種まく人』はやはり特に素晴らしかったです。
『レモンの籠と瓶』の描き方も興味深く、印象的でした。
彼の人生の過程がつい目立ってしまいがちですが、単純に人や自然が好きで筆を持って描いていたのではないかと、じっくり作品を観て思いました。
今回の展示で、観相学や骨相学にも関心があり学んでいたと知り、さらにゴッホへの興味が高まりました。
同時開催の『わたしは生まれなおしている』もなかなか面白かったです。
こちらは撮影可能な作品もありました。
上野を出た後、府中市美術館へ。
『動物の絵』展最終日。
もっと早く知っておけば何回か観に行きたかった!と思うほど魅力的な作品がたくさん。
『動物の絵』展最終日。
もっと早く知っておけば何回か観に行きたかった!と思うほど魅力的な作品がたくさん。
藤田嗣治の作品は何度観てもその色合いに魅了されます。
ポール・ゴーギャンの動物の絵は初めて観ましたが、とても良かったです。
伊藤若冲『河豚と蛙の相撲図』はずーっと観ていたくなるかわいらしさ。
徳川家光のブースでは、興味のある人とない人の差がはっきりしていると感じました。
私たち夫婦は興味津々だったので、じっくり鑑賞しました。
『兎図』『枯木梟図』『木兎図』『鳳凰図』。どれもしばらく目が離せなくなる感じ。
犬の絵も数多く展示されていましたが、私は上田公長『犬の子図』が一番好きです。
後期はこの『兎図』の展示はありませんでしたが、夫は徳川家光のウサギトートバックを購入。
なかなかないセンス。一度観たら忘れられない。
絵葉書も購入。
下側の、徳川家光『鳳凰図』=通称「ピヨピヨ鳳凰」は印刷物になっても秀逸。見れば見るほど引き込まれます。
下側の、徳川家光『鳳凰図』=通称「ピヨピヨ鳳凰」は印刷物になっても秀逸。見れば見るほど引き込まれます。
久しぶりに図録も購入。
読み物としても魅力的な内容。
久しぶりの展覧会はしご。集中し続けていたので疲れましたが、とても楽しく充実した時間が過ごせました。