テレビなどの情報を、一方的に眺め、受け入れていると、脳の思考 が機能しなくなり、その状態である期間推移すると、認知症状態に 陥るそうです。視聴者参加型の番組で一緒に考えたり、新聞などの 活字を読みながら、推理を働かせる等を毎日、短時間でも習慣付け ないと、体の筋肉も一緒でたちまち劣悪化するとのことです。その 上最近まで、そのことは加齢のせいで仕方がないのだと、思われ てきました。ところが四年ほど前から、東北大教授川島隆太氏等に よる、学習療法が数々の成果を挙げているとのことです。98歳のア ルツハイマ-型認知症の女性は、1年間の学習療法の結果、健康 を取り戻しました。そして、99歳の誕生から英語学習を始め、 100 歳の時には日常生活の挨拶などを英語で話せるようになりま した。
3年間以上寝たきりだった85歳の同じアルツハイマ-型認知症の 女性は、学習療法を始めて3カ月後には車いすで学習に参加でき るようになりました。現在は歩行訓練をしています。毎日の生活の 中で活字や数字に触れることは、脳にとっては、劇的な効果を示 すことが証明されてきました。一緒に学習療法を行ってきた認知 症の方々の何人かは、完全に健康な状態に戻ることに成功してい ます。そんな方々が異口同音におっしゃることに「もう、二度と、あ そこには戻りたくない」・・・どういう意味か?こうした方々によく話を 聞くと、「認知症の当時は、非常につらい状態だった」と言うことの ようです。自分たちが認知症であったことを自覚しているし、家族や 介護施設のスタッフに迷惑をかけていること、自分のことで、家族 が時に迷惑そ うな顔を見せるのもわかっていた。でも、そのときは、 自分では何も出来ない。うまく頭も働かないし、体も思うように動か ない。そんな状態だったといいます。認知症になってしまうと、本人 は幼児帰りを してしまって、「不幸なのは本人でなく、家族だ」と、 よく言われること がある。でも、これは間違っている。認知症にな ってしまうと、非常につらい状況におかれるのは、一番苦しんでい るのは、認知症になってしまわれた本人であることが、わかってき たとのことです。認知症の予防は、加齢による不安を払拭し、生活 習慣を見直す、脳の活性化は何時までも好奇心を持ち続けること で、漫然とテレビを見続けることが最悪の結果になることを、脳が 全く反応しないことを認識すべきです。