科学振興機構などのチ-ム
声まね能力と関係か
セキセイインコ=写真(科学技術振興機構提供)=がリズムに合わせてくちばしをつつく運動ができることを、科学技術振興機構などのチ-ムが実験で見つけ、17日、英科学誌電子版に発表した。 チ-ムは、聞いた声をまねる能力と関係するとみており、「音楽に合わせて踊れることが、人でも言語能力と密接に関わっているのではないか」としている。チ-ムは8羽のセキセイインコに、一定のリズムで電子音と同時に点滅するLEDを見せ、光った部分をくちばしでつつくように訓練。光や音の間隔が変わっても、インコはそれらのリズムに合わせて正確につつくことができたという。 動物では聞いた声をまねる能力をもつゾウやオウムの仲間は、リズムに合わせて運動できることが知られているが、リズムに合わせて机などをたたく「タッピング」ができることを示したのは世界初。同機構の関義正研究員は「声をまねるためには、リズムをまねる必要がある。インコの脳の働きを調べることで、声まねに関わる部位を解明できるかもしれない」と語る。