中年期以降の方 要注意
中年期以降に体重が5㌔以上減った人は、変化が少ない人と比べると、死亡リスクが男性で1・4倍,女性で1・7倍との研究結果を厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンタ-予防研究部)がまとめ、23日公表した。5㌔以上増えた人の死亡リスクは、男女とも1・3倍だった。結果をまとめた国立国際医療センタ-の南里明子研究員は「大幅な体重減少は死亡リスクを高める可能性があり、一定の範囲内に体重を維持することが重要ではないか」と話している。研究班は、岩手、秋田など10都府県に住む40~69歳の男女約8万人を調査。登録後、最初の5年間の体重変化によって5㌔以上減少、2・5~4・9㌔減少、変化が2・4㌔以内、2・5~4・9㌔増加、5㌔以上増加の5グル-プに分け、その後平均約9年間、生存状況を追跡した。その結果、もともとの体格指数(BMI)や年齢、喫煙習慣の有無にかかわらず、体重変化が大きいと死亡リスクは高かった。変化が2・4㌔以内だった人と比較すると、5㌔以上減少した人はがんの死亡リスクは男女とも1・5倍。5㌔以上増加した女性の循環器疾患による死亡リスクは1・9倍だった。
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