細胞の「燃料」常に補給=當瀬規嗣解説
暑かった夏も過ぎてもう秋です。収穫の秋、過ごしやすくなつて食欲 も高まります。といっても、メタボが心配なお父さんや、スタイルが気 になるお母さんには、悩ましい季節でもありますね。食べなくて済む なら悩みがなくなりますが、そうもいきません。ところで、人はなぜ毎 日毎日、3度の食事を取らなければならないのでしょうか?食べ物 に含まれる栄養素は、体を動かすエネルギ-源、つまり燃料です。 体を作っている細胞はこの燃料を常に燃やしてエネルギ-を得て活 動しています。ですから、燃料補給が必要になります。その上、細胞 は何もしないとたちどころに壊れてしまう、はかない存在なのです。 そこで、栄養素を材料にして、常に細胞を修理し続けなければならな いのです。というわけで、人は栄養素を常に必要としているのです。 では、必要としている栄養素を一気に取って体にためておけば、度々 食べる必要はないのですが、これはうまくいきません。なぜなら、栄養 素にはためられるものと、ためられないものがあるからなのです。ため られる栄養素は糖分や脂肪です。ためられない栄養素としては、ビタ ミン、ミネラルなどか゛あります。余計に食べると、余った栄養素は体 にたまりますが、ためられない栄養素は常に補給しなければならない ので、食べないわけにはいかないのです。つまり、食いだめはできな いのです。ですから、たくさん食べても意味はありません。食事はその とき体が必要とする量に合わせて、規則正しく取ることがとても重要な のです。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)
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