注目のCO2排出量 少ないほど燃費性能は良好
最近、自動車で話題の数値は「g/km(一㌔ 走行当たりのグラム数)」で示すもの。なんだか 分かりますか。燃費性能は「km/L(1㍑当たり の走行キロ数)」ですが、それとかなり密接な数 値です。実は、自動車の二酸化炭素(CO2)の排 出量を示す数値で、クルマが1㌔走行する時に排出するCO2の量を 示しています。 CO2排出量は燃費性能から割り出せます。最近、多くの自動車カタ ログには、「環境仕様」という項目で10・15モ-ド燃費性能と一緒に CO2排出量が記載されています。燃費の良いクルマは、当然1㌔当 たりに排出するCO2の量が少なくなります。例えば、最近登場した ホンダのフィットで最も燃費に優れたグレ-ドである「G」のFF車は、 10・15モ-ド燃費性能が24・0km/Lで、CO2排出量は96・7g /km。ちなみにCO2排出量で100g/kmを切るのは大変優秀です。 以前にも記しましたが、欧州では今後販売する車両のCO2排出量を、 メ-カ-平均で140g/kmとする取り決めがなされたほどのですから、 いかにこの数字がすごいかがわかります。また、最近登場したス- パ-カ-、日産の「GT-R」は10・15モ-ド燃費性能は8・2km/L で、CO2排出量は283g/km。フィットに比べ1㌔メ-トル当たり約3 倍のCO2を排出しますが、GT-Rは480馬力の超高性能車。この 手のクルマで300g/kmを切るのは極めて優秀です。今や「何馬力 か」よりも「何グラムか」が重要な数値。そうしてカタログを見てみると 各車、各メ-カ-で違いがあり、おもしろいですよ。 (自動車ジャ-ナリスト)
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